ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)は30日、任天堂のゲームの世界観を現実で楽しむ新エリアを来年2月4日に開業すると発表した。人気ゲーム「マリオカート」を再現したアトラクションなど一部施設も報道陣に公開した。
任天堂が初めて自社のキャラクターをテーマパークに展開した「スーパーニンテンドーワールド」。USJが600億円以上を投じて建設した。当初は今夏に開催予定の東京五輪・パラリンピック前に開業する計画だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で1年後に延期されたため、オープンを来春に見直した。
この日は人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の主人公マリオの宿敵「クッパ」が根城とするクッパ城の一部を公開。マリオカートのアトラクションにつながる施設で、入り口の大階段に飾られた巨大なクッパ像が来場者を出迎える。
マリオカートの乗り場では、レールに沿って進む4人乗りのマシンが披露された。搭乗者は頭部に専用ヘッドセットを装着。ハンドルで方向を操作し、ディスプレーに写し出されるAR(拡張現実)映像やプロジェクションマッピングでマリオや弟のルイージなどキャラクターたちと順位を競う。ゲームと同様に、亀の甲羅などのアイテムも使うことができるという。
新エリアは人気が予想され、USJは新型コロナの感染防止などのため、開業から当面はエリア内の入場規制を実施する方針。
京都新聞