最近何度かブログで取り上げさせてもらっているJapan Travel Magazine MATCHA http://mcha.jp/ 、これを元上司のA氏(今は大学で国際ビジネス・リーダーシップ論を教えています。)に紹介したところ、彼は大変感銘を受けてMATCHAのフェイスブックにメッセージを入れました。
これに運営者の青木優さんが返信。それを読んで一層彼に興味を持ったA氏はランチを企画。私にも声をかけていただいたので、今日は彼らとのランチに行ってきました。
(本当はもう一人の運営者の鳥井さんも一緒のはずでしたが、都合が悪くなり3人のランチでした。)
この青木さん、Hibilog “世界一周と日常と考察” http://www.aokiu.com/ を数年前から運営しています。
私は、鳥井さんの方とは少しメールでやり取りをしていたのですが、青木さんとはそれさえもしていなかったので、
「大学を休学して世界一周。しかも若干24歳で起業して、公開後2か月にして多くのファンを持つようになるMATCHAの運営。そのイメージとかけ離れた文章を書く若者、いったいどういう人だろう?」
と、ちょっと人間像が想像できませんでした。
そして・・・お会いしてみて第一印象は「シャイ、素朴、礼儀正しい若者」。これだけのことをしている人とは思えない、ごく普通の好青年。
そしてA氏と私の質問にも、ゆっくり考えながら丁寧に答え、こちらの話にも耳を傾けてくれる様子・・・やはりごく普通の好青年のまま。
しかし、彼が淡々と語ってくれたそのMATCHAの成り立ち、今後の計画-ヨイショではなく下手な企業家や政治家では太刀打ちできないくらいスキがないのです。
MATCHAに関わっている人達は現時点で90名くらいいるそうですが、そのほとんどが彼のHibilogの読者であったとのこと。
ブログを読んでくれていた人達の熱量を感じた青木さんと鳥井さんと組んで、これを形にしようとMATCHAを立ちあげました。
そして彼はMATCHAが大きくなろうとも、今後もずっと現在の形のまま、書き手に「ここの記事を書いてほしい」と依頼するのではなく、それぞれの人が本当に書きたい時に本当に書きたい、発信したい、というものを書いてもらう、と強調します。
MATCHAの運営者は、先にも行ったように彼と鳥井さんです。
しかし、彼らは、MATCHAはこの90名の人達がいてこそできるものということを知っていて、だから彼らといつまでも同目線でいることを目指しています。(=感謝しています。)
また、これはブログを書いている人などはよく感じると思いますが、「学校の課題で書く文章」と「自分が「書きたい」「発信したい」と思うことを、好きな時に好きなように書く文章」では、後者の方が断然魅力的で面白くなる、ということがあります。
(期限や内容の制約があっても面白いものを書ける人はプロの物書き。ま、文章だけでなく、絵や音楽でもそうですが、その分スランプに陥入り、抜け出せなくなる人も出てきます。)
こうした形をとることが、MATCHAにとっても、これにかかわる人、そして読者にとって-誰に対してもプラスになるということを、このごく普通の青年(達)は、計算するでもなく、自然に感じ取ったのです。
これらのことやMATCHA運営や将来について、青木さんは、部外者でなんの利害関係もない私たちに語ってくれました。これらは詳しくは書けませんが、とにかく、彼と話していた約二時間、彼らが若いが故、「存続しないと意味がない」「初心を忘れないように」なんて鳥井さんに書いたりしていた自分がちょっと恥ずかしくなりました。
さて、そんな青木さん、大胆なことを次から次へとしているので、自分に自信があり、人の目などは気にしないのかと思いきや、
「いや、最初は人からどう見られるのかを気にしたりしています。が、やりだした途端、気にならなくなるんです。」。
私の息子と2歳しか違わない青木さんに、
「お母様たちは世界一周旅行や、他の同級生と違う道を歩んでいること、なんて言っています?」
と尋ねると、
「本当に家族には感謝しています。
親は、ひとりで生活できることを条件に、見守ってくれています。」
と。
(ご両親は偉いと思います。が、これは息子さんの主軸がしっかりしていることがあってこそ信頼されているのでしょう。
彼がそうなったのは、もちろん育て方の結果でもありますが、青木さんの持って生まれた力(運・能力)というものがあると思います。)
更に彼は良い恩師や元上司に恵まれ今でもその繋がりを、そして新しい出会いも大切にしています。(ひとりでする限界も知っている上、「素直さ」を持っているというのは大きい。)
今こうしてブログに書いていますが、この昼食会、MATCHAを紹介してくれた田口比呂貴さん(ひろろーぐhttp://hirotaguchi.net/)や、MACHAファンになってくれた日本と海外の友人達にも報告しなければ・・・と思いつつ、青木さんのことを一言で表すのは本当に難しい。
たとえば、物を説明するのに「大きくて小さい」「固くて柔らかい」「白くて黒い」というような、変な言い回しをするような感じになりそう、というか。
結局、それはあきらめることにして、ただ彼のイメージを。
青木さんは『泉』。
静けさの中でわく泉は人や動物をそこにあるだけで呼び寄せ、癒します。
そしてこの泉は無限です。
参考:
『インターネットの恩恵、MATCHAが大きくなると思う理由』