先月、アフガニスタンから人権活動家マラライ・ジョヤさん(33歳)が来日されていました。
彼女は2003年、憲法法廷会議で会議に出席した軍閥出身の政治家を、内戦時代に多数の国民を殺害した犯罪人と指摘。2005年に国会議員として当選するも、これらの政治家を裁くことを求めた為に議員資格を剥奪され、彼女は現在命さえも狙われている状態です。
ジョヤさんによると、アフガニスタンは国会議員の25パーセントを女性議員が占めていても彼女達がお飾りにすぎず、タリバン政権崩壊後もアフガニスタンでは公開死刑は日常的、女性の地位も低いまま、命さえも小鳥並みに扱われていることは変わらない、とのこと。
米国は、アフガニスタンを破壊し「民主主義の国にする」といいながら、カルザイ傀儡政権を作っただけ。
さて、ところでこの女性と私には重なる女性がいます。
それは、911の後、「ブッシュ大統領に報復戦争の権限を与える」と言う法案に、ただ一人で反対票を投じた、カリフォルニアのバーバラ・リー下院議員。
(参考:Yummyさんのブログ
http://orange.zero.jp/yuyujp.park/barbara.htm
彼女が2002年8月に来日されたときの講演の訳をアップしてくれている人がいました。現在はホームページを閉じてしまっているようですが、講演訳のリンクはこちら。
http://dp52008078.lolipop.jp/angonet/barbara.html )
現在、このジョヤ氏、リー氏の2人のような男性を直ぐに思いつかないのですが、(男性と比較して)女性にはこういう行動-白州次郎風に言えば、「プリミティブ(原始的)な正義」を持って行動に移せる人がいるように思えます。
昔、桐島洋子の本に、「アメリカの母親は子どもと一緒にいるときに何者かに襲われそうになったら、子どもを背中の後ろに隠し、その敵に正面を向ける。日本の母親は子どもを抱え込み、敵に背中を向けて守る」と書いていましたが、311以降は日本の普通の主婦達が「反(脱)原発運動」の声を先頭をたってあげだしました。
(それに対して、福島瑞穂氏以外の議員女性の声は小さいですが、彼女達はアフガニスタンの議員女性と同じ?)
オバマ大統領がノーベル平和賞をとれる世の中を変えていけるのは、現代は女性パワーであるような気がするこの頃です。