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毒親からの独立宣言

2016年05月30日 22時16分17秒 | 当ブログと私の生い立ち


 私事ですが、やっぱり実家を出る事にしました。以前から親父と不仲で、機会があればいつでも実家を出るつもりでいましたが、いざ出るとなると、なかなか手頃な賃貸物件が見つからず、出るのに躊躇(ちゅうちょ)していました。
 手取りわずか13万円程度の非正規雇用の月収では、月5万円も6万円もする民間マンションには、そう簡単に手が出ません。かと言って、最近では公営住宅もそんなに安くはありません。できれば家賃3万円前後で手頃な物件があれば良いなと思っていたのですが、なかなか良い物件が見つかりませんでした。
 ところが、UR(都市再生機構、旧・住宅公団)住まいの同僚の家賃も月2万円余と言うので、再び物件探しを始めたら、今度は意外と直ぐに、近所に手頃な物件が見つかりました。それが上記間取りの1DKのURライトです。今の実家から電車で数駅職場よりの駅の近くにあります。
 家賃2万5千円余で、共益費を含めても3万円になりません。UR住宅なので礼金も、保証金や保証人も不要です。入居に際して必要なのは、住民票と所得証明(源泉徴収票かそれに準ずる物)、家賃2か月分の敷金のみです。
 但し、3年間の期間限定のURライト(定期借家)なので、その後はまた新たな転居先を探さなければなりません。でも、これもその気になれば、そんなに難しくはないのではないでしょうか。ネットや役場で探すだけでなく、URの営業センターや現地の管理事務所に足繁く通えば、何とかなりそうな気がしてきました。
 現在、その物件は耐震工事中で、その工事が終わってからの内覧(部屋の下見)になります。私の勤務の関係もあり、内覧日は6月11日になりました。内覧の結果、その部屋が気に入れば、その場で本契約となります。入居契約書にサインして、敷金と必要書類を渡したら、後はもう実際の入居日を決めるだけです。
 その後、引越しの準備が始まりますが、私の場合は実質、単身赴任と変わりません。冷蔵庫や洗濯機は向こうで買い揃えるので、実家から持っていくのは、数箱分の衣装ケース、パソコン・プリンターと、後は扇風機や電気ストーブなどの最低限の家電製品だけです。それ位の荷物なら、別に引越しサービスや宅急便を頼まなくても、同僚に頼んで、知り合いのドライバーに運んでもらえたら、費用も最小限で済みます



 以前、テレビで人間に関する特集番組をやっていて、その中で「毒母(毒親)」の問題を取り上げていたのを、たまたま目にしました。
 「毒母(毒親)」とは、聞きなれない言葉ですが、大人になっても子離れできず、もう成人になった子供に対して、過保護や過剰干渉する親をさす言葉だそうです。
 その「毒母の特徴10か条」を記したチェックリストを見て唖然!その10か条の特徴と言うのが、「保守のパワハラ親父うざいぞ、日本死ね!!!」という以前の記事の中で取り上げた、うちの親父にことごとく当てはまる物ばかりじゃないですか。該当しない項目なぞ一つもありません。どれもこれも皆、該当します。以下がそのチェックリストです。

 1.言うことに疑問・同意しないことは許さない。
 2.過剰な期待をかけプレッシャーをかける。
 3.望み通りになるように指図してばかり。
 4.学校・仕事・恋人を選ぶ時に介入する。
 5.親子の縁を切るといって脅かしたことがある。
 6.「バカ」「醜い」などののしったことがある。
 7.いつも自分が中心でいたい。
 8.「正しい」「正しくない」と決めつける。
 9.自分の誤りを認めようとしない。
 10.批判されることに敏感。

>「仕事の帰りがいつもより30分遅くなったのに何故メールしなかったのか?」と、いきなり茶碗を放り出して怒り出すようになったのに始まり、「わしが愛飲しているサプリメントを何故お前も飲まない?」と、俺を一方的に「片意地」呼ばわりしたり、「せっかく高い鳴門金時(さつま芋)を買ってきてやったのに、『要らない』なんて言うなら今すぐこの家を出ていけ!」とわめき散らしたり、親戚の法事でもらった香典返しのフィルター付きコーヒーからまず先に片付けようと、何気に飲んでいたら、いきなり応接間から飛び出してきて「何故、古いインスタントのコーヒーから先に飲まない?お前、60近くにもなって、そんな事も分からないのか?」と、俺の歳までネタにしての人格攻撃。(前述の当該記事より)

 メールもサプリメントも鳴門金時の件も全て、こちらが普通の口調で返しているにも関わらず、親父の方でいきなり逆切れして喧嘩になったものです。そのくせ、「鳴門金時が要らないなら要らないで、ただ断るだけでなく、翌朝にでも食べると言うとか、他に言いようがあるだろう。お前にはそんな優しさもないのか?」と抜かすのです。己の一方的な暴力や暴言については都合よく棚上げして!!!
 茶碗を放り出す、逆切れ、「片意地」「今すぐこの家を出ていけ!」「60近くもなって」云々、常に自分本位の立場で、上から目線で命令・介入…。まさにパワハラそのもので、上記の「毒親の特徴10か条」そのままじゃないですか。
 もちろん、いつもいつも、こんな調子ではありません。普段は、親父とも普通に暮らして行けてます。
 でも、何気ない会話の中で、ふとした拍子に、他人から見たら「何でそんな事で?」と思うような事で、前述のような展開になるのです。

貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち (講談社現代新書)
クリエーター情報なし
講談社


 こんな展開になってしまうのも、いまだに戦前や戦後の「模範家族」みたいな固定観念が親父の頭の中にあり、私をその「鋳型」に無理やりはめ込もうとしているからでしょう。もう、時代は変わり、そんな「昭和モデル」なぞとっくに通用しない、下記のような世の中になってしまったにも関わらず。

