平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

YAMAHA B-3 修理

2012-12-10 21:15:47 | アンプ製作と修理
 春に悪戦苦闘したヤマハのパワーアンプB-3。故障原因が分からなかったのですが、時間が経過すると自然に頭が整理されて、改めての修理にチャレンジ。実に単純な故障原因でした。

 修理したアンプは、過去に入力端子がグレードアップされた形跡があり、この時に入力側のアースが浮いてしまったのが故障の原因です。冷蔵庫や洗濯機などにも外部アース端子(シャーシアース)がありますが、このアース端子は電源のゼロボルト(中点)に繋がっている必要があります。

 今回のアンプは、このシャーシアースが何処と接触させても無限大。要するに浮いている状態です。スピーカーのマイナスもアースなのですが、こことも繋がっていませんでした。改造された時に切り離されたのです。アースを正しく接続すれば直る理屈です。

 B-3は独特のアンプで、通常のステレオの他にBTLという使い方ができます。BTLはブリッジ接続アンプとも呼ばれますが、2台のアンプのホット(+)側だけにスピーカーを繋ぎ、片チャンネルとして鳴らす方法です。エンジン2台で一本のドライブシャフトを回す感じです。片方のアンプはプラスマイナスが逆転した反転アンプとなります。

 この方法はパワーが4倍取れるのですが、2台のアンプの特性が揃っている必要があり、アンプの不安定性を考えると、僕は怖くて手が出せません。また、ブリッジアンプにもいろいろな方法があるのです。

1. パワーアンプは同じ物を2台使い、入力段階で片方を反転させる
2. 位相の相反したパワーアンプを2台使い、入力は普通のまま
3. パワーアンプは同じ物を2台使い、片方の入力に反転させた信号を送る

 B-3は一番複雑な3の方法で、図で示すと下のようになります。L側のパワーアンプ出力を抵抗で分圧し、R側に反転入力させる方法です。パワーアンプが2台直列になるので、音に良いはずはありません。また、BTL切り替え回路が複雑になるので、今回はここも故障の原因でした。スイッチではノーマルに戻すポジションなのに、ずっとBTLに入り続けていたみたいです。これも、改造された時の配線ミスかも知れません。


通常のステレオの場合(B-3マニュアルより)


ブリッジ接続の場合

 ということで、音質優先で複雑な回路は取り払いました。このアンプはボリュームも付いているのですが、これもパスして入力はパワーに直結。ただ、初段のFETを交換したのですが、左右でゲインの差があり、Lチャンネルの音量が半分です。プリアンプで補正すれば問題ないのですが、選挙前で左翼が衰退する前触れかもしれません。

 音ですが、今でもヤマハで最高の音質とされるのが分かりますね。空間が前後に広がり、楽器の位置関係がリアルに感じられます。高域も繊細でよく伸びていて、特に小編成のバロック向きではないかと思います。B-2と回路自体は似ているので大きな差はありませんが、B-2はドライブ段とパワー段を繋ぐ基板がネックではないかと思います。ケーブルを追加すれば良いのかもしれません。

 なお、笹子トンネルの事故で間一髪すり抜けたNHK記者。乗っていた車がスバルのインプレッサ青(二代前)で、スバルの評判が高くなっています。そう言えば、名古屋の読者が乗っているのも青いインプレッサ(一代前)で、僕は『整形魔女たちの午後』にスバルを登場させるほどのスバルファン。

 浪人して上京し、最初に新美に行った朝、スバルレオーネ初代が四駆のアピールでパレードしていました。折しも新宿御苑では春の園遊会で、新美が分からなくてタクシーに乗ったら、運転手さんに園遊会に行くのかと尋ねられました。そんな顔をしていたのでしょうか?四駆のレオーネは獅子でユダ族の象徴。不思議に暖かな春でした。

    エフライム工房 平御幸
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