産経新聞(2016年8月17日)
武田薬品の創薬子会社「和光純薬」、日立も買収提案 富士フイルムなどと争奪戦に
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160817-00000558-san-bus_all
日立製作所が武田薬品工業に対し、子会社の和光純薬工業の買収を提案したことが17日、分かった。関係者によれば、武田薬品が実施した和光純薬を売却する入札で、日立は子会社の日立化成を通じて応札した。富士フイルムホールディングス(HD)や複数の投資ファンドも和光純薬の買収に高い関心を示しており、争奪戦となりそうだ。
和光純薬は創薬系試薬で国内首位。平成28年3月期の売上高は757億円。武田は和光純薬の株式の約7割を保有し、売却額は1千億円規模になる見通しだ。
日立はヘルスケア事業の強化を打ち出しており、30年度に同事業の売上高を27年度比3割増の4400億円に引き上げる計画だ。和光純薬の買収で同事業の拡大を目指している。
また、和光純薬の入札には、富士フイルムHDや英投資ファンドも応札したもようだ。ヘルスケア分野は成長事業のため、今春の東芝メディカルシステムズに続いて、争奪戦が激しくなる可能性がありそうだ。
ヘルスケア分野は幅広いですが、そのなかで製薬会社に群がる投資ファンドや異業種企業-
2006年に日立は武田薬品と共同出資で日立インスファーマという会社を設立しています。
この中の挨拶
http://www.hitachi-inspharma.co.jp/company/message.html
に、
「世界中の薬を必要としている人たちへ希望と安心を与えることが製薬企業の社会的使命ですが、当社はこのような製薬企業をITの側面からサポートすることにより、間接的にではありますが、広く社会に寄与していきたいと考えています。また、当社はさらなるお客様満足度の向上と医薬品業界への貢献をめざして、今年は「Innovation jumP」をスローガンに、「お客様視点」、「グローバル」 、「新しい挑戦」への取り組みを全社一丸となって進めてまいります。」
と書いてありますが、福島原発4号機の製造会社の日立のグループ会社が、「世界中の人へ希望と安心」。
(福島原発2号機、3号機の製造会社は東芝)
「儲かる業種だから参入」「事業として美味しいから」とだけ言ってくれた方が、まだ好印象かも・・・。
(そういえば、フランス大手製薬・バイオテクノロジー会社サノフィは、フランスのエネルギー大手トタル社の子会社ですね。)
参考:
グラクソ・スミスクライン社とGoogle社が「バイオ電子薬企業」設立
http://blog.goo.ne.jp/afternoon-tea-club-2/e/9f8e0fbfdde41ebb06b0ee8d8cdd2a36