 数世代同居の大家族、村落共同体→核家族化、共同体の崩壊→少子・高齢化、政府の福祉・医療費削減で、下流老人、孤老・老老介護の悲劇多発。
 正社員で終身雇用→派遣などの低賃金・不安定雇用への置き換えで、今や労働者の4割が非正規雇用に。
 専業主婦→共働き、パート・アルバイト。一部は最貧困女子として風俗業にまで。
 総中流社会→格差社会の広がりで、今や国民の約16%が、生活保護世帯並みか、それ以下のワーキングプアに。
 教育費の高騰、相次ぐ学費値上げ→今や学生の約半数が奨学金返済に追われる身に。

 本来なら、「昭和モデル」を理想とするなら尚更、それを破壊した今の自民党政治に怒りが向かうべきでしょう。ところが、公務員一筋で生きて来た親父には、「長い物には巻かれろ」以外の生き方は、想像する事すら出来ませんでした。
 それで、封建的で時代遅れな処世訓を私に押し付けて来るのです。いわく、「象牙の印鑑に変えろ」とか「お前も名刺を持て」とかw。
 私としては、気軽に有休届に判子ついて出せる三文判の方が使い勝手も良く、別に営業マンでもないので名刺なぞ不要なのに。
 まさか、名刺の肩書に「アルバイト」と書けとでも言うのか?まるで、私への当てつけみたいに。非正規労働者への差別意識丸出しで。

 そして、最近は私が未婚である事まで取り上げて、事あるごとに「早く結婚しろ」と迫ります。
 そりゃあ、私も出来れば結婚はしたいです。でも、こればかりは、自分の努力だけではどうにもなりません。
 私は身長も低いし(約150センチ)、もう若くはないし、非正規雇用だし・・・。身長なんて、個人の努力でどうにかなるものではないでしょう
 非正規雇用の件にしても、別に好き好んで非正規になった訳ではない。自民党や財界が、90年代以降、正社員を安上がりな非正規雇用に置き換える政策を積極的に推進してきた為に、私もそっちを選ばざるを得なくなってしまったのです。
 その中で、私の方も、ブラック生協の下で、名ばかり正社員としてこき使われた挙句に、過労死させられる位なら、まだ低賃金でも、職場に拘束される度合いが少なく、精神の自由が比較的確保できる非正規雇用の方が、まだマシだと言う理由で、敢えて非正規雇用の道を選んだのです。いわば、今の「弱肉強食」社会に対する緊急避難、一種の抵抗・対抗策として。
 でも、一番良いのは、正規雇用でも非正規雇用でも、普通に働いていたら普通に暮らしていける社会です。それを望むのは別に我がままでも何でもありません。むしろ人間として当然の要求ではないか。
 その当然の要求にそむく政治ばかりしてきた自民党や、その別動隊にしか過ぎない橋下一派(おおさか維新の会)に、選挙のたびにせっせと投票して来たのは一体誰か?親父じゃないですか。その自分の責任を棚に上げ、業務改善で先日会社から表彰された私を「怠け者」扱い。



 週刊「東洋経済」5月14日号や藤田孝典・著「貧困世代」(講談社現代新書)の中で、「もはや結婚・出産なんて贅沢(ぜいたく)だ」「このままでは、男性の3人に1人が一生独身で過ごすようになる」という事が書かれていました。そこには、既に2010年の時点で、50歳男性の約2割、女性の約1割が未婚である事が、政府統計で示されていました。
 これは、あくまで全国平均の話です。非正規雇用に限れば、未婚率はもっと増えるでしょう。現に私の職場でも、労働者のほとんどが30代以上の年齢なのに、既婚者よりも未婚者の方が圧倒的に多いです。
 「生涯ハケン」ならぬ「生涯ミコン」社会の到来です。こんな社会になったのも、当事者に決して結婚する気がないのではなく、したくでも出来ないからです。1日(1食ではない!)の食費を300円前後にまで切り詰め、家賃の支払いを抑える為に、脱法ハウスなどの劣悪な住居にも住まざるを得ない。前述の本の中には、そんな話も一杯出てきます。
 そんな社会にした親父自身の責任を棚に上げ、なぜ「私の努力不足」だけのせいにされなければならないのか?それで、何か気に入らない事があるたびに、なぜ「家を出ていけ!」とまで言われなければならないのか?
 確かに、望んでなった非正規雇用ではないが、それでも過労死寸前だった生協正規職員の頃よりも、ブログを通して見分を広める事ができるようになった今の方が、はるかに充実しているのに。なぜまた、結婚や正社員(出世)に固執し、過労死・社畜労働の昔に戻らなければならないのか?

 だから、私の方も、「そんな事なら、こっちから実家を出て行ってやる」「もう親父の言いなりにはならない」と、覚悟を決めたのです。
 ただ、それでもやっぱり実の親ですから、喧嘩別れだけはしたくありません。出来れば「円満独立」に持って行こうとは思っています。そして、2週間に1度ぐらいは、親父の様子を見に、実家の清掃に帰って来ようとは思っています。 
 何も知らない人が私のこれまでの一連の書き込みを観たら、さぞかし冷たい息子だと呆れる事でしょうね。しかし、もし、そんな人がおられるのでしたら、私は逆にその人に聞きたい。もし、貴方が私と同じように、高齢の我執オヤジから同じようなパワハラを受け続けても、他人事のように息子に「我慢しろ」と言えるのか?そちらの方こそ、よっぽど冷酷な仕打ちではないか―と。(完)
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