アフガン・イラク・北朝鮮と日本

黙って野垂れ死ぬな やられたらやり返せ 万国のプレカリアート団結せよ!

順法闘争とあやしい求人

2010年12月08日 11時47分03秒 | 身辺雑記・ちょいまじ鉄ネタ
 この間、個人加盟の労組に入り会社と団体交渉した結果、危険を伴うPC積み替え作業については、「無理をせずに自分に合ったやり方で作業してくれれば良い」との言質を引き出す事が出来ました。その代わり、「そんなにこの作業が嫌なら、この作業が中心となる残業のPC当番については、君は基本的には免除してあげよう」(笑)という話になってしまい、残業が出来なくなってしまいました。
 そして、全体で一千個そこらのドーリーが申し訳程度に発注されましたが、そんなものでドーリー不足が解消される筈もなく、カゴ車で搬入されたPCをこちらでドーリーに積み替えなければならない状況は、依然として変わっていません。
 http://blog.goo.ne.jp/afghan_iraq_nk/e/b44036d8b472cb98f9107daa6635d713

 正に「臭いものに蓋」以外の何物でもない会社側の対応ですが、かと言って、会社が我々バイトを単なる部品としか見ていない事が今回の件ではっきりした以上、今更そんな危険作業などアホらしくてやる気にはなれず。そこで、残業カットに伴う減収を穴埋めすべく、掛け持ちで出来るバイトを探す事にしました。そして、そのバイトは意外とすぐに見つかりました。それが、アルバイト求人誌に載っていた下記の広告です。

 

 仕事内容は「ホームセキュリティ商品販売会社でのアンケートの回収」という事ですが、「1日からでも就労可」「重労働ナシ」「交通費も規定内支給」というのに惹かれて、15日の集団面接に参加する事にしました。今はあくまでも掛け持ちバイトですので、本業や生活に支障が出ない範囲に留めなければなりませんからね。
 一応、今のシフト休日の中から月2日程度を当てる所から初めようと思っています。それで、そちらの方が働きやすければ、今の会社を辞めてそちらに転職しようと考えています。「8時間勤務で最低日給1万2千円」ですから、時給換算で1500円。今の時給880円よりも遥かに実入りが良い。ここまで奴隷扱いされても、まだ今の低待遇・重労働に甘んじる必要もないだろう。

 しかし、やはりどっか胡散臭い。まず「たかがアンケートの回収だけに1日1万円以上も弾むか?」という疑問がある。多分これは営業込みの給与と見て間違いなかろう。それに「短期から長期、正社員への登用も有」と謳っているくせに、社会保険に関する説明が一切無いのも気にかかる。近年は国・厚労省からの指導で、バイトでも月130時間以上働けば保険に加入するように言われますから。どうやらこのバイトも、「人を単なる部品・モノ扱い」という点では、今とそんなに変わらないかも。
 以上の疑問についても、面接ではっきりさせようと思っています。それでダメなら、この話は最初から無かった話だという事で、諦めるしかないでしょう。

 勿論、職場の人権闘争も同時並行で進めます。たとえ転職するとしても、ただやられっ放しのまま辞めたのでは資本家の思う壷です。同じ辞めるにしても、出来る限りの事はした上で辞めたいと思っています。
 だから、機会を捉えて組合加入や順法闘争を勧めたりしています。しかしこれも、勤務シフトも休憩時間もみんなバラバラな中では、言うは易く行うは難しです。あまり大っぴらにはやれないし、わざとらしく取られてもまずいし。まあ焦らずボチボチやっていくつもりです。
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2 コメント

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後日談 (プレカリアート)
2010-12-09 22:23:49
 まず、この「あやしい求人」の件ですが、通報によれば、やはり「飛び込み営業」の可能性が大との事。正直に「営業マン募集」と書いても、なかなか人が集まらないので、このように応募条件のハードルを引き下げて、まず頭数を集めようとするのだとか。
 でも、もう有休届を出して勤務シフトも組み替えて貰った後なので、とりあえず当日の説明会に参加だけはしようと思います。それで、少しでも胡散臭いようであれば、早めに切り上げれば良いのだし。

 そして職場の近況ですが、本日もまたバイト朝礼で、所長が例のPC積み替え作業の件で、「決して無理する必要は無い」旨の念押しをしていた。「遅くとも良いから安全第一で」「みんなで助け合って年末を乗り切っていこう」と。
 その意味では、団交の成果が着実に現れているという事なのでしょうが、これも穿った見方をすれば、単なるアリバイ証明と取れなくも無い。「会社としては言うだけの事はやった、それで怪我してもバイトの自己責任だ」と。
 幾ら朝礼で奇麗事言われても、実際の労働実態が「人をモノ扱い」から一歩も出ない限り、一切信用出来ません。現に総務部長が、団交という公式の場で、「違法でなければ何しても許される」「業務改善なぞという出過ぎた真似なぞせず、下請け作業員としての分を弁え」と、堂々と言ってのけたのですから。(実際の物言いはこれよりもう少しマシだったが、言っている事は同じだ)

 エコとかソーシャルビジネスとか、そんなメセナ的な事を口先で言うだけなら、どんな阿漕な独占企業でも言えます。現に「人をモノ扱い」のウチの会社ですら、今年の会長の年頭所感では、一丁前に格差社会批判めいた事も書いていましたから。(その現場がバリバリ格差社会では世話はない)
 会社のそのような非民主的・反労働者的体質が改まらない限り、こちらも順法闘争の構えを解く訳には行きません。誰が何と言おうとも。
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順法闘争の提起 (プレカリアート)
2010-12-10 06:27:00
 権利意識のない奴隷はこれだから困る。みんなも俺みたいに順法闘争(定時退勤)に決起すれば、それだけで一気に形勢が有利になるのに。
 特に「団塊オヤジ」なんて、此処のボンクラ社員の代わりに、派遣並みの賃金で主任並みの労働を強いられているんだから、「こんな安月給でやってられるか!もっと時給上げてくれな、今日から儂もプレカリアート君みたいに定時で帰ったらあ!」と言えば、会社は手も足も出ないのに。

 何故みんな立ち上がらないのか、それを少し考えてみた。
 まず最初に考えられるのは、「定時で帰ったら他の残業メンバーにしわ寄せが及ぶ」という理由だろう。それは、みんなが立ち上がらないからだ。みんなが立ち上がれば、誰にもしわ寄せは行かない。ただ今まで搾取の上に胡座をかいていた会社だけが、自業自得で打撃を被るだけだ。

 立ち上がらない(立ち上がれない)最大の理由は、何と言っても「先立つモノがない」、つまり「お金」だろう。残業代で稼がなければやっていかないからだ。
 一足先に立ち上がった私も、実はその理由で難儀している。だから今、掛け持ちバイト探しに四苦八苦している所だ。しかし、そこさえクリア出来れば、今までのような奴隷労働に甘んじなくても済むようになる。「もう一つの世界」「もっと人間らしい働き方」が可能になるのだ。それをまず俺から証明してやらねばならない。
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