函館市とどほっけ村

法華宗の日持上人にまつわる伝説のムラ・椴法華。
目の前の太平洋からのメッセージです。

希望という名の政党

2017年10月09日 08時25分53秒 | えいこう語る

▼野党第一党の連帯が崩れている隙に、壊滅させようと、イチかバチかの臨時国会冒頭解散の奇襲作戦に出たアベ総理だが、その横腹に大きな衝撃を加えたのが、まさかの東京都知事、小池百合子さんだ。

▼一向に改善されない国民生活。経済の低迷や政治不信で、希望を失いかけた国民に、唯一の避難場所だと「希望の党」を立ち上げた。これに一瞬目がくらんだ国民だが、やりてババアまがいの、日々変わる言動に、国民の不信感も増してきているようだ。今では「希望の党」から「みどりのタヌキ党」がぴったりだと、思われているようだ。

▼読売新聞の最近の世論調査では「みどりのタヌキ」に、期待36%、期待しないは58%だ。「立憲民主」に期待は28%、期待しないは64%だ。さて、内閣支持率は、支持50%、不支持39%だ。読売は“アベ政権勝利”を確信しているようだ。

▼20歳以下の有権者はどうか。北海道では、71%が投票するというから頼もしい。だが、北海道では、教育現場で憲法問題についての話をしてはならないという、達しが出たのを記憶している。憲法解釈が不得意な総理のいる国では、致し方のないことか。

▼若者に、憲法も教えないで選挙を行わせようとする、その成果が表れた結果なのか、アベ総理の憲法改正の提案を評価するが34,6%、評価しないが28,7%、分からない・答えたくないが36,7%だ。9条に自衛隊を明記することには、賛成29,3%、反対31,0%、分からない・答えたくないが39,7%だ。

▼選挙権年齢を18歳以上に改正したのは、どうやら、憲法改正を促進させる狙いのようだ。現場の教師たちには、歴史を正しく認識し、憲法も正確に教え、 戦争は教育現場から始まるということを、自覚してほしいものだ。

▼希望の党が立ち上がり、希望という言葉がどこか喉元に引っかかっていたが、今朝やっと思い出した。フランスの作家で「星の王子様」の、サン・テグジュペリの言葉だ。
「人類が最後にかかる一番重い病気は希望という病気である」。

▼希望が一番重い病気であるのを国民に隠し、選挙が終われば、自公を抱き込み国民を煙に巻き、憲法第9条を消去してしまう。さらには、増税ではなく、国民にお金をばらまくという魔法をかけようというのは、「みどりのタヌキ」の、得意技ではないか。

▼「希望」という病原菌をふりまく百合ちゃん。記者団に追いかけられたその後ろ姿に、大きな尻尾がついていたなどという夢は、決して見たくないものだ。