中年の散歩道

後期高齢者世代、、、そんな親父の街角ウオッチングetc..

原発関連で驚いたこと

2011-08-16 07:37:43 | Weblog
先日のETVで、福島1号原発の検証と言うか特集が放映されていた。兎も角、当初から安全では無い代物であることに愕然とさせられたのだが、その中で取り上げていた、一見些末な様で見逃しそうな2点について触れてみたい。

その一つは、平成4年にディーゼル発電機を、新たに地下に移設と増設したことに対する、東電の原発担当の元副社長の弁である。
数億はするであろう工事について「・・現場の技術者の判断・・課長レベルまでは目を通したか?・・」とした、くだりである。最低でも数億円単位以上であろう工事が、それも重大な安全対策(設計変更・・社内に検討委員会が立ち上がらないのだろうか)が、一人の技術者の裁量で動くらしい?東電の体質に、口をあんぐり、、、我々とは、全く感覚が異なっている。
そして、「監督官庁の審査がどうして通ったのか?」とも、言っていたが、まるでよそ事であった。

もう一つは、前述したディーゼル発電機の設備に関しての、元原子力安全委員会の重鎮の弁。
インタビューした記者に応えて、「2基の発電機を地下に設置して、両方とも津波により機能しなかったとしても、震度9(M9の言い違えと思う)は、想定外であるから・・・」と、していたことである。
2基設置することは、冗長系を確保することであり、震度6だ震度9とは、直接的な関係は無い。先ずは、異なる系統、異なる場所に設置しなければ、目的を達せられないのだ。
同一の原因で全損することを避けることが冗長系の確保であり、そこで初めて安全率を高めることが出来るのである。
「想定外、未曽有の・・」とすることで、全ての事を収めることが出来るのならば、識者・専門家の類は要らない。横丁のおっさんや、井戸端会議のおばさんでも、何とか委員は務まるというものであろう。


この他に分かったことは、3月12日以降の識者・専門家の殆どの弁は、GEの商品カタログの通り説明していたことに過ぎなかったことである。

記者の突込みがもっと欲しかったのだが、良くやった方だろう。この番組を視て、国が安全とする保証は、どこにも無いことが改めて分かったことだし、、、


はるみちゃん(北海道知事)、あなたは大きな過ちをしようとしている。泊原発の再稼働を容認して、青森の大間原発の反対を出来るとでも、考えているのだろうか? 原発に対する全体像、そして哲学を知りたい!
さて、今日の道議会の採決は?
コメント
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