おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

近所の運動会

2024-05-01 10:09:49 | 日記
 テオが我が家に来てすぐの頃、朝の散歩で近くのボーダーコリーのケインくんと遊んでいるときに、突然花火が打ち上がった。朝6時、その日予定の小学校の運動会を知らせる打ち上げ花火だったが、あまりの突然のことにテオは脱兎の如くその場から逃げ出した。それから3時間、あちこち探しても見つからず、どうしようか心配していたら、ひょっこり家に帰ってきた。

 それ以来、運動会が近づくと、花火が上がるんじゃないかとヒヤヒヤしながら朝の散歩をする。そういったわけで、回覧板の運動会のお知らせにも敏感になっている。今日回ってきた回覧板で、近くにあるふたつの小学校の運動会の日程がわかったが、ひとつの小学校の運動会のプログラムが出ていて衝撃を受けた。

 最近の運動会は午前中に終わってしまうというのは話に聞いていたが、プログラムの種目の少なさに愕然としたのだ。校長の挨拶やら国旗掲揚なら、スローガン発表やら、そういう儀式みたいなのはたくさんあるのに、肝心の体を動かす種目がほとんどない。

 個人徒競走は1年生と3年生、借り物競走は2年生と4年生みたいに分けられていて、僕らの子供の頃のように毎年徒競走があるというわけではないのである。おまけに個人の出場種目はひとつだけ、団体競技もひとつだけと、なんとも寂しい。運動会の終了は午前11時とある。これでは盛り上がりに欠けるだろうと、今時の小学生に同情してしまった。

 僕らの頃は、運動会といえば親戚のじいちゃんばあちゃんまでやって来た。運動場には屋台が軒を連ね、焼きイカやら綿菓子が売られ、おもちゃやお面だって売られていた。お昼になると各家庭がグラウンドにゴザを広げ、用意してきたご馳走をみんなで食べたが、食べすぎると午後のランニングに支障が出たりした。

 出場種目も多く、個人徒競走に障害物競走など、個人種目は複数あり、リレー競争に騎馬戦、組体操、フォークダンスと団体競技も盛りだくさんだったのである。当然終了時間は午後3時を回り、終わった頃にはぐったりしていた。

 運動会は嫌で嫌で仕方なかったが、それでも今時の小学生の運動会の実態を知るなら同情するし、学校という存在自体が影が薄くなっているのを痛感するのである。
コメント
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