アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

小の虫も大の虫もないだろう

2009年11月11日 23時52分46秒 | 沖縄の犠牲の上に胡坐をかくな
 先日ブログにも書いた「普天間基地撤去 辺野古新基地建設反対 大阪アクション」に参加してきました。当初予定よりも大分遅くなってしまいましたが、当日の様子を報告しておきます。
 この催しは、11月8日の普天間基地撤去・辺野古新基地建設反対沖縄県民大会に呼応・連帯して、大阪でも同日に行われたものです。当日午後2時から3時まで中之島公園で決起集会を行った後、梅田までデモ行進してきました。

 まず、集合場所となった中之島公園の女神像前ですが、場所が全然分からなかったので、当日までにインターネットであちこち調べて(公園の公式HPにも記載無し)、やっと分かりました。その甲斐もあって、当日は30分前に会場に着く事が出来ました。そして、この催しを知る契機となったGOあるみさんのフィギュアにも、ひょっとしたらお目にかかれるかも知れないと、密かに期待していたのですが、そちらは生憎行き違いで拝見できませんでした。

 そうこうしているうちに集会が始まりました。緊急の行動提起という事で、共催各団体のビラをレジュメ代わりに集会が進みましたが、司会者の方が非常にハキハキと喋ってくれたので、集会の流れについていく事は出来ました。集会では、「辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動」・「ジュゴン保護キャンペーンセンター関西事務所」(ジュゴンの着ぐるみ姿で参加)・「京都生協の働く仲間の会」・「同時証言集会in大阪2009実行委員会」(従軍慰安婦支援関連)・「イラクの子どもを支援するおおさか市民基金」・「大江・岩波沖縄戦裁判支援連絡会」などのレジュメを配られた方々を中心に、その他、ホームレス支援組織の釜日労や、女性・労働団体などからも発言があり、社民党・服部衆院議員からの応援メッセージも紹介されました。

 この集会で一番印象に残ったのが、この前放送された「太田総理」のテレビ番組で普天間基地の問題が取り上げられた話です。この番組では、「米軍思いやり予算廃止・普天間基地即時無条件撤去」を掲げた「総理」のマニフェストが、からくも一票差で否決されてしまったものの、視聴者アンケートでも44%の方から支持されました。私も、その番組は是非見たかったのですが、毎日早朝出勤の上にブログ更新の都合もあり、とうとう見ずに終わってしまいました。
 ところが、何とその番組で、石破茂・元防衛相が「日本の為には今後も沖縄が犠牲になってくれ」みたいな事を言ったそうな。石破と言えば、昨今は「安倍・田母神なぞの極右よりは多少マシ」みたいなイメージで見られがちな御仁ですが、やはり自民党・保守派としての地金が出ました。

 薩摩の侵略、琉球処分、沖縄戦・集団自決、米軍占領と、既に散々犠牲を強いられた上に、日米両政府によるアメとムチで、国土の僅か0.3%の県土に全国基地面積の75%を押し付けられてきた沖縄県民に対して、よくぞ、そんな事が言えたものです。
 そもそも、辺野古の新基地建設を、普天間基地移設(沖縄負担軽減)の見返りとして語る事自体が、私からすればナンセンスです。普天間や嘉手納の基地が老朽化し手狭になったから、辺野古に最新鋭基地を作れと、米軍はあくまで自国の都合で要求しているに過ぎないのですから。それを何を「お為ごかし」に、まるで沖縄県民の負担軽減策であるかのように言うか。

 その挙句に、「大の虫を生かす為には小の虫が殺されても仕方ない」みたいな事を言うとは。これは同種の発言をした神奈川県知事の松沢某にも言える事ですが、自分は絶対に「小の虫」には転落しないと自惚れているからこそ、こんな事が言えるのです。しかし、そんな理屈を認めたが最後、自分がいつ何時「小の虫」扱いされても、一切文句が言えなくなります。それでも敢えて言うのなら、まず自らが自己犠牲の在るべき姿を率先垂範すべきでしょう。一層の事、普天間基地を、辺野古・嘉手納・岩国・グアムと言わず、首相官邸や皇居に移設してやれば良い。日本の首相も天皇も、新・普天間基地の核・生物兵器や爆音撒き散らす戦闘機に守られて(埋もれて)生活すれば良い・・・という事になってしまいます。首相や天皇も、米国(大の虫)からすれば、所詮は手駒(小の虫)にしか過ぎないのですから。

 だから、こんな理屈は絶対に認めてはならないのです。我々も沖縄や岩国を「小の虫」にしてはならないし、日本国民もグアムやマーシャル諸島を「小の虫」にしてはならないのです。そうして、「小の虫」も「大の虫」も差別なく共存できる世の中を作っていくのが、最もベストなのです。そうでなければ、いつ何時「大の虫」から転落して「小の虫」扱いされても、一切文句が言えなくなります。これは米国とて例外ではありません。今はもう、米国やG8諸国だけで世界を回せる時代ではありません。

