Various Topics 2

海外、日本、10代から90代までの友人・知人との会話から見えてきたもの
※旧Various Topics(OCN)

「深く考えない」という長所を持つ男たち

2015年10月09日 | 友人・知人

私の男性の友人が一人暮らしをしていたときの話です。
毎月新聞の集金にくる苦学生の女の子と言葉を交わすようになった彼、その女の子の健気さに打たれ、勉強に必要な本を貸してあげたり、(卒業祝いか何かで)自宅で食事を作ってふるまったりしていました。 

その女の子はあまりに若くて幼くて、友人にしてみたら「女性」というより「女の子」でしかなかったものの、
「自分で誘っておきながら言うのも変だけど、よく考えると知らない男性のところに来る事に無防備で、これはこれで心配」
なんてことを言っていました。 

これには、
「その女の子にとっては、あなたは「あしながおじさん」でしょ。あなたにしちゃ上出来だわ。」
と、私が褒めると、 

「いや、同じけなげな苦学生でも、男の子に食事まで作ってだしたかどうかは・・・。いや、下心はないんだけど、褒められるとまた・・・。」
と、友人は照れながら言いました。 

さて、こちらは最近の話ですが、私の夫、自分の直属の部下ではない新入社員と出張。 

「この新人、食事をご馳走しても、いつも絶対「ご馳走様でした」って言わないんだよな。別にお礼を言ってもらおうと思って奢っているわけじゃないけど。」 

「ご馳走様」を言えない部下もだけど、そんな部下に奢り続ける夫もなんというか・・・。 

あるときその新人との出張から帰ってきた夫に、
「その男の子、「ご馳走様でした」を言うようになった?」
と尋ねると、夫は、 

「いやいや、やっぱり言わないのだけどね、最近はなんかこの突っ張り感が、それはそれで可愛くなってしまって・・・」 

「なんとまあ、人の良いというか。でもね、「ご馳走様でした」を言わないことが常識がないって気が付かないでいさせることは、本人にとっては良くないことだと思うけど。」 

上記の友人も私の夫も、平均の男性よりおおらか、のんき、寛容度が高いと思います。 

もし私が友人だったら、たぶん苦学生の女の子(男の子でも)と話を聞いてその子を応援したいと思っても、「変に応援すると、同情していると思われないだろうか?」と自分から何か手助けをしようとすることはできず、相手が相談してきた場合のみ手を差し出すと思います。 

そして、夫と新人の話、私はお礼が言えない新人を「可愛い」と思うことはないと思うし、たぶん奢る気もなくなってしまいそうです。 

これは私が親切度に欠けるか、不寛容という事か、というと、そうも思えないのですよね。
特に、女性の場合は私と同じように思う人が少なくなさそうで、友人と夫のようなタイプは本当に希少ではないかと。 

このタイプは悪くいえば、「考えなさすぎ」で、運が悪ければ相手に利用されることもあります。
これはやはり、女性の多くは同じ真似ができない。

こういうところ、自分(達)ができないからこそ、羨ましく思います。

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