よねの備忘録

お勉強問題が中心。
政治を語るときは、ネトウヨです。

劣等感が成績を下げる その3

2019-05-19 21:25:20 | 公立校の学習法(アラカルト)

よねの英語の学習経過です。
___________________________

【現役時:速読力はあったが精読力がなかった】

大学受験では、英語の長文問題が出題されます。
受験生に多いのは、速読力がないため、
英語長文を読むのに時間がかかり、
時間内に全部が解答できないパターンです。

1分間に最低60語、できれば100語を読む力が必要です。

よねは、現役時代、速読用の教材を利用して、
速読力はつきましたが、1文1文を正確に読む精読力に
欠けていました。
____________________________

【1問1答式のワナ】

Mary was so tired she (   ) down and slept.
 
 ①laid ②lied ③lain ④lay

ー空所の後は副詞のdownのみなので目的語を取らない
 自動詞である。ゆえに自動詞 lieの過去形である④

このプロセスを覚えないで、問題集を何周も解いて、
答えは④と覚えてしまうのが1問1答式のワナです。

よねは、英文法に関してこのワナにはまり、
膨大な時間をかけた割に得るものが少なかったです。

最近の教材で、アブナイのが、「Next Stage」
指定教材にしている高校が多いです。
____________________________

【長文の講義を徹底的に復習した。】

予備校の講義で、「英語長文」の講義を
マジメに聞くことにしました。
予習として辞書だけを頼りに全訳をしました。
受業では、先生の言うことを一言一句、全部書き取りました。
(ある参考書で一言一句書き取った生徒が
 成績を伸ばした話が書いてあったからです。)

ノートの左ページに本文のコピーを貼り、
先生が何か解説したら、本文の下に小さな数字を入れ、
ノートの右ページに、黒板+先生の解説を全部書き取る。

翌日から一日1回、左ページを読んで、
数字のついたところを、右ページが思い出せるか。

最初は辛かった。
予習の全訳をするのに2時間もかかり、
そのうえ、授業では訳文が全然あっていないし、
本当に辛かった。

1週間に1個の長文でしたので、2週目は1日2個の復習、
3週目は1日3長文の復習をすることになります。

5週目ぐらいになると、不思議なことが起こりました。
予習にかかる時間が格段に短くなったのです。
2時間かかっていた全訳が、30分くらいで済むようになった。
________________________________

【夏休み期間は構文を強化した】

夏休みには、知り合いに薦められた「マスター英文法」に
取り組みました。
全部をやったわけではなく「受動態」「完了」「不定詞」など
構文といわれた分野を演習しました。
 
 ①本文を読む
 ②章末の問題を解く
 ③もう一度本文を読む

翌日の復習は

 ①まず章末の問題を解く
 ②本文を読み直す。

2週間かかりました。
 *2週間で打ち切らず、5週間かけても
  全範囲をやっておくべきでした。
____________________________

成果が表れたのは、9月の河合記述摸試です。
英語で偏差値69.5を取ったのです。
高3・最後の河合記述摸試の偏差値が42.5なのに!!

思うに、
①現役のときに指定教材だった「構文160」の知識が
 頭の中で使える形になった。
②入試頻出の単語・熟語が長文の復習を繰り返すことで
 身に着いた。

なお、「英語長文」の予習に2時間もかかっていた
理由が判明したのは、翌年の入試のときです。

「英語長文」の第1回目で扱った問題が早稲田で出題されたのです。
いきなり早慶レベルの長文に取り組んでも
苦戦するのが当たり前のことですよね。

*4月の時点で取り組むべきは、
 「英文基礎問題精講」がレベル的にちょうど良かった。
**現在では「基礎・英文解釈の技術100」がベター
   ①「英文読解教室・基本はここだ!」
   ②「基礎・英文解釈の技術100」
   ③「ポレポレ英文解釈」
 ①~③が「精読」分野で、多くの人が支持する順番です。
 ①が終わったら①レベルの長文を
 ②が終わったら(以下略)
_______________________________


【単語集では成績が伸びなかった】

9月に入ると、予備校仲間4人で、
「英単語ターゲット1900」「英熟語ターゲット1000」の
クイズ大会をやりました。
1週間に1回、範囲は単語200個、熟語100個を
対象としてクイズ大会をやりました。

