空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

PCR検査の拡充の必要性・・・今も「絞っている」のはなぜ?

2020年04月27日 13時00分23秒 | 思考試行

 検査が簡単に受け入れられないから、どこに感染者がいるかわからない、骨折で入院した患者がコロナ感染者で無症状であったら、医師、看護師らは無防備であり、感染するのは当たり前である。かくして院内感染が頻発している。

 検査をやって、陽性者を隔離するしか方法がないわけだから、どう考えても、検査をやらない選択肢はない。しかるに、日本の場合、検査を絞りにしぼった。今も、緩和されたといっても、検査を受けることは簡単ではないようだ。どえらい失策だ。しかも、それが是正できず、継続している。

 そして、ようやく政権トップが検査の拡大を言いだしても、検査数はあがらない。その原因がどこにあるか、政権の代弁者と言われるジャーナリストも「わからない」という。彼も、当初、検査をしぼることが正しい、と言い募っていたのだが、ことここに至って、前言を翻して、フェーズが変わったなどといって、主張を変えているようだが、その彼が、わからない、というのは、なんとも面妖である。だが、必死に調べるという姿勢が全く見られない。本気とは思えない。口だけである。

 相変わらず、検査のための国からの費用の支給が充分でないと聞くし、医師や医療資源に対するサポートの不十分さが指摘されている。口だけで検査拡充といっても、本気でそのための方策がとられていなければ、検査数を増やせるわけはないのである。徹底的な検査を実行して、陽性者を隔離する。これは当初から、テレ朝の番組で提起されていた。その通りにしていれば、状況はかなり変わっていたのではないだろうか。

 いまだに、コロナ対策の全般的な、実質的な司令部がどこにあるのかわからない。省庁別に動いているのか、一丸となって対策に奔走しているという風にはみえない。お殿様やお公家様ばかりで、お口が上手ばかりであっても、仕方がない。これでは物事進まない。

 金は出さない、方策がでない、どうなっていくのか、本当に心配である。

 


まくしたてれば正論と思われると思っているのか

2020年04月24日 13時50分17秒 | 思考試行

 声高に、何事か叫ぶ人あれば、あたかもその主張が正論のように思ってしまいそうになる。それが、声高に叫ぶ人のねらい目であるだろうことはわかるが、そこには、なにやら、胡散臭いものを感じる。一般に、個別の対話の場合には、おとなしい人への恫喝となる。

 それと同様の効果を狙っているのだろうか、と感じる。静かに正論をはき、それが世のため人のためであると熟考のうえであれば、その方が、いいではないかと思う。

 ただ、静かに話していると、どうも迫力がないとなりかねない。熱を込めて、オーバーぐらいでないと、人には伝わらないのかもしれない、と考えているのかもしれない。

 だが、そんな姿勢には、騙されるわけにはいかない。そこに何か問題があるのではないかと思わなくてはならない。見落としてはならない。

 歴史は、パフォーマンスに騙された経験を教える。国民はそんなものに簡単に騙されてはならない。論理的に筋道を立てて、議論すべきだし、政策の中身を吟味すべきだ。声を荒げるものの本質を見抜かなければならない。彼らは、権力の強化を必ず主張してくる。それが、かれらの本音だ。

 今の、コロナ禍の最中には、いろんな意見が飛び出す。その対応の仕方によって、人命に関わってくる。どのように対策を打っていくか、誤りがあれば、即犠牲者がでてくる。死亡者数として、はっきりと影響が出てくる。

 政権がどのような実力をもっているか、司令部は誰なのか、官僚組織がどのように機能するか、また、国民がどのように行動するか。事態が刻々変化するなかで、対応できているか残酷にもその影響が、死亡者数としてあきらかとなっていく。

 日本の対策はどうであろうか。いろいろ弱点が露呈してきていると言わざるを得ない。問題に対処する熱と能力と組織の力、連携力、等々、死者はこの戦いにおける「司令部」の指導力の犠牲者である。救える命をみすみす失うこととなる。

 これからますます、死者は増大しそうな雰囲気がある。人々の活動を止めようとして仕事を止めて、と要請しながら、補償はしない、に唖然とした。どうやって、国民は、生活していくのだ。そこには、想像力も配慮もない。しかも税金の使途のことでありながら、何を勘違いしているのか、自分の財布のように考えているとんでもない者もいる。

 高額な兵器を、買わされても、国民の生活のためには、ケチりまくる。何故か、財政破綻を恐れているというのか。ここは、財政出動をすべきである。安全な権力にいて、ノウノウとしている場合ではない。


コロナですべてを見直すときが来た

2020年04月22日 10時24分08秒 | 思考試行

 何もない時は、それぞれの日常生活にそれほど問題はない、かのようにみえる。いままで、それぞれの国、個人、会社、団体は、いろんなことがあった歴史の流れの中で、変化しながら、すごしてきて、そして、今のいま、を迎えている。

 しかしながら、実は、それぞれに問題を抱えているのが実態であって、改善、克服しなければならない問題が山積している。表面的に大々的になっていないのが、平時なのだと思う。

 コロナ問題が起きて、やらなければならないことがドットきた。それぞれがやらなければならないことが出てきた。しかも、今の決められた役割をこなしていればいいというものでは当然ない。

 誰が何をどうするのか、どういう問題が起きていて、どうそれに対処するのか、厳しい条件のなかで、方策を探すことが求められる。とりわけ、国の政府の役割は大きなものがある。

 国が財政赤字で、今回のことでさらに赤字が増えるので、どれぐらいの出費が可能なのか、「孫子の代に借金をまわす」ことだから、できるだけ抑えなければならない、ということをテレビのキャスターがいった。なかば常識のように。本当だろうか。

 財務省もそういう立場のようだ。だが、日本の場合、世界の中で有数の債権国だという。世界に対して金を貸している立場だという。そうすると、「孫子の代に借金をまわす」とは何を言っているのだろうか。金を借りているのは、日本政府であって、誰から借りているのかといえば、外国からではない。日本国民からということである。

 国民は債権者であって、債務者ではない。では日本政府はその借金をどう返すのか、国民に返すということになる。どこから返すのか、日本国政府の資産から返すということになる。約定の利息と元金を返すだけである。

 国民は金を貸していながら、借金をしているととでもいうのだろうか。おかしな話である。「子孫に借金を残す」などとインチキを言ってはいけない。

 したがって、国民がコロナ禍で苦しんでいるときに、裕福な国民から政府が借金をして、苦しい国民に必要な資金を提供することに何の問題があるというのだろうか。欧米の対応は、どこも早い。当然のことだ。仕事をさせないのだから、必要なお金は当然早く出さなければならない。

 それを日本政府は、グズグズグズグズしていて、何を考えているのか、思い切り無能ぶりを発揮している。有事の際には、ホントに役立たずどころか、問題を解決しようとする動きに、むしろ邪魔になる存在と化している。

 コロナ騒ぎで、始めて政権の本当の姿をみせてくれている。無能なのである。カッコウばかりつけているんじゃない。

 無能の根源は、国民のことを、本当には考えていないということである。投票さえしてくれればそれでいい存在なのである。問題にどう対処していくかという「頭」がないのである。国民の生活など眼中にないのである。

 それは、日本国が真に国民のための政治、社会にしようという意欲がなく、能力もないということを示している。改善課題が、明確になってきている。


コロナのことでマイナスばかりではない

2020年04月19日 00時01分00秒 | 思考試行

 どんな悪いことも、100%ではない、「人間万事塞翁が馬」という言葉もある。いいことの裏に悪い面もあり、悪い事柄の裏にもいいことがある、そんな気でみるとコロナ騒ぎにもいろいろありそうだ。

 悪いところはいうまでもないが、良い面があるとすればなんだろうか。いろんな人がいろんなことを言う。当方、とにかく暇なものだから、テレビを見る。

 いろんなことが見えてくる。主張や対策のこと、経済のこと、本当に困った体験もなく、想像もできない連中の存在、論理が通っているかいないか、破綻していても、容易に変えようとはしない頑迷な権力、実は無能力な権力構造、構成者たち、評論家の役割、マスコミの本質。

