おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

災害になると

2015-05-31 15:53:07 | 福島

 噴火が続いていると思ったら、小笠原沖で大きな地震があった。ここ100年では東日本大震災についで大きな地震だったそうだが、幸い震源が深かったのと遠かったので、大きな被害はでなかった。

 それにしても、地下で何かが進行しているんじゃないかと思っているのは僕だけではあるまい。こういうときは心配していても仕方ないので、災害になったときのための準備だけはしておくのが懸命だろう。と言いながら、結局何もしないのが日本人の悪いクセなのだが。

 災害の怖さは、百人いれば百人が違うふうに捉えているだろう。家の下敷きになるのが怖いという人もいるだろうし、地下鉄やトンネルの中でだけは災害に遭いたくないと思っている人もいるだろう。火に巻かれるのが怖いという人もいれば、水に溺れるのが怖いという人もいるだろう。

 僕が東京にいたとき、何が一番怖いといって停電になることだった。電車が止まるだとか、食料が確保できないとか、そういったことは副次的なことだ。僕が何よりも恐れるのは、停電になることによって、トイレの水が一切流れなくなることだ。

 想像してみるといい。いや、想像もしたくない。トイレに入ると、流されないブツがそこにあるに決まっているのだ。ことによれば、足の踏み場もないことになっていることだってあるだろう。トイレはおろか、ビルの物陰や木陰にもブツがあるだろう。田舎にいれば、人目につかず用を足す場所はいくらでもある。

 が、都会ではそうはいかない。想像してみるといい。いや、想像もしたくない。僕が東京を後にしたのは、そういう理由だ。

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大噴火

2015-05-30 09:13:00 | 福島

 沖永良部島が噴火した。噴火して初めて沖永良部島という島があることを知ったが、島というよりも火山が海から突き出ているというのが実状なんだろう。三原山が噴火した時も大島の住民たちは長期間にわたって避難を余儀なくされたから、今回もしばらくは帰島できないんだろう。なんたって相手は大自然なのだから、その前では人間の営みなんていかに無力かを思い知らされる。

 桜島が噴火し、阿蘇山が噴火し、御岳山が噴火し、箱根山が煙を上げ、福島でも吾妻山が警戒レベルに、お隣の蔵王山もなんだか怪しい。専門家は、マグマは地下ではつながっていないから他には影響はないと言うけれど、素人には信用できかねる。大丈夫だと言って全然大丈夫ではないのは毎度のことだから。

 僕が高千穂の新燃岳に登ったとき、火口には近寄れなくなっていたが、それからふた月後噴火した。カフェに来るお客さんも、夏に御岳山に登ったらふた月後に噴火した。地球規模の歴史で見れば針の先でついたほどの差しかない。いつ災難に巻き込まれるか、神のみぞ知るだ。

 用心に越したことはないと思うが、観光で食べている人たちやお役所はそうは行かないらしい。警戒レベルにある福島の吾妻山は、ゴールデンウイークに間に合うように封鎖されていた道路を開通させた。原発もそうだが、景気・経済の前では「安全」は屁のつっぱりにもならない。

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シャクヤク

2015-05-28 17:51:36 | 福島

 春の花が終わりに近づき、代わりに夏の花が野山を飾る。

 星のような白い花を咲かせるのがヤマボウシ。花が上を向いて咲くので、どんな花かわかりにくい。

 生命力が強いのだろう。至る所で咲いているのが芥子の花。

 そして除虫菊もこの辺ではどこでも見ることができる。

 庭先ではシャクヤクが大輪の花を咲かせている。

 と、知ったかぶりをして書いているが、植物にはめっぽう弱いアベさんは、正しいのかどうかもわからずに適当に書いている。ネットの世界で恐ろしいのは、自信がなくても注釈を点けずにアップすると、本当のことが書いてあると錯覚しやすいところだ。

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暑いときには

2015-05-27 16:39:23 | 福島

 暑い。と言っても仕方ないので、こういうときは逆療法で体を動かした方がいい。朝4時半に起き出し、クワを持って畑に行く。朝の散歩もたっぷり1時間は歩く。暇ができたときはジョギングに出る。

 心臓を口から吐きそうになりながら走っていると、農作業の手を休め、木陰で涼を取る人から頑張れと声援を受ける。

 シャワーを浴び、扇風機の風に吹かれていると、汗も引いて干涸びたジイさんの干物みたいになる。

 家の中より外のほうが涼しいので、犬たちを所定の場所にリードでつなぐ。路地を風が吹き抜けるので、冬は寒いが夏は一番涼しい場所だ。で、犬たちは横になると死んだように昼寝する。

 夕方、たっぷり昼寝をしたトトがもっそりと起き上がり、そろそろ散歩の時間だと僕に訴えかける。ドリは先日サマーカットをして丸刈りになったので、この暑さにも関わらず、布団の上で丸くなる。散歩に出ると直射日光が脳天を温めるので、舌をデロリンと出してゼーゼー歩く。

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暑い五月

2015-05-26 17:08:19 | 福島

 ニュースを見ていたら、ここ100年で一番暑い五月になったという話をしていた。確かに桜の開花や我が家のバラの開花なんかを見ていると、いつもの年よりも夏が早くやってきた感がある。連日夏日が続き、このまま行ったら、今年の夏はどうなるやらと心配になるが、かといって、これで平年並みですと言われても、ああそんなもんかなという気もする。結局のところ去年がどうだったかなんて、よく覚えてないのだ。

 日中は暑いことは暑い。椅子に座って客待ちしていると、それだけで頭がボーッとしてくる。

 が、暑いことは暑いが、まだまだ過ごしやすく、これくらいの暑さは気持ちがいいくらいだ。その点東北の夏はいくら暑くても、布団の上で汗だくになって寝返りばかり打つしかない熱帯夜にはならない。夜になれば涼しくなるし、夜明け頃には布団がなければ寒いくらいだ。

 朝、寒いと思って長袖を着て散歩に行くと、散歩が終わる頃には太陽でじりじりと暑くなっている。夕方、どんなに暑いと思っていても、陽が傾き始めると爽やかな風が窓から吹き込み、外ではザワザワと木々が風に音を立てる。濃くなった緑の葉が、風が吹くと一斉に白い葉裏を見せて揺れる。

 野鳥がピチピチとさえずり、トトが早く散歩に連れて行けと鼻声を出す。洗濯物はカラカラに乾いている。やっぱり涼しい夏より、少し暑いくらいの夏が、僕にとっては好ましいのだ。

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犬小屋のリフォーム

2015-05-25 15:35:54 | 福島

 今日はカフェが休みなので、朝から犬小屋のリフォームに精を出した。最近犬小屋の屋根を塗りなおしたが、それ以上に気になっていたところがあったので、とりあえずできるところまでやってみることにした。

 今はドリ小屋とトト小屋を並べて置いている。寒い日や雷雨の日にはそれぞれ小屋に潜りこんでいるが、ドリは暑い日にもかかわらず潜りこむし、トトはトトで積雪の日には屋根から落ちてくる雪がトト小屋の屋根を直撃するので、その音にビビッて表で寒いのを我慢している。

 そういうこともあって、二軒の犬小屋の間の壁に穴を開け、中で行き来できるようにした。入り口がふたつになったことで、風が通るので小屋の中が蒸すのを防ぐことができる。雷が鳴り響くようなときや寒い日には、二匹でぴったり身を寄せ合えば安心できるだろう。

 二匹が初めて顔を合わせた頃は、牙をむいたり威嚇する声を出したりで警戒していたが、三年一緒に行動をともにする間に、すっかりお互いの存在を認めたようで、近頃は二匹で揃って行動することも多い。

 昨日、ドリが毎年恒例のサマーカットをしてもらってきた。やせたラブラドールみたいになった姿に、トトは全身匂いまくり、突然現れた変な犬の正体を確かめようと一生懸命だった。

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ボトムアップ

2015-05-24 17:23:42 | 福島

 三春に最近「憲法九条を守る会」というのができたらしい。らしいと言うのは、その会の人が来てそう言ってたからだが、もし興味があるなら勉強会に顔を出してもらいたいということだった。それだけだと新興宗教の勧誘に似ているが、新興宗教と違って、戦争と平和に関することは、話はでかくとも他人事ではない。

 で、そもそも日本国憲法を読んだこともないので、とりあえず図書館から借りてきて読んでみた。その感想は以前にも書いたが、実際問題として、憲法改正だの護憲だの騒ぐには、まず最初から終わりまで、色眼鏡を外して勉強することが大事だ。憲法改正に住民投票するだのしないだの言う前に、まずは学校で憲法の中身について教える。地区の集会場で勉強する。マスコミがフラットな立場で解説する。そういうことをやった上で、はじめて憲法をどうするかを議論するべきだ。憲法を守るのか変えたほうがいいのか、こういう議論は政治の道具にされるだけだ。

 先週、大阪で都構想に関する賛否の住民投票が行われ、僅差で否定された。賛成されれば当然進められる。反対すれば頓挫する。が、その前に投票した住民が都構想なるものをちゃんと理解していたのだろうか。

 本来住民投票で決めるべきことというのは、住民側からボトムアップで進むべきものである。上から言われて、投票に行くなどというのは、本来あってはならない事態だ。というのも、訳が分からなくても、賛成という結果になれば、政治家は「君たちが決めたことじゃないか」と言い訳の材料を得たことになる。反対ということになれば、反対することで既得権益に預かる人たちの言い訳の材料になる。

