明日からは、新しい日がはじまる。終わりの始まりともいえる。だれかに奉仕してきたその相手がいなくなった。それは、こちらの存在の意味が少し減じたということになるかもしれない。
これからは、言わば純粋に自分、あるいは自分たちのために生きるということになる。役割が終わったのである。で、何かの役割をまたおわなければならないのかもしれない。人間、どこか誰かの、何事かのためになにかをすることで、自己の役割を感ずることができる。
もうこちらも、若くはなくなっている。今から、青春というわけにはいかない。だが、どう生きるかは、心がけ次第である。解放感がなくはない。だが、浮かれる気分ではもちろんない。
より、社会的に、貢献できることを考えなければならない。日々の細々した暮らしのなかで、そういった心構えが、結局身を助けることとなるような気がする。決して奉仕だけではないのである。そのことがわが身を助けるのである。