 あますところなく、真実の姿をみせてくれている。検査をすれば医療崩壊を招く、の主張は、一見まともな感じであるが、実は検査能力がないなかで、苦肉の言い訳のようだった。作戦のような顔をしてのインチキ。

 当然ながら、疑わしい人はすべて検査をして、陽性者は即入院ではなく、感染者を隔離すべきだったのが、すべて入院というような硬直したルールをなかなか変えることができず、検査をしていないために、無防備な医療資源をムザムザと浪費してしまった。

 発熱外来を作って、院内感染を防ぐべきだという識者の提言が、報道で流れているのに、政府の「指導部」は頑迷に動かない。信じられない不作為のためにはたせるかな、院内感染があちこちで勃発している。

 クラスターを第一線でつぶしていく活動をしながら、北海道大学の教授がシュミレーション計算をして、8割の自粛を訴えたのだが、政権は、極力7割・・・などと、繰り返し言ったりする。

 件の教授は7割などと言ってはいない、と報道でも否定しているにも関わらず、安倍首相は知ってか知らずか、自粛の割合に、頑迷に、7割の文言を入れてくる。知らないとすれば、大問題だし、知っていて、8割はきついから7割などと、わざわざ言うのは罪深い。

 結局、国民の暮らしに本当に目を向けているのは誰かということである。この苦境をどうやって切り抜けていくのか、誰が真剣に考えているかどうかが、明らかになってきていることが明白になってきたことではないだろうか。

 国民が「賢くなる材料」がふんだんに見られることこそが、もっとも「良いこと」だと思う。世の中、良くしていこうぜ。


日本は貧乏なのか?債権国なのに?

2020年04月14日 13時32分07秒 | 思考試行

 日本政府がお金を必要な人に、お金を支給すれば何か支障があるのだろうか。事業者に休業を要請しながら、その生存も危うくなるような補償をしない選択をしなければならないような事情というのは何なんだろうか。

 各国が支給金を出している。日本にそれができないはずがない。なぜできないのか。このことについての報道が、よくわからない。政府からの説明が聞こえない。マスコミはなぜ、この問題を、充分にとりあげないのか。

 現金を支給すれば、支給を受けた人は、命をつなぐことができる。今回の騒ぎで、支給金を出した場合、どのような不都合が起きる可能性があるのか。国の借金、個人の借金は全然意味が違うのではないか。同じに扱っているのではないのか。

 そういう支給金をだせば、どこから文句がでるのだろうか。いまこそ、国民に借金すればいいではないか。外国から借りる必要はない。今、ある国の借金というのは、そもそも国民から借りたものではないか。外国に借りているものではない。むしろ、今、外国へ金を貸しているではないか。日本は、債権国なのだ。

 にもかかわらず、国民に金を支給できないのはなぜか。なぜできないのか。政権は説明すべきだ。マスコミも、ここをもっと追及すべきだ。

 発熱外来は、ようやく実現しそうな雰囲気がでてきた。この問題が起きた当初から、羽鳥モーニングショーでは、発熱外来の設置を言い続けていた。頭のコチコチに固い厚労省は、結局決断できなかったようだが、具体的に東京都に動きがでてきた。2か月ぐらいは遅れているが、ようやく、実現しそうだ。また地方で、動きがでてきている。これも金の手当てを国がして、地方の医師会が、主体的に動くようにしなければならない。ここも、問題は、金である。

 これも政権が邪魔をした形になっている。結局政権には、能力がなく、なんだか知らないがケチで、マスコミは、なぜ政権がそうなっているのかを、分析し、洗いざらい、この国の現状がどうなっているのかを、取材してもらいたい。

 国の機関の発言がない。いま、NHKがたよりにならない。政権の顔色を伺って、問題の本質に迫ろうとしないのなら、もう廃止した方がいい。不偏不党で、国民目線の報道をキチンとしないのなら、存在意義がない。

