ひろせ明子の市議日記

無所属・無会派。
市議として日常で見たこと・感じたことを綴っています。

制服選択の自由保障

2020年01月07日 | 性的少数者保護

浦安市内公立幼稚園の園服が、男の子➡青、女の子➡ピンクと色付けされていたことを議会で取り上げたことがありましたが、市側の答弁には驚いたことを覚えています。「伝統を大切にして行きたい」との理由で、現状肯定をしたのですから。(下部に当時の議事録を掲載しました。)

※その後、市はアンケートを取ったりして、今年四月から園服の色を男女で分けることなく、統一するとかの動きがあるようですが、「統一」ではなく、港区のように自由にすれば良いのではないでしょうか。

 

港区、全国初の条例改正へ 性的少数者 制服選択の自由保障

2020年1月5日 朝刊


 東京都港区は、トランスジェンダーなど性的少数者(LGBT)が身体の性別にかかわらず職場や学校で制服などを自由に選択できるよう、男女平等参画条例を改正する方針を固めた。区によると、性別にかかわらず、服装などの自由を保障することを条例に盛り込むのは全国初という。四月の実施を目指す。

 対象は、区民と区内で働くすべての人。トランスジェンダーなど子どもの性的少数者は、区立中学十校などで自分の望むズボンやスカートの標準服(制服)を選べるほか、区内で働く社会人も職場で性別の違いによる制服などを強制すべきでないとする。改正案には、こうした内容の条文を明記する。罰則は設けない。

 区は二月の区議会に改正案を提出する。その後、校長会や、事業者対象の説明会などで理解を求めていく。改正案には、LGBTカップルを公認する制度も盛り込む計画だ。

 区議会が二〇一七年、同性パートナーシップの公的認証を求める請願を採択。区は一八年、都内の十八歳以上の性的少数者四百人にアンケートしたところ、出生時男性の十~二十代の約37%が、性的少数者を理由に学校でいじめにあったと回答、全体の22%が自殺願望を経験したとした。これを受けて区男女平等参画推進会議に諮問、答申をもとに素案をまとめた。

 区の担当者は「戸籍上の性別と違う制服を着たいと相談してきた中学生やLGBTを理由に就職内定を取り消された大学生もいた。当事者の生きづらさを解決する必要がある」と話した。

 性的少数者の子どもの居場所「にじーず」代表の遠藤まめたさん(32)は「トランスジェンダーの子どもは制服がきっかけで不登校になるケースはよくあるので画期的。一般の人も男子はズボン、女子はスカートという既成概念を解放する時に来ているのでは」と評価している。 (市川千晴)

..................................................

平成29年  9月 定例会(第3回)  09月21日-05号

次に要旨2、市内公立幼稚園の男女平等の取り組み、細目1、現状把握。
 男女平等というものが、特に教育の分野でかなり言われてきております。あるいは、もちろん就労の分野でも言われていますけれども、まだまだ日本は、先進地としては非常におくれていると言われているわけですけれども、これは小さいうちから男女差別なく、環境を我々大人が提供しなくてはいけない分野だと思っております。
 実際、混合名簿を幼稚園でも採用しているということは聞いているんですけれども、その名簿だけではなくて、今、問題にしました3歳児に関してですね、3歳児は入園のとき園服なく、私服で通います。ところが、4歳、5歳になると園服。以前は、3歳児幼稚園がないときは、4歳、5歳で入園するときは、私の子どももそうでしたけれども、一斉に園服を着るという、女の子、ピンク、男の子、青というね、この色分けがどういう理由があるのか。公立幼稚園で男女を色分けする理由というのを教えてください。

◎こども部長(岡本光正君) 公立幼稚園の男女別の園服の色分けにつきましては、昭和26年度に一部の園で始まり、昭和55年度から全園で統一といたしました。園生活の中で男女別に分かれて行動する場面も多く、幼児にとって男女の区別がわかりやすいという理由から園服を着用しているところです。

 また、平成20年度には保護者を対象に園服に対するアンケート調査を実施したところ、園服の色分けについて「今のままでよい」という意見が多数を占めたことから、現在に至っているものです。

◆(広瀬明子君) 保育園では4歳児、5歳児、色分けしていないですよね。幼稚園だと色分けしたほうが教育的効果があるということなんですか。保育園でみんな私服で、色分けしなくても保育園はうまく動いているわけではないですか。なぜ幼稚園だと。

 それで、先ほどアンケート云々で、多数の親がそれでいいとアンケート結果と言っているんですけれども、公立の幼稚園において、やはり男女平等あるいはこれ憲法の理念でもあるわけですから、それをいかに現実化するかという立場で、保護者がどう言おうがやはり「浦安市はこうです」という方針を出してもいいのではないかな。
 というのは、最近、おわかりと思うんですけれども、女の子でも青を着たい、男の子でもピンクを着たいという、本当にそういうお子さんいるんですよ。実際、市に苦情で来ているかどうかわかりませんけれども、私のところには声が聞こえてきています。園服あの色、着たくないと。幼稚園に入っているお子さんがですよ。やはりそういう時代になってきているということで、親のアンケートをとったから色分けしていいんだというのは合理的理由ないではないですか。だって、保育園はそんなことしないでちゃんとやっている、あるいは小学校だって別に色分けしていないですよね。それでちゃんと、円滑に日常動いている。
 そういう意味で、そこら辺はぜひ前向きに考えていただきたいんですけれども、細目2、今後の対応です。
 今後も改善する余地は、今のところはないんですか。

◎こども部長(岡本光正君) 現在着用している園服につきましては、園児や保護者のみならず地域にも親しまれながら、約65年に及ぶ歴史を重ねてきています。一方、現在の保育の現場では、先ほどもおっしゃった男女混合名簿の作成に代表されるように、園生活の場面において性別による固定的な役割分業を植えつけることのないよう配慮しています。

 このようなことから、園服の色分けにつきましてはこれまでの伝統を大切にしてまいりたいと思います

◆(広瀬明子君) わかりました。若いお母さん、非常にがっかりすると思います。もう少しそこら辺を検討していただきたいというお話が来ておりますので。わかりました。市の現状での姿勢は若いお母さんたちに伝えさせていただきます。


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする