「META2 - 2009展」(前期展示) 日本橋高島屋美術画廊X

高島屋東京店 美術画廊X中央区日本橋2-4-1 6階)
「META2 - 2009展」(前期展示)
7/8~20



現代の日本画表現に挑む計10名の作家を紹介します。(高島屋HPより引用)日本橋高島屋美術画廊Xで開催中の「META2 - 2009展」の前期展示へ行ってきました。

前期の出品作家は5名です。

岡村桂三郎、竹内啓、長沢明、樋口広一郎、峰岡正裕

なおタイトル、及び展示内容については、会場キャプションなどから引用した以下の説明をご覧下さい。

METAとは1998年、新たな日本画の表現を切り開くべく結成された画家のグループ。現在のメンバーは計11名。1998年から2002年までは毎年、日本橋の丸善で展示を行ってきた。(その後は神奈川県民ホールなどに場所を変えて何度か開催。)今回はうち10名を半数ずつ、一度の展示替えを挟んで作品を紹介する。

今回のお目当ては、言うまでもなく鎌倉の個展の記憶も鮮やかな岡村桂三郎と、日経日本画展以来、その動物画が頭から消えない長沢明でしたが、やはりどうしてもそうした既知の画家に目が向いてしまうのは致し方ないのかもしれません。展示冒頭、鱗状の肌から潜む鋭い目線を向けるのは、岡村桂三郎の4枚のパネル画大作、「百鬼」でした。もちろんお馴染みのモチーフの迫力は高島屋の手狭な空間でも損なわれません。しゃがみこみ、下から見やることで、さらなる圧倒的な鬼の存在感を感じることが出来ました。

一転しての長沢は、これまでの私の印象とはやや異なった画風の作品が展示されています。横に長い、絵具に砂を合わせた立体感もある画面の上を飛ぶのは、亀なのか鳥なのかも判明しにくい謎めいた動物のモチーフでした。興味深いのはまるでペンキを散らしたような青の鮮やかな色彩感です。それが不思議な抽象面を生み出し、作品へ別のイメージを呼び込んでいました。

なお今回の展示に合わせて、各ギャラリートークが予定されています。私は行けるかどうか分かりませんが、興味のある方は参加されては如何でしょうか。

7/19(日)午後3時~
岡村桂三郎、長沢明、樋口広一郎、峰岡正裕

7/26(日)午後3時~
佐藤裕一郎、吉田有紀

8/2(日)午後3時~
梶岡俊幸、斉藤典彦、吉田有紀

またメンバーを入れ替えての後期は22日から8月3日まで開催されます。そちらも見に行くつもりです。

岡村のミニサイズのペイントなど、画廊ならではの小品もいくつか紹介されていました。価格も要チェックです。

前期は20日までの開催です。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (秋映)
2009-07-16 12:32:58
METAⅡ 2007 に比べようもない規模。
美術画廊Xでの開催と知った時から諦めてはいましたが。。。
岡村桂三郎さんが東京に戻られたので、トークを聞く機会が増そうですね。その点は楽しみです。
 
 
 
Unknown (はろるど)
2009-07-17 01:03:14
秋映さんこんばんは。
2007というと下の神奈川ですね。
http://www.gei-shin.co.jp/info/art1582.html

実は今回、私はこのMETA展を初めて知ったのですが、
元々はもっと大きな会場で展示をされていたのでしょうか。
息長く続けていただければと思うばかりです。

>岡村桂三郎さんが東京に戻られたので、トークを聞く機会が増そう

日曜日、何とか聞きに行きたいです!
 
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