ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

化学物質で健康被害 退職余儀なくされた男性の「労災」認める判決

2024年03月21日 | 化学物質過敏症

化学物質過敏症で退職を余儀なくされた方の労災認定が認められました。

私たちが生活している事態はここまで悪化しているのに、浦安市の化学物質過敏症についての認識は甘い。私が何度も議会で取り上げて来た学校給食エプロン問題、もう少し敏感になって欲しいものです。

化学物質で健康被害 退職余儀なくされた男性の「労災」認める判決

記者会見をこんな重武装で臨まなければならないのが現実なのです。

工場に勤務時に有害な化学物質にさらされて「化学物質過敏症」で退職を余儀なくされた男性が労災申請を認めなかった国の処分の取り消しを求めた裁判で、東京地裁は14日に労災と認める判決を下しました。

 国の処分の取り消しを求めたのは「花王」の工場に勤務していた男性です。

 男性は工場で1993年からクロロホルムなどを扱う検査業務をしていましたが、頭痛や目まいなどの症状に悩まされ、化学物質過敏症と診断されて2012年に退職しました。

 男性が花王を相手取り2013年に起こした裁判では損害賠償請求が認められました。

 一方、2013年から5回にわたって申請した労災申請については化学物質過敏症が業務に起因したものと認めらずに却下されていました。

 今月14日の判決で、東京地裁は「遅くとも2001年6月頃までには有機溶剤中毒を発症していた」「業務の際、有機溶剤にばく露したことが原因であると認めるのが相当」と男性の訴えを認め、国に労災の不支給決定の取り消しを命じました。

 今回の判決では男性が今も苦しんでいる化学物質過敏症の業務との因果関係は検討されず、化学物質の中毒による「後遺症」とされました。

 

 


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せんたく工房無有

2022年11月17日 | 化学物質過敏症

CS支援ニュース129号で紹介されている洗濯工房です。

化学物質でダメージを受けた人々が世界中に沢山います。タバコの煙から身を守るのは当たり前になった世の中、香料等のにおいからも体を守るのは必要です。

せんたく工房無有

 


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嬉しい更新

2022年02月05日 | 化学物質過敏症

昨年から庁内1Fエレベーター前の掲示板に掲載を始めたポスター、掲示期間の再度の更新で5月2日までは掲示されます。まだまだ市民に知れ渡っていない「香害」、国もやっと重い腰を上げ始めたのですが、一体どれだけの被害者がいるのでしょうか。市内には住めずに「疎開」せざるを得ない方もいます。これらの方がたは、人と接触することが病気を誘発・悪化する場合も多いので、自ら行政に訴えることが大変困難なのです。

更新したポスター。

 

更新の跡が分かります。

 


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国も動かざるを得ない

2021年08月27日 | 化学物質過敏症

犠牲者が出ないとなかなか動かないのが常の国、やっと重い腰を上げたのでしょうか。

どれ程の国民が「香り」で困っていることか!もっと早くに対応して欲しいかったです。庁舎内1F掲示板に貼られました。

 

 

 


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実現しました!

2021年02月09日 | 化学物質過敏症

昨年9月議会一般質問で、化学物質過敏症について公共施設でポスターを掲示して市民へ警鐘を鳴らすよう訴えました。あれから1年強かかりましたが、実現しました。

前の市長時にも議会で二回も取り上げたのですが、実現しなかったことが実現したのです。日本医師会がチラシを出した事が大きく影響したのでしょうか。兎に角、良かったです。

私が議場で提示した日本医師会のニュースが各階エレベーター前掲示場に掲載されました。
公民館等は現在コロナ禍で使用不可になっているのですが、緊急事態解除後にはこのニュースを掲示するとのことでした。

.......................................

令和 1年  9月 定例会(第3回)  09月26日-05号

◎教育総務部長(白石嘉雄君) 現状におきましては、化学物質過敏症について保護者から学校へも、あるいは市のほうにも相談は、今のところはございません。

◆(広瀬明子君) ということは、顕在化しているというね、化学物質過敏症で顕在化しているその症状がある児童・生徒さん、あるいは幼稚園、保育園でもいいんですけれども、そういう市民の方は浦安ではいないと理解してよろしいんですか。

◎健康こども部長(岡部浩君) 顕在化するというようなところの中で、保育園のご質問があったと思いますので。
 市内公設公営保育園と幼稚園、認定こども園におきましてのものになりますが、化学物質過敏症に関する相談は受けてございません。
 以上です。

◆(広瀬明子君) ない。学校もない、保育園、幼稚園もない。大人では、私が把握している限りですと複数名おります。私、接触しておりますから。
 子どもの部分でないというのは、例えば子どもさんは訴えられない、いらいらすること、あるいは学校で暴れるお子さん、これも化学物質の影響を受けているんではないかという、そういう学者も出ております。
 それこそ私も、15年ぐらい前なんですけれども、議員になる前です。ドイツでルノー先生という方が、ヨーロッパ中の第一人者だと思うんですけれども、化学物質過敏症に取り組んでおります。その先生の施設とか、実際視察というか、行ったことあるんですけれども、やはり暴れる子がいると、学校で。それでいろいろと調べていったら、その子に合わない食品というんですか、ダメージを受ける食品を突きとめて、それを絶つことによって本当にいい子になっていたというね。もしその原因がわからなかったら、あの子は多分問題をたくさん起こす子になっていっただろうというね。
 そういう意味では、学校でのいろいろな、授業を静かに聞いていられないとか、何かそういうお子さんも今、結構出ていると私は思ってはいるんですけれども、私が子どもを育てたころとは随分学校の、クラスの雰囲気が変わってきているように思います。そういう意味では、やはりこういう影響もあるのではないかと思うので、それでぜひ、これは私、平成17年度と21年度にも議会で取り上げて、ぜひ警鐘を鳴らすような情報を発信してください、ホームページでもいいし、あるいはチラシ、パンフレットをつくって各公民館とか学校に貼ってくださいとお願いしたんですけれども、見事に断られました。「医学界においても定義づけや診断基準が確立されているとは言えず、アレルギーやシックハウス症侯群などとの区別も曖昧なものとなっている状況です。そのため、市独自で内容を検証することは困難な状況であり、周知については国や県のホームページにリンクするようにしたところです」せいぜいリンクはしますと。でも、今、リンクも何かなくなってしまっているようなんですけれども、これは平成21年度の議会答弁です、私の質問に対する。
 今回、こうやって各自治体がどういうものを出しているか。
     (資料を提示)

◆(広瀬明子君) まず、これは日本医師会です。日本医師会もちゃんと出しています。香料ですね。においですか、化学物質過敏症ということで、平成30年10月5日。これホームページでとったものです。ちゃんと医師会も、もうしっかりと警鐘を鳴らしております。
 あと、これは佐倉市です。佐倉市は随分前から出しております。
 私、以前取り上げたとき岐阜市の事例等も取り上げて、岐阜市はかなりそういう意味では進んでいるところで、今も同じようなこういうパンフレットをつくっております。
 あと、これが札幌市ですね。「香りのエチケット その香り、苦手な人がいます」というね。自分にとってはいいけれども周りの人にとっては本当にもう困る、アレルギー症状が起きて困るというね。いるんです。それで、気づかないんです。においをつけている、香料をつけている本人も、まさか人に害を加えているなんて気づかない。影響を受けるほうもまさかというね。それでいろいろなお医者さんに行くのが常です。最初はちょっと神経質過ぎるということで精神科に回されたり、あるいは血圧が高いからと血圧を下げる薬を処方されたり、どんどん悪くなっていきます。
 今現在では化学物質過敏症、実際、国がきちっと把握しているのかどうかわからないんですけれども、100万から150万人ぐらいはいるだろうと。
 本当に重症な方、これは私は市民の方から聞かされました。もう随分前に、お子さんが市内の小学校に通ってたけれども、もうとても浦安の空気に耐えられないということで地方に引っ越してしまった。多分表には出てこなかったのか、当時、学校にどういうふうに相談したのか、そこら辺は私、わからないんですけれども、そういう実例が市内でも出ておりますので、ぜひ浦安市は取り組んでいただきたいんです。
 これは仙台の教育委員会のチラシです。
     (資料を提示)

◆(広瀬明子君) 仙台市の教育委員会が、これは誰に向けて出しているかと思ったら、私、きのうこれ確認したんですね。教育委員会に電話して。これは当然市民向けのものなのかなと思ったら、違うと。学校の先生方にこういう、裏表になるんですけれども、「化学物質過敏症とは」と。それでシックハウス症候群との違い、あるいは原因となる可能性のあるもの、洗剤、シャンプー、リンス、ワックス。学校で使うワックスもとても怖いです。防虫剤、香水、線香……、たくさん。もう日常生活に溢れている。
 それで化学物質過敏症の症状は、頭痛、動悸、息苦しい、それから鬱状態になる、集中困難。集中困難になると学校でも授業についていけないというか、集中できなくなるというね。ただ、本人も保護者の人もまさかと思っている部分がかなりありますので、そういう意味で、平成17年、21年に私がお願いしたとき市は本当にそっけなく断ったんですけれども、ぜひこういう取り組みを市を挙げてしていただけないものでしょうか。こういうチラシをつくって、あるいはこの日本医師会の「香料による新しい健康被害」も、これを日本医師会の承諾をもらって公民館とか学校とかに張る、あるいは保護者の方たちにも注意を促すという、そういう取り組みを今回お願いしたいんですけれども、答弁よろしくお願いいたします。

◎健康こども部長(岡部浩君) 今、議員がご指摘のように、化学物質過敏症といいますのはその病態や発症原因につきましてもさまざまでございまして、未解明な部分があるものと認識しているところです。
 しかしながら、近年、柔軟剤等の化学物質の香りが健康被害の一因となっているとも言われていることから、化学物質過敏症の知識につきまして、国の情報や他自治体などの状況を注視しつつ、その周知について検討してまいります。

◆(広瀬明子君) 前向きなご答弁も出て、本当にうれしく思います。


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化学物質過敏症 事例

2020年11月23日 | 化学物質過敏症

 

こんな事例が報告されています。

週刊金曜日


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化学物質過敏症 各自治体の取り組み

2020年11月22日 | 化学物質過敏症

化学物質過敏症、各自治体がパンフレットを作成して市民への啓発に取り組んでいます。そろそろ浦安市も独自のパンフレットを作成しませんか。

池田町

身の回りの香料等により、頭痛、吐き気、咳などの症状を訴える方が増えています。
 化学物質過敏症やアレルギー体質の方の症状として、香料に含まれるわずかな化学物質に対してさまざまな反応(症状)がでることがあります。
 使う方にとっては快適な「かおり」でも、他人には不快な場合や体調不良を起こす原因となる場合がありますので、多くの方が利用される施設、乗り物などを利用される場合は、香料等の使用を控えていただくなど周りの方へのご配慮をお願いいたします。

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小田原市

化学物質過敏症を知っていますか?

・化学物質過敏症とは、通常であれば症状を出さないような微量な化学物資に過敏に反応して、身体的、精神的な症状が現れることです。
・よくある事例としては、建物に使用される建材、ペンキ、接着剤等のほか、家庭用の殺虫剤、芳香剤、柔軟仕上げ剤や香水など、私たちの身の回りにあるにおい(化学物質)に反応し、頭痛やめまい、倦怠感等の症状が出るため、体調不良に悩まされます。
・発症の仕組みについては、未解明な部分があり、治療法も確立されていないため、原因不明の体調不良や周囲の理解がないことで苦しんでいる方への対応が、十分ではない現状があります。

私たちにできること

自分にとって快適な香りでも、不快に感じる人や体調を崩す人がいることを認識しておきましょう。皆さんのちょっとした配慮をお願いします。

・公共の場など、人が集まるところでは、香料などの使用に配慮しましょう。
・柔軟仕上げ剤、洗剤、シャンプー、整髪料、化粧品、香料などの使用については、使用量が過度にならないようにしましょう。
・住宅地で農薬や除草剤、殺虫剤を使用するときは、飛散防止に努めましょう。
 
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化学物質過敏症へのご理解とご協力をお願いいたします和泉市では、化学物質過敏症による健康被害の予防と啓発のために、和泉市関連公共施設において「化学物質過敏症へのご理解とご協力」をお願いするポスターを掲示し、香料等使用についてのご配慮をお願いしています。

皆様方のご理解、ご協力をお願いいたします。

化学物質過敏症とは
私たちの身の回りにはさまざまな化学物質が存在します。化学物質過敏症は、身の回りで使われている家庭用品や化粧品などに含まれるさまざまな種類の微量の化学物質に敏感に反応し、アレルギー症状があらわれるといわれています。一度、ある程度の量の化学物質にさらされたり、少量でも長期に渡ってさらされると、それ以降、わずかな量の物質にも過敏に反応するようになることがあります。発症などのメカニズムについては未だ解明されていない部分があり、治療方法も確立されていません。そのため、原因がわからない体調不良や周囲の理解がないことで苦しんでおられる方がいらっしゃいます。

おもな症状
喘息、のどの痛み、動悸、めまい、頭痛、皮膚炎、不眠、不安、全身倦怠感などですが、人によって症状はさまざまです。

発症者が反応を示すおもなもの
防虫剤類、殺虫剤、除草剤、洗剤、漂白剤、芳香剤、化粧品、塗料など、日常生活の中で身近に存在し、意識せずに接触しているものが多いようです。

皆さんの周りにも化学物質過敏症の方がいらっしゃるかもしれません。身の回りの何気ないものがその方の症状を悪化させることにつながるかもしれません。香料(香水・整髪料)などの使用についてご配慮をお願いいたします。

保健センター、保健福祉センターでは化学物質過敏症についての相談をうけています。

「化学物質過敏症へのご理解とご協力をお願いいたします」のポスターは下記をご覧ください。

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高知市

化学物質過敏症について

印刷ページ表示

化学物質過敏症をご存知ですか

 柔軟剤やタバコ,整髪料などの香りや成分により頭痛やめまいなどを訴える方がいます。

 化学物質への反応には個人差があり,自分にとっては快適でも,体調が悪くなる方もいます。

 もし,周りに症状を訴える方がいたら,香りの強い製品や化学物質を多く含む製品の使用を控えるよう配慮をお願いします。

啓発用チラシ

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大津市

化学物質過敏症は、いつ誰に発症するかわかりません。ですから、他人事ではなく、「どんなことに気を配れば、化学物質過敏症の方が安心して暮らせるのか」ということを、少し考えてみてください。
現在、私たちは化学物質に囲まれて生活しています。それらをすべて排除することは到底不可能です。
でも、使う物、使い方を少し考え直してみることは、誰にでも、今すぐにできることではないでしょうか。
皆さんの周りにも、化学物質過敏症の方がおられるかもしれません。できるだけ香料などを減らすなど配慮をお願いします。

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北杜市

化学物質過敏症とは?

(厚生労働省長期慢性疾患総合研究事業アレルギー研究班「化学物質過敏症 思いのほか身近な環境問題」パンフレットより引用)

 化学物質過敏症は過敏という名が示すように、ごく少量の物質にでも過敏に反応する点ではアレルギー疾患に似ています。最初にある程度の量の物質に曝露されると、アレルギー疾患でいう”感作”と同じ様な状態となり、二度目に同じ物質に少量でも曝露されると過敏症状を来します。時には最初に曝露された物質と二度目に曝露された物質が異なる場合もあり、これは多種化学物質過敏症と呼ばれます。

 一度目の曝露で身体が何に対しても過敏な状態となっているためと考えられますが、一般のアレルギー疾患の花粉症でもスギがだめな人はマツもだめ、カモガヤもブタクサもだめというのに似ているかもしれません。

 さらに、化学物質過敏症は、このようなアレルギー疾患様の性格だけでなく、低濃度の化学物質に反復曝露されていると体内に蓄積し慢性的な症状を来すという中毒性疾患に近い性格も兼ね備えています。

 化学物質過敏症は未解明の部分が多い疾患ですが、このようにアレルギー性と中毒性の両方に跨る疾患、あるいはアレルギー反応と急性・慢性中毒の症状が複雑に絡み合っている疾患であると考えています。

※一度侵入してきたアレルゲンをその時に体が記憶し、二度目に侵入してきた時にすぐ攻撃できるようにしておくこと


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化学物質過敏症

2020年11月04日 | 化学物質過敏症

化学物質に関する昨年9月議会のやり取りです。

 

 では、最後に残された件名3、化学物質過敏症への市の取り組みについて、要旨1、現状、細目1、実態ですね。
 化学物質過敏症とは、ごく微量の化学物質に反応することによって生じる健康の被害だと言われておりまして、これはもう障害認定を受ける患者さんがたくさんいて、もう第1号が2008年11月に、神奈川にお住まいの方が障害認定を受けるところまでいって、いわゆる社会的にももう認知された化学物質過敏症という病気だと思います。
 特に消臭剤とか香料、柔軟剤とか全部引っくるめて、化学物質により体が物すごいダメージを受けるんですけれども、これについて、浦安市民の方にも実際いますよね。ただ、市に相談に来られているかどうか。というのは、なかなか外に出られない、あるいはもう、実際夕べもある過敏症の方とお電話でお話ししたんですけれども、庁舎入るのがきついと。1階はまだいいというんですよ。ドアが開いたり閉まったりして空気が変わるから。上に来るともう密閉されていて、非常に苦しくて長時間いられないと。これ実際、浦安市民の方ですね。そういう方ももう現実に出ています。ですから、そういう方たちが、実際いろいろな公的機関に相談に行くこと自体が非常に苦しい病気なんです。
 そういう意味で、市民からの苦情、相談というのは浦安市はどれくらい受けているのか、まず数をお示しください。

 

◎市民経済部長(橋野まり子君) 平成26年度以降に消費生活センターに寄せられた相談としましては、平成28年度に、職場での消臭剤などの使用により化学物質過敏症の発症を心配する相談が1件ございました。また、今年度、化学物質過敏症の方からのご相談として、消臭剤のパッケージに記載されている「無香料」の表示についての相談が1件ございました。
 以上です。

 

◆(広瀬明子君) 消費生活センターのほうには、合計2件しか出ていない。多分、私が相談を受けている方はこれには該当していないだろう。というのは、やはり外に出るのが苦しい、きついという症状をお持ちなもので。
 それから次に、学校、子どもたちからの問題ですね。訴え。学校から市のほうというか、子どもたちから学校に相談が来ているのか、あるいは保護者からご自分のお子さんのことで学校への相談等があれば、実例とか数字をお示しください。

 

◎教育総務部長(白石嘉雄君) 現状におきましては、化学物質過敏症について保護者から学校へも、あるいは市のほうにも相談は、今のところはございません。

 

◆(広瀬明子君) ということは、顕在化しているというね、化学物質過敏症で顕在化しているその症状がある児童・生徒さん、あるいは幼稚園、保育園でもいいんですけれども、そういう市民の方は浦安ではいないと理解してよろしいんですか。

 

◎健康こども部長(岡部浩君) 顕在化するというようなところの中で、保育園のご質問があったと思いますので。
 市内公設公営保育園と幼稚園、認定こども園におきましてのものになりますが、化学物質過敏症に関する相談は受けてございません。
 以上です。

 

◆(広瀬明子君) ない。学校もない、保育園、幼稚園もない。大人では、私が把握している限りですと複数名おります。私、接触しておりますから。
 子どもの部分でないというのは、例えば子どもさんは訴えられない、いらいらすること、あるいは学校で暴れるお子さん、これも化学物質の影響を受けているんではないかという、そういう学者も出ております。
 それこそ私も、15年ぐらい前なんですけれども、議員になる前です。ドイツでルノー先生という方が、ヨーロッパ中の第一人者だと思うんですけれども、化学物質過敏症に取り組んでおります。その先生の施設とか、実際視察というか、行ったことあるんですけれども、やはり暴れる子がいると、学校で。それでいろいろと調べていったら、その子に合わない食品というんですか、ダメージを受ける食品を突きとめて、それを絶つことによって本当にいい子になっていたというね。もしその原因がわからなかったら、あの子は多分問題をたくさん起こす子になっていっただろうというね。
 そういう意味では、学校でのいろいろな、授業を静かに聞いていられないとか、何かそういうお子さんも今、結構出ていると私は思ってはいるんですけれども、私が子どもを育てたころとは随分学校の、クラスの雰囲気が変わってきているように思います。そういう意味では、やはりこういう影響もあるのではないかと思うので、それでぜひ、これは私、平成17年度と21年度にも議会で取り上げて、ぜひ警鐘を鳴らすような情報を発信してください、ホームページでもいいし、あるいはチラシ、パンフレットをつくって各公民館とか学校に貼ってくださいとお願いしたんですけれども、見事に断られました。「医学界においても定義づけや診断基準が確立されているとは言えず、アレルギーやシックハウス症侯群などとの区別も曖昧なものとなっている状況です。そのため、市独自で内容を検証することは困難な状況であり、周知については国や県のホームページにリンクするようにしたところです」せいぜいリンクはしますと。でも、今、リンクも何かなくなってしまっているようなんですけれども、これは平成21年度の議会答弁です、私の質問に対する。
 今回、こうやって各自治体がどういうものを出しているか。
     (資料を提示)

◆(広瀬明子君) まず、これは日本医師会です。日本医師会もちゃんと出しています香料ですね。においですか、化学物質過敏症ということで、平成30年10月5日。これホームページでとったものです。ちゃんと医師会も、もうしっかりと警鐘を鳴らしております。


 あと、これは佐倉市です。佐倉市は随分前から出しております


 私、以前取り上げたとき岐阜市の事例等も取り上げて、岐阜市はかなりそういう意味では進んでいるところで、今も同じようなこういうパンフレットをつくっております


 

あと、これが札幌市ですね

「香りのエチケット その香り、苦手な人がいます」というね。自分にとってはいいけれども周りの人にとっては本当にもう困る、アレルギー症状が起きて困るというね。いるんです。それで、気づかないんです。においをつけている、香料をつけている本人も、まさか人に害を加えているなんて気づかない。影響を受けるほうもまさかというね。それでいろいろなお医者さんに行くのが常です。最初はちょっと神経質過ぎるということで精神科に回されたり、あるいは血圧が高いからと血圧を下げる薬を処方されたり、どんどん悪くなっていきます。
 今現在では化学物質過敏症、実際、国がきちっと把握しているのかどうかわからないんですけれども、100万から150万人ぐらいはいるだろうと。
 本当に重症な方、これは私は市民の方から聞かされました。もう随分前に、お子さんが市内の小学校に通ってたけれども、もうとても浦安の空気に耐えられないということで地方に引っ越してしまった。多分表には出てこなかったのか、当時、学校にどういうふうに相談したのか、そこら辺は私、わからないんですけれども、そういう実例が市内でも出ておりますので、ぜひ浦安市は取り組んでいただきたいんです。
 これは仙台の教育委員会のチラシです。
     (資料を提示)

 

◆(広瀬明子君) 仙台市の教育委員会が、これは誰に向けて出しているかと思ったら、私、きのうこれ確認したんですね。教育委員会に電話して。これは当然市民向けのものなのかなと思ったら、違うと。学校の先生方にこういう、裏表になるんですけれども、「化学物質過敏症とは」と。それでシックハウス症候群との違い、あるいは原因となる可能性のあるもの、洗剤、シャンプー、リンス、ワックス。学校で使うワックスもとても怖いです。防虫剤、香水、線香……、たくさん。もう日常生活に溢れている。
 それで化学物質過敏症の症状は、頭痛、動悸、息苦しい、それから鬱状態になる、集中困難。集中困難になると学校でも授業についていけないというか、集中できなくなるというね。ただ、本人も保護者の人もまさかと思っている部分がかなりありますので、そういう意味で、平成17年、21年に私がお願いしたとき市は本当にそっけなく断ったんですけれども、ぜひこういう取り組みを市を挙げてしていただけないものでしょうか。こういうチラシをつくって、あるいはこの日本医師会の「香料による新しい健康被害」も、これを日本医師会の承諾をもらって公民館とか学校とかに張る、あるいは保護者の方たちにも注意を促すという、そういう取り組みを今回お願いしたいんですけれども、答弁よろしくお願いいたします。

 

◎健康こども部長(岡部浩君) 今、議員がご指摘のように、化学物質過敏症といいますのはその病態や発症原因につきましてもさまざまでございまして、未解明な部分があるものと認識しているところです。
 しかしながら、近年、柔軟剤等の化学物質の香りが健康被害の一因となっているとも言われていることから、化学物質過敏症の知識につきまして、国の情報や他自治体などの状況を注視しつつ、その周知について検討してまいります。

 

◆(広瀬明子君) 前向きなご答弁も出て、本当にうれしく思います。
 あと、学校の図書ですね。学校図書室というんですか、あそこでも結構、子どもさん用の絵本もあるし大人向けの本も出ていますので置いていただきたいんですけれども、学校図書はそこの図書館司書さんに選定権があるんでしょうか。教育委員会のほうで一律置いてもらうとか、そういうことはできないものなんですか。

 

◎教育総務部長(白石嘉雄君) 学校図書については、市側からというよりは学校のほうで選んでいる状況です。

 

◆(広瀬明子君) わかりました。そうであれば、私は一軒一軒学校に本を持っていって、図書館司書さんにお願いしてまいります。

○議長(宝新君) 時間です。


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