coconut moon

ぐうたら母のぼやき日記

監獄(笑)日記序章

2008-01-18 19:35:04 | 趣味と生活

いやあ、今日は寒かった!!
シャバが寒い寒いっちゅ~のは、ニュースで見ていたけど、こんなに寒いなんて予想外だったわ~~。
今日は、入院中の洗濯物を片付けたんだけど、洗濯機を3回も回してしまった。
この寒さじゃ、乾かなかったね、残念ながら・・・
子供たちやダンナの洗濯物は、やってあったけど、さすがに自分の分は、持って帰ってきました。
病棟に洗濯機と乾燥機はあったけど、そんなのを使う元気が最初のうちはなく、元気になるやならずでの退院だったので、結局はお世話にならんかったわ。

入院前日、近所の耳鼻科でステロイドの内服薬や抗生剤を馬に食わせるほどもらってきて、それを飲んだcoconutは、すんごい好転した気がしていたんだよね。
心配したkuri-zoがメールをくれて、電話で話したんだけど、そのときにはもう、痛みもかなり和らいで、息苦しさも楽になった気がして、こんなに体調がいいんだったら、明日、大きな病院の外来に行っても、
「たいしたことないですね。」
と言われて、入院なんてことはない・・・と、思ってしまっていたくらいである。
事実、病院の診察が終わったら、赤坂に仕事に行こうと用意をしていたくらいであった(笑)

夕方、近所の耳鼻科に紹介状と病状の説明書をもらいに行ったんだけど、そのときに先生が、
「いい?今日、一晩、頑張ってね。横になると気道が塞がれるから、なるべく体を起こして過ごすのよ。おかしいと思ったら、迷わず救急車を呼ぶのよ。」
と、ものすご~~く真剣な顔で言ったので、coconutは引いてしまったくらいであった。
確かに、火曜日以降、横になると息苦しくて寝られなくて、睡眠時間は切れ切れに3時間もないくらいだったのだけど、薬でかなり楽になっていたcoconutは、今夜はぐっすり寝られそう・・な~んて、脳天気なことを考えていたくらいであった

まあ、伝染する病気ではないんだけど、いつも一緒に寝てるぴかこには、
「伝染すると大変だから・・・」
と言って、リビングのテレビの前に布団を敷き、徹夜を覚悟の一晩になった。
楽になったとはいえ、痛みは、薬が切れると激しかったし、そうなると寝られないし、ほとんど音が出ない状態にテレビをつけて、コタツの中で腕組みして、長い夜を乗り切る態勢になった。
まあ、実際問題、やはり切れ切れに少しは寝たんだけど、次の朝、そんなに疲労困憊って感じではなかった。

子供たちが学校に行く支度をしてる横で、coconutも病院に行く支度をした。
まさかねえ・・と思いながら、一応、前日に入院の支度をしていたけど、それは持たず、玄関先には仕事道具を置いて、終わったらすぐに仕事に行けるようにして、9時からの予約の外来に間に合うように、7時半過ぎには家を出た
なんか、複雑な気分であった。

8時半前には病院に着き、大きな病院なので、いろいろ手続きとかあるんだけど、それを済ませて、耳鼻科外来の前にいった。
9時からの診察で、完全予約制なんだけど、すでにたくさんの人がいた。
担当医師表を見たら、coconutが予約を取れてる先生は、週に一回しか診察がない。
これは、新米か、外様ということである。
まあ、前日に予約が取れるだけでも奇跡な事なんだけどねえ・・・
で、やがて9時になり、第1診察室の診察が始まった。
coconutが診ていただく先生は、第2診察室である。
coconutの予約番号は1番なんだけど、いっこうに呼ばれる気配はない。
「マイッタなあ・・・仕事、先にいこうかな・・」
とか、そんなことを思いながら待っていた。
そのうち、診察室の中で動きがあった。
50代くらいの、しゃきしゃきした感じの看護師さんが、何回も何回も、いろんなとこに電話しているのである。
かなり、怒り心頭!って感じで、険しい顔で話している。
「困ります!!何時だと思っているんですかっ!!今、どこですか!!いい加減にしてください。患者さんが待っているんですよ!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
こりゃ、先生、遅刻してるのね・・・と、外にいてもわかった。
もう、おかしくて、笑いをこらえるのに必死だった。
看護師さんはcoconutのそばに来て、
「ごめんなさいね。先生、今、来ますから、もう少しお待ちくださいね。」

