【群馬】
介護報酬1億円弱 不正請求 前橋・老人保健施設「ビハーラ寿苑」
2017年8月26日
前橋市は二十五日、同市江木町の医療法人「高柳会」が運営する老人保健施設「ビハーラ寿苑(えん)」が介護報酬総額約一億円弱を不正請求したとして、介護保険法に基づいて現在の入所者の受ける各サービス停止などの三カ月の行政処分をしたと発表した。県などによると、不正請求額は二十年前の同法制定後では県内で最高。
市によると、処分は二十三日付で、期間は今年十一月一日~来年一月三十一日。この期間、新規利用者の受け入れのほか、短期入所・介護予防短期入所の両療養介護、通所・介護予防通所の両リハビリテーションの各サービスを停止する。
不正請求は二〇一五年春、市へ複数の市民から情報提供があった。これを受け、市は一六年九月から同法に基づく立ち入り監査などを進めてきた。
この結果、一五年春から一六年夏にかけ、常勤の医師を配置せず、複数の医師の勤務延べ時間数が基準に適合しないなどの状態で、計七千四百十一件、総額約九千八百八十万円を不正に請求したとされる。
施設には一五年度、前橋市などの入所者が延べ百五十九人、短期入所者が同三十二人、通所者が同六十四人がいた。
処分に対し、高柳会理事長の関口秀文医師は取材に「管理に一部ミスはあったが、勤務時間を示すタイムカードなどの証拠がないのに処分されたことには見解の相違もある。ただ、入所者やご家族を不安にさせた点は申し訳なく、経営体制を全力で変えたい」と謝罪している。
同会には、不正請求額に処分に伴う加算金を足した総額約一億三千四百万円が請求される見通し。 (菅原洋)
前橋市は二十五日、同市江木町の医療法人「高柳会」が運営する老人保健施設「ビハーラ寿苑(えん)」が介護報酬総額約一億円弱を不正請求したとして、介護保険法に基づいて現在の入所者の受ける各サービス停止などの三カ月の行政処分をしたと発表した。県などによると、不正請求額は二十年前の同法制定後では県内で最高。
市によると、処分は二十三日付で、期間は今年十一月一日~来年一月三十一日。この期間、新規利用者の受け入れのほか、短期入所・介護予防短期入所の両療養介護、通所・介護予防通所の両リハビリテーションの各サービスを停止する。
不正請求は二〇一五年春、市へ複数の市民から情報提供があった。これを受け、市は一六年九月から同法に基づく立ち入り監査などを進めてきた。
この結果、一五年春から一六年夏にかけ、常勤の医師を配置せず、複数の医師の勤務延べ時間数が基準に適合しないなどの状態で、計七千四百十一件、総額約九千八百八十万円を不正に請求したとされる。
施設には一五年度、前橋市などの入所者が延べ百五十九人、短期入所者が同三十二人、通所者が同六十四人がいた。
処分に対し、高柳会理事長の関口秀文医師は取材に「管理に一部ミスはあったが、勤務時間を示すタイムカードなどの証拠がないのに処分されたことには見解の相違もある。ただ、入所者やご家族を不安にさせた点は申し訳なく、経営体制を全力で変えたい」と謝罪している。
同会には、不正請求額に処分に伴う加算金を足した総額約一億三千四百万円が請求される見通し。 (菅原洋)
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群馬)前橋の介護施設が介護報酬9880万円を不正請求
2017年8月26日03時00分
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介護報酬約9880万円を不正請求していたなどとして、前橋市は25日、同市江木町の「医療法人高柳会」(関口秀文理事長)が運営する事業所に対し、11月1日から3カ月間、介護保険法に基づく許可や指定を停止すると発表した。市は不正受給分の返還と、加算金の支払いを求める方針。
処分を受けたのは介護老人保健施設や通所リハビリテーションなどのサービスを提供する「老人保健施設ビハーラ寿苑」。市介護高齢課によると、寿苑は2015年5月~16年8月分の非常勤医師の勤務時間数を偽って記録し、介護報酬を請求するなどしたという。
関口理事長は朝日新聞の取材に対し、「当時の責任者は故人のため、改めて専門家の意見を聴いて確認し、対応したい」と話した。