12 月 28 日から行方不明になっていた インドネシア発シンガポール行きエアアジア A320-200 の 8501便の機体の破片と遺体が 昨日ジャワ海沖で発見されたという。乗員 162人は絶望のようだ。
飛行機の事故の確率は低いが 事故の場合の死亡率は高く 怖いものと改めて認識させられた。
怖いからこそ、そして飛行機なくしては 現世界は成り立たない故、事故の原因究明と 対策は、いつも求められているのです。
事故は、高度 9,800メートルを航行中、積乱雲を避けようと左へ そして上空 11,600メートルへ進路を変える許可を求め、左進オーケーと高度+600メートルの指示を受けた後に起こったようだという。
この気象状態でも 同航空域には 6機もの飛行機が飛んでいたというから 飛行出来ない異常気象ではなかったという。
元パイロットの話では、積乱雲のなかでは上下の激しい気流の巻き込まれる可能性が高く、一分間で5千フィートも落とされることがあるという。姿勢の制御と現在位置の確認にコックピットは大わらわという。
その中で、もし機体側面にあるスピードセンサー(ピトー管)に氷が付き、スピード計が間違って、速度警報装置も作動したならば、パイロットは減速し、失速・墜落をもたらした とも考えられるという。
エアアジア 8501便の機長は元 F16 戦闘機のパイロットだったというから 高速での飛行姿勢制御はお手のものであったはず。ということは、怪しいのは やはりピトー管の氷結? ただピトー管には氷着防止のため電熱線がついているはず。ピトー管の電熱線が機能していなかったか、ピトー管からセンサーや計器への導線に故障が出た可能性もありますね。
当機は 11月に点検整備をしたばかりというが 点検整備をするのは人間で 漏れやミスがあってもおかしくない。ピトー管周りのシステムの冗長性を過信して 点検整備をした可能性もあり得ます。
巡航速度中の稀な事故故、また、世界中で常態化しつつある異常気象故、一日も早く事故の原因究明と対策がなされてほしいものですね…