Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

映画 『ホテル・ルワンダ』

2006-01-21 12:33:58 | 映画 「お段」
『ホテル・ルワンダ』 2004年 Terry George監督

あまりにもテーマが重過ぎて、映画の良し悪しなどとても語れない。

人はどうしたらあそこまで "悪魔" と成り下がることができるのだろう。
いったい何がそこまでに人間を腐敗させられるのか。

いまだフツ族とツチ族の反目が解決を見ないのは、そこに "悪" 循環の歴史があるからだ。
映画で描かれているのは、フツ族による虐殺から多くのツチ族を救ったフツ族のホテル支配人。
しかし、同様の虐殺がツチ族によってフツ族に対しても行なわれていた。
はじまりは何だったのか。

映画だけではすべては語れない。
それでも、考えるきっかけは与えてくれる。
自分に、世界と歴史のほんの "ひとかけら" ほどの知識もないことに改めて空しさと悔しさを感じた。

そして、自分の無力さが惨めだった。

せめて、考えるきっかけができたのだったら、考え続けよう。、
無力であろうと、惨めであろうと。