一噌仙幸(いっそう・ひさゆき)先生が亡くなられました。 悲しく、なんとも切ない気持ちで一杯です。 能『清経』に「音取(ねとり)」と呼ばれる小書があります。 笛の一管の音色に乗って、平清経の霊が妻の枕元に現れる演出です。 「音取」は二回勤めさせていただいていますが、初演も再演もお相手は仙幸先生にお願いしました。 もう、あの音色が聴けないのか・・・ と、思うと、気持は寂しく、沈みます。 以 . . . 本文を読む

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能楽のお囃子方は笛、小鼓、大鼓と太鼓の四人。 もう一人、歌い手(シテ方)が入ると、ひな祭りで飾られる「五人囃子」となる。 能楽の楽器(道具)は、奏者によってその放つ音色が異なるのが不思議で、面白い。 歌い手の声も同様、それぞれ能役者には、その人の「謡い声」がある。 よい道具、よい声を持っていても、それを使い熟す技を持たなければ勿体なく、道具が泣く。 小鼓の大倉流宗家・大倉源次郎さんと幸流・ . . . 本文を読む

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本年度の「粟谷明生の能楽体験教室 」は7月7日(土)と11月3日 (祝、土)の二回、五反田の池田山舞台にて行われます。 講座内容は先ずは 「能とはなに?」 に私、粟谷明生がご説明をさせていただきます。 次に能面や能装束などをご紹介しながら、参加者の皆様に実際に能面を顔につけて視界を体験したり、能装束を身につけ袖扱いをしていただき、能の世界を肌で体験学習する内容です。 また最後には、この企画な . . . 本文を読む

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