早朝、まだ肌寒い中を犬を連れて散歩に出ると、空が高くなっていることに気づく。モコモコとした夏雲は見当たらず、空の一番高いところに、刷毛で描いたような筋雲が広がっている。
住宅街を抜け里山の中を歩くと、谷になっている集落の上に霧がかかっていた。太陽が高くなれば霧も晴れるだろうが、我が家の上は快晴だっただけに、1キロほど歩いただけでこんなに天気が違うのかビックリする。
薄暗い雑木林の中の小径を歩いていると、足元にエビフライの食べ残しみたいなものが落ちていた。
どうやらリスが松ぼっくりを食べた残骸のようだ。テレビや図鑑では見たことがあるが、実際にこの目で見たのは初めてなので、すかさず写真を撮る。モノによっては、本当にエビフライそっくりのものもあるだけに、このリスの食べ方はあまり上手じゃないのかもしれない。
ちなみにネットで素材検索をすると、こんな写真がたくさん出てくる。
エビフライにすっかりテンションが高くなって、ルンルン気分で歩いていると、頭の上の栗の木の枝を黒い影が走り回っていた。この秋は、毎週のようにリスを目撃しているのである。
秋になり、モズの姿も頻繁に見かけるようになった。夜が明けたばかりで寒くて動けないのか、日向ぼっこをしながらじっとしているモズ。優しい顔をしているので、メスかもしれない。
散歩を済ませたのか、ゴローちゃんがおとなしく繋がれてこちらを見ていた。
散歩から帰ってくると、我が家のゴーヤが黄色く色づいているのに気づいた。急に涼しくなったため、大きくなれないでいるゴーヤだが、食べるつもりはないのでもう少し熟れるのを待つ予定だ。というのも、散歩中にゴーヤを抱えて家庭菜園から帰宅途中の人に会ったので、「夕飯はゴーヤがおかずですか」と尋ねたら、「このゴーヤは黄色く熟してからタネを取るためで、来年蒔くとちゃんと育つのよ」と教えてくれたからだ。で、我が家も来年用にタネを取ることになったのである。
朝食を食べて満腹になったテオとアン。もうすっかり兄妹です。