トランプ氏はなぜ、大統領になりたかったのだろうか。白人としての誇りとか、アメリカ合衆国の現状とか、かつてのアメリカの栄光が消え去ろうとしているとみたのか、いずれにしても、全人類的な視野からということではないようだ。
オバマ氏には、弱者への視野の広がりがあった。理想も見られた。共和党の抵抗や、それこそ、トランプ氏の支持母体が示す勢力が、彼の邪魔をした。ために、オバマ氏は苦労した。
アメリカは、二分されたような姿を、見せているが、大統領に影響力があるといわれる長女イヴァンカ氏が、安倍氏に教わればいい、と言ったニュースがネットで流れている。
安倍氏は、オバマのタイプではない。むしろ、強者の側に立って、国民をいかに支配するか、の立場である。世の中を少しでも良くしようというよりも、日本の国益、といいながら、基本的には、強者の側の政治家である。
彼が、アメリカの大統領だったら、どうするだろうか。今は、ほぼ属国としての首相としての立場であって、表立って正義の主張をしたりしない、だが、イヴァンカ氏の期待するようなアドバイスをする可能性がでてきたのかもしれない。であれば、しっかりとその真価をみせてほしいものだ。