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2022年2月17日 22時8分 読売新聞オンライン
大会組織委員会の厳家蓉報道官
北京冬季五輪組織委員会の厳家蓉報道官が17日の定例記者会見で、「世界で中国は一つ。台湾は中国の不可分の一部だ」などと発言した。
国際オリンピック委員会(IOC)が掲げる「政治的中立」にそぐわない発言で、波紋を広げそうだ。
厳氏は、一緒に会見したIOCのマーク・アダムス広報担当が、20日の閉会式に台湾選手団が出席するかどうかについての質問に答えた際、「補足できますか」と突然割り込んで、台湾問題について語った。
また、厳氏は中国の少数民族ウイグル族の強制労働で大会でのユニホームが生産されていないか、との質問に「(強制労働説は)ウソだ。関係団体から異議を唱える大量の証拠が出ている。我々はスポーツの政治問題化には反対している」と強調した。
厳氏の一連の発言は中国政府の主張を代弁したもので、会見では「(厳氏の発言こそ)スポーツの政治問題化ではないか」とIOCの見解をただす質問も出た。アダムス氏は「我々の仕事は確実に大会を行うことだ」と述べるにとどめた。