平御幸(Miyuki.Taira)の鳥瞰図

古代史において夥しい新事実を公開する平御幸(Miyuki.Taira)が、独自の視点を日常に向けたものを書いています。

FF105WKバスレフ 片方完成

2012-06-03 18:58:04 | スピーカー工作
 徹夜で一台作り上げました。オンキョーの12センチウーファーも使えるように、バッフル交換式としました。そのための補強桟を追加し、3.5ミリの真鍮ネジで固定しています。バッフルを外すと、中にドリルを使えるスペースが確保できるので、上部キャビとダクトは25mm長3φのネジで固定しました。ダクトが合わない時に試行錯誤できます。今回は450mmの長さです。


隣はケルビムジュニアの補修パーツ(ユニット)として確保したソニーのカネゴン


脚の付け根は強度不足だったので補強板を追加

 低域の再生限界は33Hzで、ダクトの共振周波数fdは計算通りの45Hz前後みたいです。概算ですが、fd×0.8が限界となります。10センチバスレフとしては下に伸びています。しかし、バックロードの低音と違い、バスレフは100Hzから60Hzが中弛みになるため、やや量感不足かもしれせん。もっとも、アンプのトーンコントロールで低音を持ち上げるのを想定して、量感不足と引換に重低音領域まで伸ばしたのです。

 音楽ソースでの試聴ですが、オルガンもそこそこ再生されます。女性ナレーションは爽やかで、バッフルが小さいので音場感も豊か。試聴会で読者が披露したPE101Aバスレフはキャビネットが大きかったのですが、今回のバスレフは半分以下かもしれません。その理由ですが、FF105WKというユニットは、バックロードでも使えるPE101Aに対して、振動系が重く能率が低い、典型的なバスレフ向きだからです。

 PE101Aの場合は、大きめのキャビネットに大きなダクトでバランスしますが、今回は小さなキャビネットで100Hz前後を持ち上げ、ナレーションがガラガラ声になるのを防いでいます。FF105WKを大きなキャビネットに入れると、focが十分に上昇せず、中低音が痩せて、ナレーションがガラガラ声になります。長大なダクトは振動板の負荷になりますから、foc以下は密閉とバスレフの中間のような、fdにかけてダラ下がりの特性になります。

 ほぼ設計で狙った通りの音で満足ですが、それでもスーパーケルビムと比較すると寂しい音になります。楽器の特性を持つバックロードホーンと、モニター的に余計な音を出さないバスレフの違いでもありますが、やはりユニットのポテンシャルが違いすぎるのです。でも、コストを考えるとお薦めです。板取図が必要な人は申し出てください。いずれも12ミリ厚の、三六を二分割した910mm×910mmが一枚と、300mm×910mmが一枚です。ユニットを含まない加工代金(シナ合板)とボンドなどで約7千円ですね。

 なお、バスレフも愛称がないと書き難いので、いずれニックネームを考えたい所です。バックロードでないから天使シリーズはダメですけど。

     エフライム工房 平御幸
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