昨日の日経平均は17千円を割ってしまった。2日との二日間の下落は536円で、これは米大統領選でトランプ候補が勝つ可能性が出てきたから と説明されている。もし来週の選挙でトランプ氏が勝利すると日経平均は16千円まで下落するだろうと、昨日、証券アナリストが解説していた。
株価の変動要因はいろいろですが、市場全体の動きに関しては、景気、金利、為替、政局、需給動向が変動要因といわれている。このうち日本株に関しては、今は、短期的には、景気と為替で株価が動くとみていいでしょう。
景気要因は世界で唯一景気が良いアメリカ（の経済指標やダウ平均株価）次第で、為替は円の1米ドル換算（世界的なリスクのオンオフと米金利動向）によって、株価は動くでしょう。
トランプ氏の経済政策は、内向き志向で長期的にはマイナス、外交は直情的で、世界リスクは短期増大型で、リスクに強い円が上昇して、日本経済にはダブルのマイナスと、市場は読んでいるようです。
トランプ氏当選の可能性が増したのは、クリントン氏のメール問題（セキュリティーが不完全な私的メールアドレスで、外交問題や国家機密情報をやり取りしていたことで、これが問題なのは外交や国家機密文書の軽率な取り扱いはゆるされないとする考えです）がFBIによってまた取り上げられ、クリントン氏に投票しようかどうか迷っている有権者を棄権にさらしているのでは との世論調査によっている といわれています。
トランプ氏当選なら米議会が異を唱えること多くなり、そんなには悪くはならないと、年末の日経平均は16000円→16500円ぐらいかな、クリントン氏当選なら思ったよりも保守的な外交・安全保障政策で、世界リスクは上昇し、円高となり、年末の日経平均は17000円→16500円くらいかな。
米選挙の行方は、世界の政治や社会には影響は大でしょうが、日本に限っての株価は同じだったりして・・・
