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相馬市の子供たちが楽器を持ったきっかけ-ベネズエラで生まれた『エルシステマ』

2016年03月12日 | 芸術・本・映画・TV・音楽

TBS
福島・相馬市の子どもたち、ベルリン・フィルハーモニーと共演
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2723230.html
 

 世界最高峰とも呼ばれるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が東日本大震災の被災地、福島県相馬市の子どもたちをドイツに招き、コンサートで共演しました。

 ベルリンフィルのメンバーと同じ舞台で演奏するのは、相馬市の児童・生徒でつくる子どもオーケストラのメンバーたち小学2年生から高校3年生までの37人です。ベルリンで行われた被災地支援のチャリティーコンサートに子どもたちも参加、ベートーベンの交響曲第5番「運命」を一緒に演奏しました。

 ベルリンフィルのメンバーは3年前、音楽を通じて被災地を支援したいと相馬市を訪問、チャリティーコンサートや地元の子どもたちとの演奏会を通じて交流を深めました。 

(後略) 

この記事ではベルリンフィルの名前しかでてきていませんが、相馬市の子供オーケストラの指導をしたのは、エルシステマという、ベネズエラでできた団体の日本支部のようです。 

ウィキペディア
エル・システマ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%9E 

ベルリンフィル及びメンバーは、このエルシステマの後援、協力者というところか。 

『エルシステマ』の名を知らずとも、『シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・イン・ベネズエラ』及びグスターボ・ドゥダメルのことならば、特別クラシックファンではない人でも、聞いたことはあるのではないでしょうか? 

ウィキペディア
シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・イン・ベネズエラ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%AA%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%96%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%8D%E3%82%BA%E3%82%A8%E3%83%A9
 

ウイキペディア
グスターボ・ドゥダメル
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%BB%E3%83%89%E3%82%A5%E3%83%80%E3%83%A1%E3%83%AB 

Simon Bolivar Youth Orchestra BBC Proms 2011 NYCGB
https://www.youtube.com/watch?v=bh874ZoZ8Kw 

Gustavo Dudamel presents "Mambo"
https://www.youtube.com/watch?v=NYvEvP2cmdk 

このエルシステマの設立者のホセ・アントニオ・アブレウ氏は 

「音楽は社会の発展の要因として認識されなかればならない。なぜなら最も高度なセンスにおいて音楽は最も高度な価値、連帯、調和、相互の思いやりと言ったものをもたらすからである。そして音楽には全共同体の統一させる能力と崇高な感情を表現することのできる能力があるのだ」 

と言っていますが、人間のみに「音楽を奏で、楽しむ能力」があるとすれば、これは人間が平和、心穏やかに暮らせるようにする、神様からの贈り物なのかもしれません。 

相馬市に限らず、他の被災地の子供たちにも、こうしたチャンスがあるとよいですね。 

以下は昨年に相馬市の子供オーケストラがロサンジェルスのユースオーケストラと共演したものの動画です。

指揮者(指導者)は、ドゥダメル氏、場所はサントリーホール。 

Gustavo Dudamel's special session of YOLA and Soma Children's Orchestra & Chorus
https://www.youtube.com/watch?v=A4jdlvrDlkE 

これは相馬市でのエルシステマの活動の様子。 

エル・システマジャパン紹介
https://www.youtube.com/watch?v=khe7SfseTzk 

なお、若者と音楽といえば、知人と彼の音楽家の息子さんがアンゴラのユースオーケストラに関わっていて、そのオーケストラが日本公演をすることを昨年友人から聞いていました。 

今回調べてみたら、これにも相馬市の子供オーケストラが共演することを知りました。 

エルシステマジャパン ニュース
2016年8月10日
http://blendboard.jp/organization/feed/22766/4138008# 

来年5月に、アフリカ南西部はアンゴラ共和国からカポソカ音楽院の弦楽オーケストラ総勢40人が来日。相馬子どもオケと、相馬だけでなく、東京でもジョイントコンサートを実施します!

ユニークなのは、このカポソカ音楽院は、ベネズエラのエル・システマから強く影響を受け、これまでに、ベネズエラとの交流も実施していますが、あくまでもアンゴラ独自で始まった仕組み。しかも、2008年に創設されて以来、現場の指導者はフィリピンから来たスズキ・メソードの先生。背景は、添付は本日の日本経済新聞朝刊の文化往来を読んで頂ければ幸いです。 

(後略)

私は幼稚園から中学1年まで強制的にエレクトーンを習わされた反動で、(聴くのは好きでも)何か楽器を自分から学ぶ気がなくなってしまっていたのですが、改めて「楽器との出会いが別のものであったなら・・・思います。

音楽は偉大です。 

(次に続く)

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