『三輪』のテーマの一つは「通い・辿る」です。 前回ご紹介したように、玄賓(ワキ)が里女(前シテ)の事が気になり住処を聞き訪ねると、男神の三輪明神(後シテ)が女の顔をして現れます。 明神は神代の昔物語は末世の衆生に悟りを与えるためのもの(衆生済度の方便)、と語ると、先ず大和に住む夫婦の話を始めます。   夫婦の女 . . . 本文を読む

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『三輪』の紹介 その2 能『三輪』のあらすじを簡単にご紹介します。 三輪山に住む玄賓僧都(げんぴんそうず・ワキ)の庵に、三輪明神が里女(前シテ)に取り憑いて、樒(しきみ:仏前草木)と閼伽の水(あかのみず:仏前に供える水)を毎日供えに通っています。   里女は玄賓に取り次いでもらうと、僧に救済を求め、衣を一枚所望します。受け取って帰ろうとすると、住処 . . . 本文を読む

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  『三輪』の紹介 その1   来たる3月5日(日)、第105回・粟谷能の会(於:国立能楽堂)で、能『三輪』を勤めます。それに先立ち、『三輪』について、少しお話したいと思います。    そもそも、能は「神様の能」と「仏様の能」に分けられます。がしかし、能『三輪』は神様と仏様の両方に絡んで複雑です。しかも三輪明神を男神・女神、どちらに想定するかで . . . 本文を読む

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明後日.2月15日水曜日18時半より国立能楽堂大講義室にて「粟谷能の会能楽鑑賞講座」を開催いたします。   粟谷能の会チケットご購入の方は無料です。 またお持ちでない方も、¥1000にてご参加いただけます。   ご参加ご希望の方には、事前のお申込みをお願いしております。 お時間ございましたら、是非ご来場頂きたく、ご案内申し上げました。 ご . . . 本文を読む

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