今日で9月もおしまい。日増しに秋は深まって行く。
散歩の途中で拾ってきた栗を剥いて栗ご飯を炊き、こんな美味いものがタダで食べられるなんてと舌鼓をうつ。
それにしても、今年は彼岸花の咲き方が異常で、誰もがそのことを口にする。というのも、彼岸花は体内時計でも持っているかのように、毎年正確にお彼岸の前後1週間に咲き誇る。ところが今年に限って言えば、お彼岸前に咲いていたものもあれば、お彼岸を1週間もすぎた今頃咲いているものもいる。中にはまだ蕾のままのものもある。これだけバラバラに咲く彼岸花を見たことがない。
都市に住んでいると気温の変化や日照時間くらいしか季節の移り変わりを感じないかもしれないが、昔から日本人は草花や虫や野鳥といった生き物に季節を感じてきた。それは気温の変化ほど身近には感じないかもしれないが、見過ごすことができない変化と言えるかもしれない。
というのも、病気はいつだって一番弱い場所に発症する。体力のない幼児や老人から発症する。同じように環境破壊は目に見えないような場所から起こっているはずである。
彼岸花の咲き方がおかしいというのは、生活する上ではどうでもいいようなことかもしれない。が、それがこれから起こるカタストロフの前兆かもしれないということを否定してしまうことは、誰にもできないだろう。