サンデージャポンとか、結構人気のようだが、「意見」を言える環境にある人らの言動は、実質的にオピニオンリーダーになりうる。小生は以前からこのことに注目していて、特にお笑い芸人の方々こそが、「世のため人のため」になる要であると思っている。彼らがなにをいい、どういう価値観をもつかが重要である。
人情話などは、日常茶飯のことの、日常生活を送っているのではないかと思われる「楽屋裏」の話はとりわけ面白く示唆に富む。
かつて、西川きよしさんが政治の世界に涼風をもちこまれたが、横山ノックさんのようにあまりにも人間的な失敗をされたこともあった。個人的な野心が前にですぎたようだった。政治の世界は、既得権益の壁があり、思いつきで、これを改変することは難しいと思うが、庶民がなかなか実行できないところを、喜劇人、お笑い芸人の方々が相当な努力をされて、その「発言権」を有効に発揮していただきたいと思っている。
権力もそれを知っていて、桜を見る会には大勢のタレントが招待されていた。これは権力側の「工作」の一部でもあるが、逆に言えば、タレントが「世のため人のため」に活躍できる力を得たことでもある。くれぐれも、「権力の犬」などにはならないでほしいけれども、多くの誘惑があるだろうし、どこまで、それができるかは、まさに人物次第である。しかしながら、彼らは、今や高収入を得て、「支配者側」の自己認識であるかもしれず、実態は「権力のお友達」とみなければならないかもしれない。
人の前で、何事かを話し、ストーリーを展開するにあたって、どのようにやるか、意欲的に世のため人のためという認識を持っているかいないかで、人類の行く先にも影響するに違いない。ちえをしぼって、素晴らしい仕事をしていただきたいと期待している。