睡眠中は、ふつう意識がなく、毎朝新しい気分でめざめるのだが、しばらくすれば、昨日までの積み重ねの「事情」の条件があって、その状況下で、今日を生きることとなる。生活がはじまる。
世の中の、趨勢があって、徐々に、状況が変化する。あるいは、大きく変化する。これに対応して生きていくことになるのだが、この変化に疲れて、あるいは、ついていく気力が失せる人もいる。
社会のしくみ、冷たさ、まだ完成には程遠い現状が、この状況に応えられない。こころある政治家や、社会にコミットしている中心メンバーは、いたたまらない心境ではないだろうか。
人間は、結局は、この積み重ねの中で、生きていくのだから、日々の心がけや、状況打開の努力をかかすことができない。過去をふりかえりつつ、未来にそなえながら、今を生きる。
スキルをみがき、課題を設定し、徐々に、その力量をあげていく。世界を広げ、観察し、自らの役割を確信できるならば、これは、明らかに、人生の成功者だ。
人には、どんな条件にあろうとも、必ず、生きる喜びがある、と思いたい。過酷で、前向きにはとてもなれない、と思えるような条件であろうとも、そこは、暗闇だけとは思いたくない。そこにも、光は必ずあると思いたい。