 その他には、私としては「京都生協の働く仲間の会」の方の発言が目を引きました。何でも、京都生協で働く非正規雇用のパート・アルバイトの団体(組合?)なのだそうで、生協のリストラ・パワハラとも闘っているのだとか。かつて大阪いずみ市民生協に在籍していた身としては、興味津々といった所です。しかし、会場で配布された当該団体のビラを見ても活動内容の詳細は分からず、改めて時間を取って調べるだけの暇もないので、これ以上はコメント出来ません。
 
 そして、午後3時になり、警備の警官からの催促もあり、デモに出発。中之島公園から御堂筋を北上して米国総領事館前を掠め、新御堂筋を梅新東で右折(東進)、国道1号線を西天満で左折(北上)、神山町の交差点でまた左折(西進)、扇町通りを梅田の手前まで出て、そこで流れ解散という、コの字型のコースをたどりました。その時の警備の警官の対応がいやに高圧的で、やれ「許可条件通り三列縦隊で行進しろ」「旗やのぼりを振り回すな」とか、最終地点では「立ち止まらず流れ解散しろ」とかを、デモ中もパトカーからしょっちゅう、がなり立てられて、写真を撮る余裕がありませんでした。
 私はてっきり、催しには「戦争嫌や百万人署名運動」や「関西合同労組」などの所謂「中核派系」団体も参加していたので、警察もそれに過剰反応しているのかなと思っていました。しかし、それだけではなく、デモ参加者が200名余と、当初の申請数の約2倍に膨れ上がった事も影響していたのだそうです。

 中核派についても少し言うと、過去の凄惨な内ゲバ事件を今も総括していない彼の党派を私は支持しませんが、「関西合同労組」などは反「在特会」闘争でも共闘してきたので、余り悪い印象は持っていません。運動統一の破壊者でない限り、一致する課題では、共闘できる所とは全て共闘すべきだと考えます。
 ただ今もって不思議なのは、制服姿の警官に混じって、私服姿(それも地味系のポロシャツなど)で機動隊の帽子だけかぶった人たちも多数いましたが、あの人たちは一体何なのでしょう?(まさか非正規雇用のバイト警官ではあるまいしw)

 尚、本家・沖縄の県民集会のほうは、2万1千人以上の参加で大成功、との事でした。

    
   

(参考記事)
・大成功!大阪アクション(辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動)
 http://blogs.yahoo.co.jp/henoko_osaka/56714909.html
・太田総理マニフェスト 「アメリカに今後1円も払いません!米軍には出て行ってもらいます!」(株式日記と経済展望)
 ※日本核武装論者のブログだが、当該番組内容が詳しく紹介されている。
 http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/65c5ea3e6e30081973a85d969cbeb1e8
・県内移設に反対 「普天間」問題で決議(沖縄タイムス)
 http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-11-09-M_1-001-1_002.html
・普天間基地 即閉鎖を/沖縄県民大会に21000人(しんぶん赤旗)
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-11-10/2009111001_04_1.html
・米軍の本音は最新鋭基地/普天間「移設」 元首相側近が証言/“司令官に聞いた”(同上)
 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-10-28/2009102http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-10-28/2009102801_01_1.html801_01_1.html
・「普天間」県内を拒否 県民大会で民意発信(琉球新報)
 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-152525-storytopic-1.html
・読谷男性ひき逃げ 米兵が事故車運転 県警、聴取要求へ(同上)
 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-152644-storytopic-1.html
・神奈川県知事「辺野古」容認 県民大会実行委、発言撤回求める(同上)
 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-152647-storytopic-3.html
・グアム島住民、アメリカによる太平洋の島への150億ドル軍事力集中計画に反対して団結(マスコミに載らない海外記事)
 http://eigokiji.justblog.jp/blog/2009/10/150-54fa.html
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「女神像前」では (GO@あるみさん)
2009-11-13 22:03:00
確かに場所が「分り難い」ですね。かく言う私も今年の1月10日に行われた「イスラエルのガザ侵攻に抗議する緊急集会」まで「女神像」なる場所を把握しておらず、どっか昔に集会やったあの場所かなぁ~と思って行って見ると、意外に淀屋橋の駅に近かったと驚いておったくらいです。
「中核派」系団体・・・に関して言いますと、「内ゲバ」以降のもっと最近(といっても25年ほど前)に、三里塚闘争をめぐる党派間暴力対立もあって、長らくいろんな人たちといっしょに「共闘」とかできなかった・・・3年程前の「教育基本法改悪反対」ぐらいから、ようやく関西の大衆運動の中で、過去はいろいろあって、ちゃんと「総括」もされていないけど、いっしょにやっていこうという動きが出てきた。それにまじめに答えていこうというのが今の動きです。
でも、「中核派」も2年前に分裂して、いわゆる「中央」に行った人たちは、そのような大衆運動からドンドン離れていっております。で、過去をきちんと「総括」しているわけでもない。嘆かわしいことです。
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Unknown (草加耕助)
2009-12-03 17:34:56
女神像前はネット上に勝手に使ってもよさそうなちょうどいい地図がないし、地図サイトだとやたらURLが長くなるんで、自分のサイトに取り込んで登録しちゃってます。
http://bund.jp/md/mygmap/?cat=2&id=7

プレカリアートさん、GOさんには、これでよろしければ、勝手にリンクして使ってくださってもかまいません。
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