【シンガポール=花田吉雄】
国際海事局(IMB)海賊情報センター(クアラルンプール)によると、
アフリカ東部ソマリア沖のアデン湾で日本時間28日午前11時16分、
パナマ船籍で日本企業が所有するケミカルタンカー「ゴールデン・ノリ」
(6253トン)から、「海賊に乗っ取られた」との救難信号が入った。
乗組員は韓国人、フィリピン人、ミャンマー人の計23人で、日本人はいない。
インド洋での海上阻止活動に参加している
パキスタン海軍の艦船が追跡したが、タンカーはソマリア領海に
入ったといい、同センターは米海軍や周辺国に事件発生を連絡、
協力を要請した。
ソマリア近海では近年、組織化された海賊による船員の誘拐や
人質事件が多発している。IMBによると、今年1月から9月末までの間に、
未遂も含め26件の海賊事件が発生している。
(引用終了)
ソマリアはアフリカの東海岸、ペルシャ湾の出口に存在します。
以前にもエントリーを立てましたが、
インド洋に自衛隊が「いるという事実」は、
軍事用語ではプレゼンスといいますが、意義が大きいのです。
パトカーや警察官が巡回していると犯罪が減る。
公海を自国関連の商船が安全に航行できるよう努力する。
これは「防衛」なのです。
日本は「テロとの戦い」には、すでに巻き込まれています。
世界貿易センタービルでは、30人以上の日本人が亡くなっています。
商船が狙われたのは、今回が初めてではありません。
ドイツがアフガニスタンに派兵し、イラクに派兵しないのは、
「テロとの戦い」と「イラク戦争」を分けて考えているからなんです。
日本は「イラク戦争」自体は参加しない、という立場です。
派兵しない=直接参加はしない。
給油=間接参加が問題になっていますが、日本は間接参加しています。
イラクで使われた兵器に、日本製の部品が一つもないといえますか?
米軍の移動に沖縄の飛行場が利用されなかったといえますか?
空母キティホークが横須賀で調達した食糧・日常品も、「間接参加」です。
親ブログでも「小さい」と言っていましたが、
給油した油の行方とか、防衛事務次官のゴルフなんて、
国会審議を止めてまで問題にしなくてもよろしい。
「テロとの戦い」に参加するのか、しないのか?
参加するとして、その方法は?
その根本を議論すべきで、給油やゴルフは特別委員会でも、
何でもいいから、別に議論してほしいですね。
国民は置き去りで、足の引っ張り合いばかりしてる政治家たちにはうんざりしてます・・・(-_-;)
変わってない印象をうけるんですけど>この20年