(2021年1月31日 21:56 京都新聞)
京都府と京都市は31日、新型コロナウイルスに感染していた4人が死亡、新たに未就学児から90代までの男女76人の感染を確認したと発表した。中等症は1人で感染経路不明は10人。府内の死者は119人、感染者は8445人となった。
亡くなったのは府内の90代女性、市内の70代と80代の女性で、いずれも基礎疾患があった。もう1人は遺族の意向で非公表。
新規感染者の京都市発表分は64人で感染経路不明は9人。クラスター(感染者集団)関連では、利用者と職員9人の感染が確認されている洛和デイセンター山科小山(山科区)で利用者5人、生徒と職員の32人の感染が判明している私立高で生徒1人、利用者と職員8人が確認されている高齢者福祉施設で職員2人だった。
府の発表分は12人。居住地別では宇治市4人、長岡京、八幡、木津川市と大山崎、久御山、宇治田原町が各1人、奈良県が2人。
また府警は31日、東山署で留置中の20代の男性が感染したと発表した。取り調べや護送などに関わった署員ら15人が自宅待機になっている。30日の中京署に続き2人目。男性は釈放され自宅療養となっているという。
(01月31日 12時03分 NHK)
室町時代に、将軍の足利義満が創建した京都の相国寺の境内にある美術館で、寺に伝わる美術品などを集めた展示会が31日から開かれています。
この展示会は、京都市上京区の相国寺承天閣美術館で31日から始まったもので、寺に伝わる掛け軸やびょうぶ、それに書状などおよそ50点が展示されています。
このうち「伏見大光明寺勧進帳」は寺が保管する16世紀後半の資料です。
豊臣秀吉が伏見大光明寺の再建を呼びかけた際に、寄付に応じた122人の武将の名前が記されたもので、徳川家康や石田三成などの著名な武将たちの直筆の花押を見ることができます。
また「群鶏蔬菜図押絵貼屏風」は、江戸時代の画家、伊藤若冲の作品で、野菜と一緒に描かれたニワトリのコミカルな表情を楽しむことができます。
承天閣美術館の須賀集信参事は「教科書に載っているような歴史的資料も多く展示しているので、コロナ禍で校外学習が制限されていた小中学生に見に来てもらい、学びの場としてほしい」と話しています。
この展示会は、一部の作品を入れ替えながら、4月18日まで開かれます。
(2021年1月31日 12:00 京都新聞)
昨年5月以降、政府から京都市内の家庭に届いた布マスク。マスク不足が解消された後だったこともあり、京都市役所に寄贈する動きが広がった。その数は約9700枚。当時、庁内に積み上がっていたいわゆる“アベノマスク”は有効に使われたのか。追跡した。
22日、京都市伏見区の砂川小職員室を訪れると、「非常用」と記された段ボールがあった。中には約80枚の布マスク。寄付を受けて市役所から配布された30枚に、政府から届いた児童、教職員用の残りを加えて保管していた。中村理恵校長は「災害時の備蓄用に重宝しています」。
毎朝、校門に教員が立ち、忘れた児童には不織布マスクを渡す。「寄贈された善意の布マスクは大切に使わなければ」と、備蓄しているそうだ。同小は災害時の避難所になっており、中村校長には「災害で供給が止まれば、繰り返し使える布マスクはありがたい」との思いもある。
市は集まった布マスクのうち、約8千枚を「マスクを忘れた児童のために」と市立の幼稚園、小、中、高、総合支援学校に一律30枚を配った。だが、市教委はすでに計34万枚余の不織布マスクを各校に配布済み。布マスクは役立っているのか。市教委担当者は「使途は各学校に任せている。布マスクがどれだけ使われているかは把握していない」。
ということなので、現場に聞いた。「布マスクは小さく、子どもの顔にぴったり。在庫はほとんどない」とする幼稚園や「校内でマスクのひもが切れたりした場合に渡している」という中学校などから、感謝の声が聞かれた。一方、「機能面に劣る布マスクを嫌がる保護者もいる。児童には不織布製を渡し、布は残っている」とする小学校もあった。
市内の小学校で担任を務める50代女性教員は、マスクが汚れている児童を見つけ、布マスクを手渡そうとしたことがある。だが児童に「いや、このままで大丈夫です」と断られたという。「子どもにとっては恥ずかしかったのか…。不織布製は何枚あってもありがたいが、アベノマスクはもういらない。その予算を生活に困っている児童の家庭支援に使えなかったのか」と嘆く。今は不織布マスクを渡し、校内でも布マスクはほとんど使われていないという。
業界団体の日本衛生材料工業連合会によると、昨年春に比べ、マスクの出荷量は2倍以上、生産能力は3~4倍に増強され、「全国に緊急事態宣言が広がったとしても、マスク不足の心配はない」という。この状況下で、政府が“スガノマスク”を配布することはないだろう。
全国への布マスク配布に費やされた税金は約260億円。有効活用する学校もあり、全て無駄だったとは言い切れない。ただ記者が、アベノマスクを着用する子どもの姿を街中で見掛けたことは、一度もない。