それから暫くして、息せき切って・・って感じで、30代後半か40代初めくらいの白衣を着た男の人が駆け込んできた。
顔を見たら、髪の毛のある温水洋一(ぬくみずよういち)って感じの先生が、ばつが悪そうに入っていった。
「すみません・・・すみません・・・」
と、看護師さんやクラークさんにぺこぺこしながら診察室に入っていった。
で、その後、すぐに呼ばれたんだけど、その温水先生は、紹介状なんかを見ながら、真剣な顔をして、
「早速拝見させてくださいね。」
といいながら、鼻と喉に麻酔(噴霧式)をして、内視鏡を入れて、coconutの喉の奥を見だした。
遅刻して、ぺこぺこしていた人とは別人のようにやはり険しい顔をして、温水は言った。
「すぐに入院の手続きを取りましょうね。これは大変なことになっています。」
へ???
というのが正直な感想だった。
温水先生は、解剖図(とは言っても、喉から上)みたいなのを使って、coconutが今、どうなってるかを説明してくれた。
によると、喉には、食べ物が気管に入らないようにする弁がついてるそうなんだけど、そこが完全に化膿して膿を持って、大きくなっていて、このままでは窒息死する危険性があるというのである。
それは、たった今起きてもおかしくない状況なのだという。
coconutは、
「あのう・・・今、子供が受験なので、なるべくなら入院したくないんですけど・・・」
と、恐る恐るいうと、温水先生に、
「あなたは受験と自分の命と、どちらが大切なんですか・・」
と、怖い顔で言われてしまった。

で・・・coconutは入院することになったんだけど、それはそれでまた問題があった。
病院に空きベッドがなかったのである。
ただ、温水は、coconutの緊急性を訴えて、入院できるようにするから・・と、頑張ってくれた。
まあ、遅刻してきた罪悪感もあったのだろう。
それに、なによりも、温水を電話で叱った看護師さんが、入院できるように頑張ってくれた。
その甲斐あって、昼くらいには内科病棟(笑)に入院できるようになったのであった。

ただ、入院の支度も持ってきていないし、一応、前の晩にしていたけど、まさか本当にすることになるとは思っていなかったので、全然足りないセットだったし、とにかく一度、帰らせてくれ!と頼んだんだけど、温水は、
「帰ってる間に何もないという保障はないので・・・」
と、渋った。
結局、着の身着のまま入院というわけにも行かないし、子供たちにも説明したいと訴えたので、とりあえず入院して、点滴を一通り終わらせてから、一時帰宅という形で帰らせてもらうことにした。

採血、採尿、心電図、レントゲンなどなど、一通りの検査を終え、病棟に入り、点滴を2本終えて、2時くらいに一時帰宅を許された。
最初は、5時には帰ってくるようにといわれたんだけど、片道1時間弱、5時は無理と言うことで、6時にしてもらった。
先生は、
「なるべく早く帰ってきてもらいたいですけど、焦って呼吸が乱れて窒息するようなことがあっては本末転倒です。もし、時間に遅れそうになっても、決して急いで帰ってこないでください。途中でおかしいと思ったら、迷わずに救急車を呼んでください。」
と言われて病院を出た。

まあ、そこまでが、入院することになったいきさつなんだけど、温水、面白かったなあ・・・
今は、大きな病院は、電子カルテになっていて、病状なんかをパソコンで打ち込んだりするんだけど、温水、パソコンはからっきしダメのようで、ほんの数文字、たとえば、「ピリン系のアレルギー有り」っちゅ~のを打ち込むのに、冗談でなく、数分かかってる。
まず、カタカナ変換が出来ない。
「あれ?あれ??」
といいながら、消そうとすると消えなかったり、消してはいけないところを消してしまったり、まるでコントを見てるようであった。
本人、大真面目なのが、さらに面白かった。
子供たちが喘息を診ていただいてるやまちゃんは、パソコンの神のようなところがあるし、まさか、医者でパソコンに四苦八苦してる人が・・・とは、夢にも思わなかったけど、なんとなく可愛いと温水に対して思ってしまったcoconutなのであった(笑)

明日に続く(笑)