極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

コンデス・ウィンド&ソーラ

2012年06月22日 | 環境工学システム論

 



【ヘーリオスの駄目詰】   

 

 

               

            嵐去り 道に転がる 青梅は 轍残りて 紋白蝶

 

                      




【コンデス・ウィンド:風レンズ】

日本列島では、自然エネルギーの約6%が太陽光エネルギーで残りの殆どはウィンドだといわれる。たった6
%の太陽光エネルギーでももの凄いエネルギー量になる。風レンズはそれまでの風力発電の3倍ものエネル
ギー変換能力をもつだけでなく、静粛性に優れ、鳥の衝突事故もなくなるだけではない。媒体を海水にすれば
潮力・波力発電にも応用展開できのだ。これと、太陽光と海洋牧場を組み合わせた夢のプロジェクトも進行中
で、 日本発風力濃縮型風力発電の普及待たれる状況にある。

 



【コンデス・ソーラ:集光型太陽光発電】



片や、太陽光濃縮型、つまりは集光型太陽光発電も順調に開発研究が進み、各地で実証プラントが稼
働している(下図参照)。

シャープは5月31日、世界最高水準の43.5%の変換効率を持つ集光型太陽電池セルを開発したと発表し
た。米ベンチャー企業が昨年3月に実現した世界最高の変換率に並んだ。太陽光発電所などへの導入
を想定、早ければ今年度中に実証実験に入る報道した。人工衛星などの動力源として使用されている
軽量な化合物太陽電池に、集光システムを取り入れることで変換効率をアップ。平成23年11月に発表
した同社の非集光型太陽電池セルより約7%高まった。現在、太陽光発電に多用される結晶太陽電池
セルに比べ百倍以上の製造コストがかかるのが課題という。


【符号の説明】

10 集光型太陽光発電装置 12 集光装置(一次光学系) 14 太陽電池セル 16 ホモジナイ
ザー(二次光学系) 18 封止材 20 透過防止層

ところで、実際に集光するのとしないとではどのぐらい違うのだろうか。実験的には集光レンズ有り
は無しの場合と比較して3百倍の実効電流があったという。つまり単純に変換効率が0.1%であれば
集光することで30%の変換効率の光電変換素子に匹敵するような効果があるというわけだ。逆に言う
と30%の変換効率であれば、0.1%のマススペクトルがあれば30%に集光変換することができるという
のだ。このように考えれば光学設計で1600倍の集光効率が可能だともいわれているから、日本の日照
条件で、1PWの発電に要する設置面積は下表の変換効率の20%として山梨県程度の面積であるから、
これを集光型でまかなえば、4,133km2×20%÷43.5%=1,900km2程度あればまかなえる。さらに、集
光効率を10倍向上できれば、彦根市の面積で実現することが可能だ。

つまりは、風・太陽光の2つだけでも自然エネルギー利用社会が現実のものになりつつあるという共
通認識が定着しつつある。

 

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