(01/31(日) 8:01 京都新聞)
京都府警は30日、中京署の留置場に収容していた20代の男が新型コロナウイルスに感染したと発表した。府内25警察署の留置場で感染者が出るのは初めて。同日午後10時半現在で、男の取り調べや護送などに関わった署員や府警本部の警察官ら計29人が自宅待機の措置となった。20人以上が濃厚接触者と認定されたという。
府警留置管理課によると、男は28日に微熱があり、29日にPCR検査を受けた。留置開始日は明らかにしていない。府警は中京署の留置場を消毒し、コロナ感染者らを隔離するために設けた京都市伏見区の留置施設に男を移した。
府警は留置場内の感染防止のため、収容直後から一定期間は1人で留置し、就寝や食事時を除くマスク着用などを指導している。
(2021年1月30日 21:18 京都新聞)
京都府と京都市は30日、新型コロナウイルスに感染していた府内の90代の女性1人が死亡し、新たに未就学児から90代までの82人の感染を確認したと発表した。重症は2人で、感染経路不明者は30人だった。府内の死者は計115人、感染者は計8369人となった。
府によると、亡くなった女性は基礎疾患があった。府発表の新規感染者は10人。クラスター関連では、「京丹後市やさか老人保健施設ふくじゅ」の利用者1人が感染した。居住地別は宇治市3人、向日市2人、京都市、八幡市、京田辺市、精華町、与謝野町がそれぞれ1人。
京都市が発表した新規感染者は72人。感染経路不明は25人だった。クラスター(感染者集団)関連では、京都回生病院(下京区)で患者1人、デイサービス上桂の郷(西京区)では利用者1人の感染がそれぞれ判明。このほか市内の高齢者福祉施設4カ所で利用者や職員の計13人が感染し、うち2施設は新規のクラスターとして認定した。また、右京区役所では新たに職員1人の感染が確認された。
(2021年1月30日 11:00 京都新聞)
大津市は、新型コロナウイルス感染防止のため、避難所用テント2千張りを購入した。災害時に、体調不良者の隔離や密集回避などに活用する。
テントは六角形で対角線の長さは2メートル70センチ、高さ1メートル45センチ。高齢者や障害者らが使いやすい段ボールベッドが設置できる大きさで、更衣室や授乳室としても利用できる。購入費用は約900万円。
1月21日に同市木戸のリサイクルセンター木戸に納品された。今後、小中学校など市の指定避難所211カ所を中心に配備する予定。市危機・防災対策課は「避難所での市民の不安解消につなげたい」としている。
(01月30日 11時47分 NHK)
大阪、兵庫、京都の3府県に緊急事態宣言が出されてから3度目の週末となり、京都市の繁華街では「人混みを避けながら出かけている」という声が多く聞かれました。
京都市の繁華街、四条河原町では、人混みを避けようと、午前中から買い物や病院などに早めに出かけたという人たちが訪れていました。
京都市西京区の35歳の男性は「人は減っているように感じますが、まだ足りないかなと思います。学校関係の仕事なので在宅勤務は難しいですが、なるべく人混みを避けるなどできることをやっていくしかないです」と話していました。
京都府宇治市の24歳の女性は「人が多い時間帯は避けようと思って、早めに買い物にきました。子どもはまだ小さくてマスクはできない年齢なので、子どもの感染対策には特に気を遣っています」と話していました。
京都府城陽市の20歳の女子学生は「久しぶりに街に出てきました。家にこもるような生活をしているので、コロナが早く収束して遊びに出かけられるようになってほしいです」と話していました。
(2021年1月30日 10時00分 朝日新聞)
被爆の惨状を描いた連作「原爆の図」で広く知られる画家の故・丸木位里(いり)さんの展覧会「丸木位里 生誕120年展」が京都市中京区のギャラリーヒルゲート(075・231・3702)で開かれている。自画像や水墨画のほか、妻・俊(とし)さんと母・スマさんの作品など約40点を見ることができる。31日まで。
同ギャラリーは、1989年から俊さんが亡くなった2000年まで毎年、夫妻が亡くなってからも3年に1回ほどの頻度で、位里さんの展覧会を開催。今回は、位里さんの水墨画「紅梅」や「山形のうど」、俊さんが人物を生き生きと描いた「インドひげの男」や「カシュガルの踊り」などの絵が展示されている。
俊さんのめいの丸木ひさ子さん(64)は「俊は人物、位里は全体の構成というように、2人は得意分野を尊重し合って共同制作していた」「画家として評価してくれる時代になった。絵に魅力があるからこそだと思う」と話す。
30日午後6時半から、原爆の図丸木美術館の岡村幸宣学芸員が「丸木位里の宇宙・再考」と題して講演する。事前申し込みが必要。定員20人、参加費1千円(学生500円)。