よねの備忘録

お勉強問題が中心。
政治を語るときは、ネトウヨです。

女子減点について

2018-08-08 06:19:30 | 医療の話

今朝のNHKより

(引用開始)

東京医科大学の入試で
女子が一律に減点されていた問題について、
女性医師を対象にアンケート調査をした結果、
大学の対応に何らかの理解を示す人が
6割を超えたことがわかりました。
専門家は、医師の長時間労働に女性医師が
無力感を感じていることの表れだと指摘しています。

東京医科大学は10年以上前の入試から
女子の受験生の点数を一律に減点し、
合格者を抑制していたことが明らかになりました。

この問題について、
女性医師向けのウェブマガジンを発行している企業が
ネット上でアンケートを行い、103人から回答を得ました。

このなかで、大学の対応について、意見を聞いたところ
「理解できる」(18.4%)と「ある程度理解できる」(46.6%)を
合わせた回答は65%に上りました。

その理由を聞くと「納得はしないが理解はできる」とか
「女子減点は不当だが、男性医師がいないと現場は回らない」
といった意見、さらに「休日、深夜まで診療し、
流産を繰り返した。周囲の理解や協力が得られず、
もう無理だと感じている」など大学の対応がおかしいと
感じながら厳しい医療現場の現状から、やむをえないと
考える女性医師が多いことがわかりました。

これについて、産婦人科医で、日本女性医療者連合の
対馬ルリ子理事は「医療現場はそんなものだという諦めが強い。
医師は24時間人生をささげなくてはいけないと信じられてきたので、
少しでも戦力から離脱するとキャリアを諦める医師が多かった。
働き方の工夫で男女問わず早く帰れるようにすることは可能だ。
今回の事をきっかけに、医療現場を変えなければならない」と
話しています。

(引用終了)

よねは、「ある程度理解できる」に投票するでしょうね。

日本女性医療者連合の対馬氏の意見の前半の認識は同意しますが、
後半には同意できません。

働き方の工夫で男女問わず早く帰れるようにすることは可能だ。
寝言は寝てから言いましょうね。

ここで問題となっているのは、夜間救急や、夜間当直、休日など
時間外に労働できる医師の少なさ、なのです。
夜間当直後に、そのまま昼間の診療を行わなくてはいけないのが、
男女問わず現状です。

よって、医師数を増やすし、20代~30代の「若手男性医師」を
充足させるしか、解決策がないように思います。

コメント (10)
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学習の基礎体力 その1

2018-08-01 08:48:00 | 公立校の学習法・過去記事

スポーツでは、「正しいフォーム」は大事ですが、
同じくらい「基礎体力」も大事です。

現状をみてみましょう。

(引用開始)

ある調査より

【調査期間】
 2016/4~2017/9
【調査対象】
 中学生・高校生 2万5千人

【問題】
「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、
大名には沿岸の警備を命じた」

の一文と、

「1639年、ポルトガル人は追放され、
幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」

の一文とが同じ意味かどうか

【結果】
同じと答えた中学生―43%
_______________________________________

現代の中学生の4割は、教科書の文章を正しく読めていない、
ということになります。

(引用終了)

英語学習では、単語が大事、文法が大事とよく言われます。

しかし、小学校の国語では、主語・述語がどうだとか、
「これ」「その」など指示語が何を指すというのを
あまりやっていません。
語彙力が弱く、文章を読みなれていないため、
教科書すら正しく読めていないことになっています。
加えて、書くことが苦手で、黒板を書き写すことが精いっぱいとなり
肝心の教師の説明が頭に入らないという結果を招いています。

また、公立高校入試でも、硬い文章(論説文)の配点が低いので、
論説文を読み慣れずに高校生になっています。
これが大学受験で、英語長文に弱いという弱点になります。
難関大学の長文は、英語の試験なのか、現代文の試験なのか
解らないというぐらい、国語の力が必要です。
___________________________

小学校レベルの算数の能力も重要な要素です。

大学受験の数学を解くには、その場で考えるものでなく、
それまでに覚えた「解法パターン」を検索して、試す場です。
関連のありそうな「解法パターン」をたくさん覚え、
Aの解法がダメならBを試し、ダメならCを試すといった感じの
「試行力」が問われるわけです。

小学校レベルの計算能力が低かったり、中学校・高校レベルの
数式変形能力が低いと、試験時間内には解けません。
それ以前に「解法パターン」を覚えるのに、
計算能力が低いと、計算に気を取られ、パターン暗記の
効率が著しく悪くなります。
____________________________

小学校レベルの算数(主に計算)、国語(語彙力、文法力、読解力)
これが学習の「基礎体力」になります。
中学校のうちに、基礎体力の強化が必要です。
_____________________________

高名な受験研究家・和田秀樹氏の近著
 「親のための受験の教科書」(ぴあ出版 2018)より

和田氏は生徒募集停止となっていた学校と手を組み、
中高一貫校「磐城緑陰」のカリキュラムづくりに関わりました。

いわき市は、中学受験の文化はなく、
1学年の募集90名のところ20名程度しか集まらなかったそうです。

入試の問題レベルは、大手中学進学塾「SAPIX」でいうと
小学5年の最初のレベルの問題を出題しました。

 400点満点で、100点が合格ライン
         最高点が300点
 小6末でこのレベルでしたら、
  300点の子は「5年の真ん中」レベルに入れられ、
  100点の子は「入塾不可」です。

6年後の進学実績は、東大合格者はまだですが、
2年続けて、福島医大に合格しました。
ある年度は卒業生16名中4名が慶応に合格しています。

和田氏の「先取り」カリキュラムに沿って学習したのですが、
中学校1年の1学期は、
中学受験用の計算問題と国語の読解問題に
みっちりと取り組ませたそうです。

この「学習の基礎体力」を最初につけたことが
重大な効果を生んだと、よねは考えます。

 

コメント (2)
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