 長期政権で、官僚の人事権を武器に、政権に言う通りに動いたり、忖度するようになってしまった。裁判、検察、全部が本来の組織の役割を放棄し、各自の利害関係に縛られてしまっている。政権の顔色を伺った動きとなっている。特定の検察官の定年を延長し、政権の力が検察官の及ぶという現実をみせつけたりする。

 しかしながら、今回のコロナ対策のような、現実的な困難に対して、具体的な効果的な動きができない。先手先手の行動がとれない。政権の顔色を見るだけの官僚では、主体的な行動がとれないのだろう。これが現政権の正体である。国の官僚組織である。病んでいる。

 ドイツでは、人気があがってきているといわれる右翼政治勢力が、なんの対策も打つ能力がなく、カリスマ性のないメルケル首相が次々と機敏な対処をみせて実力をみせ、支持も増えてきているという。喝采!

 

 


自粛を言って事業者への補償を考えないとは何事か

2020年04月11日 18時34分20秒 | 思考試行

 コロナ対策はどこが司令塔になっているのだろう。なぜ、事業者がたちいかなくなることが自明なのに、どうして、外国のような手が打てないのか。

 なぜ打てないのか。給付金を出すと都合の悪いことがあるのだろうか。検査だって、やらないし、これは作戦?だという話もある。だが、そうなのかどうかもわからない。

 政府の誰が中心でやっているのか、そこで、どんな論議がされているのか、考えられないほどの密室状態である。政治が説明しない。あるいはできないのか。自民党政権の本質が出てきたのか。武器は買うけれども、国民のために何かすると、どこからか怒られるのか。

 マスコミは、こうしたら、どうしたらと言いまくっているが、ここへ政権ベッタリのジャーナリストを座らせ、もっともらしく、誰も知らないようなことを言う。当然、彼は責任者ではない。政権の擁護する発言ばかりだ。ちゃんと説明のできる責任者出てこい!と言いたい。

 どんな作戦でいくのか、自粛するなら、当然生存可能でなくなる人びとがいる。生きてはいけないのだから、当然ながらどうするという話がでてこなければならない。あたりまえのことである。

 国会議員の歳費もこの間止めることにしたらいい。生存権を奪っておいて、自粛をせまるなど、悪魔のやることだろう。これは退治しなければならない。こんな政権は直ちにやめさせるしかない。

 どういう日程で、どうやろうとしているのか、政権は取材に答えないのか、そもそも誰も聞きに来ないとでもいうのか。取材をしてもらいたい。街の声ばかりを集めても、そこからが大事である。そこから、政権に取材するのである。拒否をしているのなら、それを伝えればいい。


結局は基本が大事・・・ごまかしはダメ

2020年04月06日 16時13分59秒 | 思考試行

 いまだに検査を積極的には、しないつもりのようだ。当初から、検査の困難性をいい、検査の感度を問題にし、検査しないことが「良い」かのように公言していた。

 政府べったりのジャーナリスト田崎氏もそう言っていた。検査自体の困難さと、医療崩壊を招くと言っていた。

 何を言っているのかと思った。検査の正確性を問題にしたり、検査をして陽性がでると医療崩壊を招くと言ったり、市中感染が増えてきても、いまだに、検査は消極的である。

 病院の受け入れ態勢も発熱外来を設けなかったり、防護態勢が充分でなく、院内感染を起こしたりしている。これは、感染者が相当増えてきていることを意味する。

 要するに、コロナ対策が後手後手となっているのは、基本を踏まえた対策になっていないからではないだろうか。その後、検査をやれる能力を高めるなどと、言い始めたが、どうも実態は変わらない。スムースに検査を受けられないようだ。

 検査能力がないというが、積極的にやるつもりであれば、方法はあったと思われる。民間の活力を使うとか、アイデアはいろいろ出されている。

 どこが対策本部の中枢なのかわからず、前述の田崎氏も「なぜ検査がすすまないのかわからない」、などという始末である。

 検査をしなければ、どこに陽性患者がいるかわからず、対策もとりようがないのであるから、結局は、検査が必要となってきていることは明らかであるにもかかわらず、とにかく動きがにぶい。

