平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

試みのミカエル再設計

2011-11-24 16:47:21 | スピーカー工作
 古代史第一部で写真を載せている超小型バックロードホーンは、現在主流のミカエルを作る前に雛形として製作した、試みのミカエルと呼ばれるものです。幅62、高200、奥行き150ミリという寸法からは信じられない音を出します。

 しかし、10年という時の変化で、当時使用した6ミリ厚の合板が手に入りません。そこで板厚5.5ミリで再設計。板取は450×900で随分余りますが、前に製作したときは600幅の板を裁断したと記憶しています。基本的に町田のハンズで手に入る板と条件(長尺は最初に1200ミリでカット)に合わせています。




底板が0.5ミリ長いので、裏板を仕切り板ごと少し斜めにするか、鉋で削る


 製作する上での注意ですが、バッフル交換式なので、色々なユニットが使えるように、サブバッフルの穴を大きめにする必要があります。設計図では円になっていますが、一辺38ミリの正方形に変更してください。角穴だと加工賃も倍になります。バッフルを固定するネジ穴の位置ですが、上下端から10ミリ、左右端から7ミリにしました。でも、サブバッフルに余裕がなく、ネジ穴が壊れそうです。もう少し上下は狭めたほうが安全です。


パーツを先に接着してブロック工法とする


吸音材は脱脂綿で代用、補強の隅木もありあわせで一箇所だけ


サブバッフルの円形穴を四角に改造、右はオリジナル
ユニットは Vifa VM-28AM01-08 、オークションで手に入る


完成。右のオリジナルに比べて白くてひ弱に見える。バッフルを固定する真鍮ネジは、2.7ミリφ×13ミリ

 ユニットの固定ですが、手に入るユニットも当時とは違うので、今回はネジのフランジが変な位置にあるので接着としました。木工ボンドを切り抜き穴の縁に薄く塗り、固定したらフレームの回りを木工ボンドで固めます。ネジ穴が斜め対角線上に来るようにすれば、フレームや端子が四角い切り抜き穴に入ります。

 組み立てはパーツの接合から行いますが、板が軽いので、ボンドを塗って手で抑えただけでくっつきます。音道は斜めになる部分があっても構わないので、余り直角にこだわる必要もないかもしれません。バッフルや天板は直角が大切です。側板も重石だけでくっつきます。端金(ハタガネ)がなくても大丈夫です。

 出来上がっての感想ですが、板の質が良くないので、少し赤いオリジナルと比べて密度が足りません。音もオリジナルに比べてパンチが弱い感じがします。しかし、ユニットのエッジが布製に変わっているので(オリジナルはゴム含浸かウレタン)、高域は繊細でハイエンドも伸びています。

 テーブルに置いただけのセッティングでは低音は伸びませんが、それでも80Hzは出ています。音量を上げると60Hz近くまで聞こえますが、レベルが低いので通常では聞こえません。部屋のコーナーにセッティングすると低域が伸びてきます。カラヤン指揮の新世界交響曲を聴いていますが、ズーンと来る低音は無理ですが、金管楽器の華やかさや木管楽器のふくよかさも表現しています。モーツァルトの室内楽が合いそうです。

 ユニットはステレオで980円ですから、木工加工賃を入れても4000円で済みます。スピーカーコードの端子は特に必要ではなく、直出しにしてボンドで空気漏れを塞いでも大丈夫です。僕はテスト用にいろいろと交換するので端子は付けました。次回は、同じユニットを使ったミカエル型のミカエルセブンですが、高さが430ミリと倍以上になります。おそらく、60Hzまでは十分に再生して、ミニミカエル並になるのではと期待しています。

      エフライム工房 平御幸
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