 僕たちは余程慎重に行動しなければ、いつだって好き勝手に扱われるだけのなめられた存在になる。

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エゴの花

2015-05-23 08:52:52 | 福島

 我が家の裏にエゴの木がある。今がちょうど花盛りで、可憐な白い花がたくさん咲いている。エゴという名前から、どうしても傲慢という意味の依怗(えご)を連想してしまうが、名前とは裏腹に、花はみな下を向き、まるで花が咲いたのを恥ずかしがっているかのようだ。

 秋になると小さな実をつける。この実を大好物にしているのがヤマガラだ。三年前、数羽のヤマガラが、我が家のエゴの木の実を啄みにやって来ていた。その頃はたいして野鳥に興味がなかったので、スズメくらい当たり前にやって来る鳥なのかと思っていたら、翌年からは姿を見せなくなった。

 近所を散歩していると、ときどき雑木林からヤマガラのジージーという鳴き声が聞こえてくる。今朝もシジュウカラやウグイスの混群の中に混じっていた。

 夏の間は山に行くのかもしれないが、エサの多い春先はまだまだ里に残っているのだろうか。

 草刈りの終わった道端で、スズメが虫を捕まえていた。

 セグロセキレイの幼鳥だろうか。黒というよりグレーに近い色のセキレイもエサを探している。

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時代

2015-05-21 14:39:18 | 福島

 犬を放し飼いにし、その犬が人や他の犬を噛んだのに、一向に放し飼いを止めなかったジイさんが逮捕されたというニュースが流れていた。昔は犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛めばニュースになると言われた。が、今は犬が人を噛んでもニュースになる。かつては当たり前だったことも、時代が変われば当たり前ではなくなってしまう。犬が人を噛むどころではなく、犬を放し飼いにするだけで大騒ぎになる世の中である。そのうち犬の散歩のときにフンを放置しただけで、逮捕される世の中になるに違いない。コメンテーターが、「僕の子供の頃は犬なんて放し飼いでしたけどね」なんて言っていたが、昔はどうだったという議論は通用しない。

 いい世の中になろうと悪い世の中になろうと、時代は変わる。日本人がクジラを食べたり、イルカ漁をするのも、昔は文化であったものが、世界的には蛮行扱いされるのも時代のせいだろう。日本人がいくら正統な理屈を並べても、時代に合わなくなったということを自覚したほうがいいのかもしれない。韓国では犬を食べるのはそういう文化だからと言っても、今の日本人なら抵抗を感じるだろうから。

 最近は、公園に犬を連れて行っても、犬連れお断りというところが増えた。最初は何も立て札のない所に、そのうち「飼い主は犬のフンを持ち帰りましょう」という看板が立つ。しばらくすると「犬の立ち入りお断り」の看板に変わる。

 飼い主のモラルにも問題はあるだろうか、時代の流れは人間にも止められない。たとえそれが人間が作ったものであっても、最後には人間を無視してどんどんと先へ進む。

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奥の細道を口語訳

2015-05-20 12:20:49 | 旅行

 松島と立石寺を見学してきたので、印象が強いうちに芭蕉さんの「奥の細道」の松島と立石寺の項目を読み返す。実際、自分の足で立ってみた場所というのは、それだけ実感が強くなる。もっとも、あまりに観光地化され、芭蕉さんの頃の様子を体感するというのは容易ではないだろうけど。

 さて、奥の細道には、松島はどう書かれているかというと

「今さら言うまでもないと思うけれど、松島は日本一の景観で、中国の洞庭湖や西湖と一緒に紹介されても恥ずかしくないくらいだ。南東の方角から海が入り込み、入り江は三里ほど、浙江(せっこう)のように潮が満ち満ちている。たくさんの島があり、聳えるものは天を指し、伏すものは波の合間に腹這う。あるいは二重に重なり、三重に折り畳まれ、左に点々とあるかと思えば、右に連なる。おぶっていたり抱いていたり、まるで赤ん坊をあやしているみたいだ。松の緑はこまやかで、枝葉は潮風にたわみ、その様子は人の手が加わっているかのよう。奥ゆかしく憂いを帯び、美人の顔を想像させる。きっと神様の仕業なのだろう。その業はどんな名工でも及ばない。」

 次は立石寺。

「山形に立石寺という山寺がある。慈覚大師が開いたお寺で、世俗を離れた静かな地である。一度は見ておいたほうがいいといろんな人が薦めるので、尾花沢から引き返した。その距離は七里ほど。まだ陽が暮れていないので、麓の宿坊に宿をとり、山上のお堂に登る。岩に岩を重ねたような山で、松の木も柏も年老い、土や石も苔むし、山の上のいくつもの院は扉を閉ざして物音ひとつしない。崖をつたい岩を這い、仏閣を参拝すると、寂寞とした景観に、心が澄み行くのを感じる。閑かさや岩にしみ入る蝉の声」

 というようなことが書いてあった。訳はあちこち間違っているところがあるだろう。

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