 誰が、対策の中心で、躍起となっているのが誰かがはっきりしないことが原因ではないか。ようやく明日に緊急事態宣言が出されるようだが、これも遅すぎたかもしれない。

 要は、接触を避け、経済活動を抑えることしかないのであるが、いろいろアイデアがあっても、トライしている風がない。

 緊急事態宣言が、どんな風になるのか、みてみるしかない。自粛と補償がどうなるのかに注目したい。

 


病院の態勢が心配

2020年04月05日 18時24分36秒 | 思考試行

 救急車で運ばれてきた骨折患者が、コロナに感染していた、となれば、救急隊員および患者を受け入れた病院で院内感染を起こす。

 発熱している場合は、どこの医院でも受け付けるのではなく、地域で発熱外来を作って、そこから振り分けをする、このための費用や態勢を国がもつ、こんなことが相当以前からテレビで識者が言っている。なぜできないのか。

 政権は何をしているのか、さっぱり動きがみえない。誰が、中心となってコロナ対策をやっているのだろうか。民主党政権の時の新型インフルエンザのときは、実にスムースであったと記憶する。

 それが安倍自民党政権では、なんだか口ではあれこれ言うけれども、実際の動きがさっぱりだ。とにかく遅い。対策が後手後手もいいところで、マスク2枚には驚いた。医療関係者への防護用具なども足りない。どのように手配し、見込はどうなのか、必要な情報をどんどん流すべきだ。

 政治家が雁首並べて、何をしているのか。高い報酬をとっていながら、かれらはどんな思いでいるのか。閣僚の動きをみていても、痒いところへ手が伸びているとは言い難い。厚労省が変だ。邪魔ばかりしているようにしか見えない。

 本当に国民のことを考えているのか、この疑念がもたげてくる。企業がどうのこうのいうが、そんなことは後からでも可能だ。まずは命だろう。命を守るという当たり前のことがわからないみたいだ。要するに軽視しているのだ。事業者に自粛をいうなら、その生存権を守ることは当たり前だ。きちんと補償するとしなければ自粛もできない。店が開けば、人も出てくる。感染者がふえる。

 とるべき処置をとらず、ケチで、打つ手が遅く、やるべきことをやらなければ、感染大爆発を止めることはできない。目の色変えて、対策に動くべきではないか。熱がない。政権の本質がモロに表れてきている気がする。かっこうばかりではないか。

 アメリカの感染者の増え方は、驚くべきものである。「ギリギリ」を連発している安倍首相!何をモタモタしているのだ、と言いたい。


手順前後・・・囲碁でも将棋でも命とり

2020年04月02日 23時17分01秒 | 思考試行

 何か仕事をするときは、手順が大事である。そのときそのときに必要なことをする。条件が満たされれば、次の段取りとなる。囲碁や将棋でも手順前後をすると致命的である。勝負が決まってしまう。考えて考えて、この手順を尽くすのだ。

 政治の世界だってそうだろう。なにが一番大事で、国民のくらしのために何をするかである。深い考え、広い視野が必要である。マスク二枚を各住所世帯に送るという。どういうセンスをしているのだろうか。それがよりによって、4月1日である。冗談と思った人が大勢いたのは無理はない。

 やるべきことがたくさんあり、急ぐべきこともある。感染者がどんどん増えてきているのに、法律により、検査陽性だと必ず入院しなければならず、重症者のためのベッドがなくなるという。当然ながら軽症者は適当な隔離施設に移さなければならない。ところが厚労省は、これを許さないという。

 これも考えられない手順前後である。柔軟に対処しなければ、現場は大変な混乱に陥るほかはない。ほかにも、発熱外来を設けなければと感染症に詳しい学者がいくら言ってもこれが届かない。これでは院内感染が簡単に起こってしまう。そのほか、何度言っても、医療用の資源も足りないという。

 各世帯に布マスクを配っている場合ではない。どうやら、いろんな課題を全体に目を配って、仕事をすすめる人がいないようだ。

 安倍政権は、さまざまに馬脚をあらわしている。これでも国民はかれに政権を託し続けるのだろうか。