3月3日(日)、第102回 粟谷能の会にて能『木賊』を披きます。 難曲、秘曲とされている『木賊』を演者の立場から舞台の進行にそってご紹介いたします。 信濃国 伏屋の里で育った松若(子方)は親に内緒で出家しましたが、 年月が過ぎると故郷の父の事が気になり、師の僧達と故郷の伏屋の里を訪れます。 そこに、老翁(シテ)が従者(シテ連)を連れて木賊を担ぎ登場し、秋の伏屋の里の風景を謡います。 僧 . . . 本文を読む

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第102回 粟谷能の会をご鑑賞の日本女子大学の学生さん12名様の内、9名様が事前鑑賞講座にご参加頂きました。 講座は能面「小尉」「増女」「中将」「童子」の4種の能面を、それぞれご希望の面を選んでいただき実際につけて、視界の狭さを体験をして頂きました。 その後、能『木賊』のあらすじをご紹介しながら、見どころなどを、少しお話させていただきました。 お食事をいただきながら、いろいろなお話 . . . 本文を読む

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能『木賊』は、特殊な老人(男)の物狂(狂乱)物です。 以前喜多流では『卒都婆小町』などの老女物と同様に、演者は還暦を過ぎなければ勤められない秘曲扱いをしていましたが、近年還暦前に披かれた方々のお陰で、秘曲が神棚から下ろされました。そのため、とても大事にしていた秘曲が現場の能楽師に身近に感じられるようになれた事は、今に生きる能楽師にとって、とても良い事だと思っております。 能『木賊』は、特に後半 . . . 本文を読む

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2月21日(木)19時より、国立能楽堂大講義室にて、第102回 粟谷能の会の「能楽鑑賞講座」がございます。 事前に演者自身の演能への心意気などをお聞きいただき、当日の能をより深く、楽しんでいただきたく催しております。 使用する面や装束のこと、演出や工夫など演者の粟谷能夫と明生がお話させていただきます。司会は女優の金子あいが勤めます。 今回の『木賊』について以前、自身で投稿した演能レポー . . . 本文を読む

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能『木賊』のシテの面は「小牛尉(こうしじょう)」と伝書には記載されているが、オーソドックスな小牛尉では、頑なでくせのある老翁は表現出来ないだろう。 どのような表情が『木賊』に似合うのか? あらすじと、舞台展開を短くまとめました。 都の僧(ワキ)が父との再会を望む少年・松若(子方)を伴い、信濃の園原山に着くと、老翁(シテ)が男達(シテ連)を連れて木賊を刈っているところに出会います。 僧が老翁 . . . 本文を読む

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