仕事を辞めた後も、つかず離れずって感じで付き合いが続く。
同い歳だったし。
8年ほど前、睡眠薬を飲んで自殺した。
そいつが死んだとき、そいつのお母さんが言っていた。
「子どもの頃、お坊さんに20歳まで生きられない相だと言われたけれど、
この歳まで生きてこられたんだから、長生きだったんだ」と。
そう考えることによって子供の死を受け入れようと努めていた。
自分には姉がいた。姉も2000年に、やはり睡眠薬を飲んで自殺した。
姉が死んだとき、本に載ってた一文を思い出した。
「時代をまちがえて生まれてきた。
どんなことでもやれる能力を身につけていながら、
自分がやりたいことが見つからないんだよ」
姉には文才があった。
しかし、精神的な波長を時代に合わせることができなかった。
その才能を開花させることができないまま、
社会に適応できない自分を責め続けた。
姉には暮らしにくい世の中だったから、
生きていくことが苦痛だったから、
死ぬことができてよかったんだと、
自分はそう思っている。
その二人が死ぬ以前に
父が96年にガンで.....
自分を育ててくれた伯母が同じく96年秋に突然死。
こういった経験からなのか、
もしくは自分自身も変わっているからか
死というものに対する考え方が、世間一般とは違う。
どういう考えかと言われても説明文を上手く書くことは出来ない。
自分自身と死というものを遠いものとは思ってない...
という事だろうか。
今ではもう頼れる親類もいない。
自分が死ぬということは第三者(友人、知人etc.)に迷惑をかけるという事である。
埋葬からアパートの荷物まで。
どうしたらいいか等、いつも考えている。
そんなことを人にいうと「おかしい」と言われたりするが、
肉親がいないってそおゆうことなんだ。
だから自分は「おかしい」んだ。
常に自分が死ぬことを意識してるし、
その時に人に迷惑をかけることをいかに最小限に留めるかを考えてる。
人の死を受け入れることが苦悩でなくなった今、
自分の死を受け入れようと努めている。