猫人雑記

「あたしのにゃにゃにゃにゃんな毎日」
マレーシアからの帰国子女3匹+1匹+人間たちの徒然

やっぱり書いておこう

2007-06-14 | 検疫制度 狂犬病・抗体価検査
昨日目にしたんだけれど、書くのをためらっていた。
よくわからないけれど、なんとなく、ためらっていたけど、やっぱり書いておくことにした。
今までにゃんズの検疫を通して、狂犬病について考えてきたあたしだし。

その記事は、これ ↓  <以下、ネットニュースより抜粋>

飼い犬の殺害を命令 中国重慶市、愛護団体反発
2007年6月12日(火)21:16

【北京12日共同】中国重慶市の長寿区は12日までに、狂犬病対策を理由に、犬を飼っている特定地域の住民に対し、自分で飼い犬を殺すよう命じる通告を出した。
地元関係者によると、予防接種を受けた犬も対象。
これに対し、北京の動物愛護グループなど全国23の団体・組織は抗議声明を発表。
重慶市の産品の不買を呼びかけているほか、住民数百人が区政府庁舎に押しかけるなど騒ぎは広がっている。


だそうだ。

今居る仔を殺しても、予防を徹底させない限り狂犬病が撲滅することはないはず。
というのも、今ここマレーシアの中国人も犬を好んで飼い始める人が増えている。
増えているけれど、狂犬病予防接種の認識はないに等しいとあたしは思う。
その他様々な事柄を踏まえて、あたしはそう思っている。

数年前までは番犬として犬を飼っていた人が殆どだったようだけれど、
今では、大型犬だけでなく、小型犬がたくさん売られている。
小型犬を好む人が増えているということだと思う。
友人に聞いた話によると、犬を飼うことがステータスだそうで。
それが悪いとは言い切れないけれど(..と、一応云っておきます)
中にはそうでない人ももちろん!たくさんいるだろうし。
北京には多くの日本人駐在者がいる。
その人たちは大丈夫だったのだろうか?
あたし同様に、今回の命令には面食らったはず!
日本人の感覚では追いつけない。

確か、以前も大量処分が行われたはずだけれど、
そのときは役人の手によってだった。
飼い主の目の前でという悲惨な場面もあったね。
そして今回は飼い主に自分で殺せと!!!

片や、ステータスということで繁殖させて売っている。
片や、殺せ!! と。
狂犬病予防接種を受けた犬も対象。

予防対策を履き違えているとしか思えない。

こんなことがすぐ隣の国で行われている。
それだけ隣国では狂犬病に対する危機感があるということ。
多くの死者が出ているはず。

「日本は大丈夫。」
「だったら海外からの輸入をもっと厳しくすればいい。」
「検疫制度を強化すればそれで解決するはず。」

そんな声もある。

本当にそうなんだろうか?

あたしはそうは思わない。
わが子守るために、リスクも考えた上でかかりつけの獣医師と相談して接種をしたいと思う。

今回のはしかの大流行も、昔に比べてはしかの流行が減ったことで「もう大丈夫!」という気持ちが生まれ、ワクチン未接種者やワクチンを接種しても予防効果がなくなってしまった人が増えていることが背景にあったと思う。
...あたしも予防効果は既にないと思う。免疫抗体検査をする予定。

前にも書いたけれど、集団免疫というのがある。
集団免疫維持率を保っていれば、もし病気が発生しても流行を抑えられる。


はしかの集団免疫の維持には、95%のワクチン接種率
今回の大流行はこの維持率を下回っていたから。

狂犬病の流行もはしかと何の変わりはないはず。
狂犬病の集団免疫の維持には、70%のワクチン接種率
現在この率をはるかに下回っている。