(引用開始)
はじめに
「学習の作法」とは、名門校や名門塾の優等生が
ごく自然に行っている学習時の行動のことです。
ふつうの子が秀才と同程度の学力をつけるための
方法論ということもできるでしょう。
(中略)
しかし、あらゆる方法論と同様、
「学習の作法」を知っているだけでは何にもなりません。
作法に従って継続的に学習をすることで、
初めて学力を伸ばすことができるのです。
東大への逆転合格は多くはない
(中略)
東大合格者の多くは、A判定を連発してきた秀才。
私のこれまでの経験からいっても、
D判定やE判定だった受験生が
1年の浪人で受かるケース自体、
決して多くありません。
そして、そういったケースを分析すると、
かなりの確率で似た要素が見つかります。
それは、
「もともと名門校の出身である」、もしくは
「2年以上継続して集中して勉強してきた。」
あるいはその両方であるということです。
名門出身者の場合、どんなに成績が悪くても、
すでにかなりの程度まで「学習の作法」を
身に着けています。
2年以上継続的に勉強してきた人たちは、
1年目では届かないが、
「このやり方でもう1年やればもっと伸びる」と
自分の勉強法に自信をもっています。
名門校の中でも浪人生の進学実績が高い学校は、
「作法が身についているか」を重視する傾向が
強くなっています。
開成中学校・高校や都立日比谷高校は
その傾向が強まっています。
(後略 引用終了)
東大基礎力養成
中学生のための勉強法
学習の作法・実践編 2010
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よねは、1年の浪人で、
北大・理学部のE判定をひっくり返すどころか、
旭川医大しとめた、超・レアケースです。
たしかに
「名門校の出身」ですし、
継続した学習を、授業中内職という形で積んでいました。
ただし、浪人したのは、
「自分の勉強法に自信があった」わけではありません。
1年間、自分なりの学習をして、
北大・理学部に落ちたなら納得がゆく、
と考えたからです。
実際、浪人時の学習は、
かなりの部分が「学習の作法」に沿っていました。
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実のところ、よねは、
「学習の作法」増補改訂版 2017
いまひとつピンときていませんでした。
しかし、1年以上、読んでいなかった
東大基礎力養成・中学生のための勉強法
学習の作法・実践編
を読んでから、
「学習の作法」を読み直してみると、
うなづく点が多かったのです。
実践編という具体例が読んだあとのほうが、
抽象論が、よりはっきりします。
その2以降、具体的な教材の使い方を
見てもらったほうが、「学習の作法」を
理解してもらえると思います。