おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

マイルド・ドラッグ

2021-07-07 10:58:44 | 日記

 肥満大国という言葉からまず連想するのはアメリカ合衆国だが、肥満の問題というのは今や世界中の問題でもある。日本でも新型コロナの影響で、家にじっとしている時間が増えているせいか、スイーツの消費量が1.5倍になったというニュースも流れていた。

 今朝のニュースでは、イギリスでは肥満の子供の割合が5人にひとりとなり、ハンバーガーなどのジャンクフードのテレビCMの放映が午後5時までは禁止されることになったらしい。タバコには害があるといくらテレビCMで流しても、吸う人は吸うわけだから、ジャンクフードのコマーシャルが流れなくても、外出すれば店舗もあるしコンビニもあるから、どれだけ効果が上がるのかは怪しいが、とにかくそれだけ深刻な問題だということだろう。

 考えてみれば、野生の生き物に肥満はいない。イナゴが大量発生して食うに困らない状態になったからと言って、イナゴを食べていた野鳥が肥満になったという話は聞かない。野生状態では、肥満になるというのは、獲物を捕ることも難しくなるし、捕食者から逃げるのも大変になる。

 その代わり、ペットや家畜といった人間に身近な動物になると話は別で、餅みたいな猫や犬は結構見かける。となると、その原因はやはり食事にあるんだろうと推理が働く。

 昔から自然界に存在し、それを食料に体を進化させて来た生物にとって、もともとたくさん食べても脂肪が排出されるという機能が備わっているんじゃないかと思う。それが、人間が作り出した化学物質である食品添加物を体内に入れることで、もしかしたら本来遺伝子に組み込まれていたそうした機能が壊された可能性は考えられないだろうか。

 そんなことをふと思い、食品添加物を検索してみた。すると、割とよく口にする白砂糖というのは、原料そのものが持っていた栄養素などが破壊されたところに、薬品を加えて製造されているのだという。三温糖も淡い茶色だから自然食品に近いのかと思えば、白砂糖から白い色を取り除いて作っているだけなので、白砂糖以上に人工的な食品なんだそうだ。

 人工的に製造された砂糖は、専門家の間では別名「マイルド・ドラッグ」と言って中毒性が問題になっている。白砂糖は酸性なので、体内に入ると中和させるために、体内のカルシウムを使わなければならない。そのため、歯や骨が脆弱になってしまうという。また、血糖値を下げるためにインスリンを分泌するため、精神的に不安定になり、集中力が不足したりキレやすくなる。

 甘いものを口にすると、幸福感が味わえるというが、この時に脳内に分泌されているのがエンドルフィンというホルモンで、これが麻薬やアルコールと同じ働きをしている。膨張剤に使われているのがアルミニウムで、これは神経系に異常をきたすという。

 というように、ちょっと調べるだけで出てくる出てくる。まだまだ危険な食品添加物はいくらでもあるが、気をつけなければいけないのは、日本政府のやり方は、食品添加物と病気の間の因果関係がはっきりと立証されない限りは、禁止はしないという方針を採っていることだ。

 ミツバチの大量死を招いている可能性があることから、欧米ではとっくに使用禁止になっている農薬も、日本ではいまだに因果関係が科学的に立証されていないということを理由に野放しにされている。

 そういうことを知ると、結局は自分の身は自分で守るしかないのかなと改めて考えてしまう。基準値以下だから大丈夫というお役所の発表なんてものは、あとで「間違ってました」ということになっても、誰も責任はとってくれないのだから。

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