2冊を演習したのですが、実力があまり伸びた実感は
ありませんでした。

【短文暗記を行うべきだった。】

「英熟語ターゲット1000」の冒頭で、
著者の先生は、英語を伸ばす方法として、
短文暗記を勧めていました。
当時は、何百もの例文を覚えるのは、
手間がかかりすぎると思っていましたが、
「理解した上での例文暗記が最強」という
予備校講師が現れました。
泉忠司氏は、高2のとき、「基本英文700」を
3か月かけ、「理解したうえでの例文暗記」を行い、
偏差値30から全国でも上位の成績をあげています。
よねが「1問1答式のワナ」で無駄にした膨大な時間を
考えれば、例文暗記は十分に可能でした。
現在の教材でいえば、「Next stage」の1章・2章
(文法と語法)は800文以下です。
家で例文を理解して、授業中の内職やスキマ時間に
覚える作業を行えば、何とかなります。
「何回やって身につかない!!」とか嘆くぐらいなら、
急がば回れで例文暗記をするべきなのです。
ただし「DUO3.0」だけは、初学者がやってはダメです。
「英単語ターゲット1000」が終了していることが
前提となりますから。





 
 
 
 

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

劣等感が成績を下げる その2

2019-05-03 08:36:01 | 公立校の学習法(アラカルト)

【考える数学か、暗記数学か】

学校の先生や、数学者の先生は、
難しい問題は自力で考えなくては実力がつかないと
考えているようです。
数学の公式を覚えるには、導き方を覚えろとも。

よねにはできませんでした。

【数学が得意か、否かの判定】

高校では、数研出版の問題集が傍用問題集として指定されます。
「4STEP」「オリジナル」などです。
これらの問題集は、網羅性は良いのですが、
解説がお粗末です。どうしてその解法になったのか、
理解に苦しむことがでてきます。

傍用問題集を自力で解いていける人が数学が得意な人です。

数学が得意な人は、授業時間中にどんどん自力で解いていけば
他の問題集や参考書は、ほとんどいりません。
せいぜい「大学への数学」(東京出版)を読めば良いでしょう。

【数学が得意でない人は】

数学が得意でない人が、傍用問題集を無理に
全部やろうとすると地獄をみます。
数学の得意な人の2倍以上の時間がかかるうえ、
復習を行う時間がなくなるからです。
問題集は1回演習して身に着くものではありません。
間違えた問題を何回も復習してこそ身に着きます。

しかし、数学が得意でない人が全問題をやろうとすると
翌日の授業の範囲を予習するだけで、精いっぱいです。
何回も演習できず、かけた時間のわりに残るものが
少なすぎる、すなわち大学受験失敗への最短チケットになります。

もうひとつ多いパターンは、途中であきらめてしまって
勉強をしなくなってしまい落ちこぼれる。
TOP高でも良くみるパターンです。

数研出版の傍用問題集は、A問題とB問題の解けるところまで。
それでも3年間で2000題にはなりますし、
入試に備えた基礎体力がつきます。
学校の試験で「赤点」をとることはありません。

【数学が苦手か、否かの判定】

ズバリ、検定教科書を自力ですすめていけるか、です。

教科書は、〇〇の公式は~~~~~~である。

次に〇〇の公式を使った例や例題を解いていくうちに
だんだん解ってくるという形式をとっています。

教科書だけでは、公式を身に着けるための演習量としては
不十分です。

傍用問題集のA問題を解いたり、
「直接書き込むやさしい数学ノート」(旺文社)で
演習量を積みます。

公式は頭で覚えるものでなく、手が覚えるものです。

【数学が苦手な人は】

公式〇〇がどういったものであるか、
概念をつかむための教材が必要です。

①「初めから始める」(マセマ)などの講義本
②初学者向けの授業動画
③進研ゼミの「受業チャレンジ」

その後、検定教科書+「やさしい数学ノート」
傍用問題集はA問題+B問題のできる範囲まででよろしい。

【青チャートにご用心】

多くの進学校で、指定教材となる「青チャート」
しかし、上記に書いたように、
検定教科書+傍用問題集のA問題、
この2つが前提となります。
いきなり青チャートに飛び込み自爆する人は多いです。
前提条件をみたしたうえで、
「数学は暗記だ」(ブックマン社)を読んでください。





コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする