市内の公園の放射能の測定を、これまで仲間たちと独自に行って来ましたが、まさかこんな高い数値の公園があるとは・・・、それも私が住む美浜の一角に・・・。
昨日朝、何気に近所の公園の測定に行きました。
家の前の道路沿いの花壇の近辺で結構高い数値(約0.25msv/h)が出たので、これまで一度も測定したことのない地元の公園の計測に何気に行ったのです。
公園の本当に一部で、想像もしたことがない高数値が出ていました。
写真手前中央にある緑の円形の場所です。
UP
直径30cm位の、本当に小さな円形部分です。
もう一か所、かなり高濃度の所がありましたが、こちらは公園の端っこの方でした。勿論子供が入らないという保証はありません。
この二個所以外は、平常時より高いですが、この場所のようにとびぬけて高いというい所はありませんでした。
何となく、こんもりと盛り上がっているので計測計を何気に置いてしまいました。
ぐんぐん数値が上がり始め、びっくりです。
時には1を超え、2も超え、久しぶりに「ピー」の警報音を聞きました。
直ぐに市に連絡を入れたかったのですが、昨日は日曜日。
子供たちが周辺で遊ばないことを祈りつつ、一旦家に戻りました。
本日朝、再度同じ場所に行き計測しましたが、結果は同じ。
そこで市に電話を入れたのです。
「かなり高い数値が出ているので、是非市の信頼できる機種で再度測って欲しい。そして、除染をして下さい。草がぽちょぽちょはえているので、小さい子供が手に触ったり草をむしったりしたら危険ですので、一刻も早く土を入れ替えるかシートをかけるかの対策を取って下さい。」
この訴えは聞き入れてもらえませんでした。
「飲み込んでも体外に排出されるので内部被ばくの心配はありません。」との説明がなされました。
「エッ~・・・」一瞬私は耳を疑いました。
福島の各市で除染や天地返しなどが行われているが、体外に排出されるのであれば、無用なことをしている訳です。
これほどまでに連日マスコミを賑わしているのは一体何なのでしょう?
「それは、どちらの見解ですか」
「放医研の見解です。」(後日、放医研に確認しなければなりません。)
でも、昨日の中川恵一氏の講演で、「被ばくは出来ればしない方が良い」と言っていました。今回の件は、簡単に土を取りはらう事ができるのです。特別な機械も不要ですし、人でもそんなに要りません。「被ばくを避ける」事が簡単に出来る事例です。
市がそんな認識なら、これ以上お願いしても無理と思い、
「では、私がやります。市の職員さんもお忙しでしょうから、大した土の量でもありませんので、私でも出来ますからそれは認めて頂けますか。」
担当者が代わり、同じ内容のやり取りをしました。
「市に迷惑はかけません。私が土を取り去るだけですから。」
暫くやり取りの後、OKが出たので一旦電話を切りました。
「私がやります」とまでは言ったのは良いのですが、出る土の処分はどうすべきなのか分からないので再度電話を入れました。
何故か、担当者の対応がトーンダウンしています。
「ごみの処理の方法がまだ決まっていないので・・・・」と、口ごもるのです。
「確かに、国はまだ方針を出していませんね。県も市もこんな土を持ちこまれても困るのは理解できます。でも、放置しておくことの問題を私は感じますので、掻き出した土は国の方針が出るまで私が管理します。」
電話口の担当者はお困りのようでしたが、公園で遊ぶ子供たちのことを思うと、このまま引く訳には行きません。
半ば強引に了解を取りつけました。
こんなやり取りの後に、友人に計測計(ウクライナ製で、私のものより精度が良い。)持参で助っ人で来てもらい、また地域の自治会長さんにも事の流れを理解して頂き、午後2時過ぎに作業に取り掛かりました。
持ち込んだスコップで除染開始。
持ち込んだ大きなビニール袋に入れました。
たくさん入れ過ぎると、運搬に困るのでほどほどに。
液状化の泥の始末で、袋に泥・土を入れる時は「適量」が大切であることを、私たちは経験で学んでいます。
表面約5cm~7cmをはぎ取りました。
見事に数値が下がりました。
市職員に迷惑をかけないように、放射能に汚染された土を入れた袋は、間違いなく我が家に持ち帰りました。
こんなに高い数値が、それもたった30cmの範囲で出ていました。
何でこんな現象が起きたのか、徹底的に市は調査するべきではないでしょうか?
他にも同じような現象が起きていないか、市は調べようと何故しないのか不思議です。
「体外に排出されるから内部被ばくはない」との見解だから、呑気に構えているとしか言いようがありません。
市がやらないなら、危険だと認識している市民自らでやればよいのです。
子供たちの命を守るのは、我々大人の義務ですから。