12月9日に以下の記事を書きました。
脳出血半年後の報告(友人宛メッセージ)-1 - Various Topics 2 (goo.ne.jp)
リハビリ病院では、右麻痺の私に対してのリハビリは、もちろん右手の機能を取り返すことがメインでしたが、生活面ではどちらかというと補助用品を使ってやる、簡単なことだけ左手も使う、というような指導を受けてきていたと思います。たとえば、左手で食事、左手で字を書く、左手でパソコン、家事は左手だけでできること、と言った具合。
それは多分、退院時点の私の状態は、「右の指は親指、人差し指が使え、中指が独立して使えるようになってきたけど、薬指と小指は連動。」「腕を伸ばす訓練がに重点が置かれ、その結果右腕ははいろいろなおへそのあたりまで真っすぐ伸ばすことも可能になったけど、何かやろうとすると肩が上ってしまって結果肩の激痛を感じやすくなった。(腕を真っすぐのばすのではなく、肘をまげて手をクレーンの様に動かす訓練を勧めてくれたのはOTさんが一人いたけどイレギュラー。)」
であったため、そういう指導をする方が現実的だったからだと思います。
(手のリハビリをリハビリ病院で続けることで進展はあったと思います。が、このリハビリ病院では手のリハビリ成果は二の次のようでした。手のリハビリをもう少し続けたいと私も、他の人も申し入れましたが、退院をせかされました。)
そして退院後、私自身も、私のリハビリをしてくださるようになったOTさんも、基本、「出来るだけ麻痺のある右手を使う」ことを目指してリハビリ。
まずはOTさんは麻痺のある右手を伸ばすときに痛みを感じる筋を探し当てて、そこを避けたり、徐々に伸ばしたりするストレッチを慎重にやり、とにかく肩や腕の緊張を解く事から始めた-その結果として、「右指5本が個別に動く」「右手の指が伸ばせる、手が広げられる」「右手の肘を使ったり、肩を痛めない動きを覚える」ということに繋がってきた。
そしてOTさんが言う通り、右手でできることは、出来るだけ右手も使ってちょっと試してみる。
昨日は右手でフォーク、左手でお茶碗を試してみたら、できました。
フォークやスプーンは今や左手で持つ方が楽ですがあえて不自由な右手で食べる―実は私は元左利き。そういえば1,2歳の時、母は私の左手を包帯でぐるぐるに結わえて使えなくし、右利きへ変えたことがあったな・・・と考えてふと調べてみると、
実は麻痺のリハビリとして、麻痺側の手ではない方を2週間ほど使えないようにして、麻痺側を使わせる療法「CI療法」があることが。
麻痺手の「復権」のために作業療法士は何をすべきか(竹林崇) | 2018年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院 (igaku-shoin.co.jp)
もう一度、この手で|バックナンバー Vol.24|島津製作所 広報誌 ぶーめらん|ぶーめらん お客様とのコミュニケション誌|ブーメラン (shimadzu.co.jp)
私は現段階でこの療法をそのまま使うのは無理ですが(日中一人で家にいる時間が長い)、何か応用できるのではないか、と思えてきました。
なお、CI療法は指が動かない等重度麻痺がある人には難しそうなことが書いてありますが、その重度さえ、今はいろいろな療法で軽くできる可能性が出てきています。
島津製作所の広報誌の慶應教授のインタビュー記事サイト以外に、こちらもご参考まで。
[外来受診] 脳卒中の手指の回復プログラム:HANDS療法 | ユアーズ 横浜市総合リハビリテーションセンター (yokohama-rf.jp)