第5話 魔少年

こんばんは。
獣の奏者のエリンを今週も見る日々なのですが。
なんだか歌が変わってから恐ろしく面白くなってきたなぁ、このアニメ。
今週の話すげぇ。。。
今の国を作った人の昔話の回でしたが、変な歌と共に繰り広げられる戦争のくだりの悲愴的かつ大迫力な流れが何ともテンションの上がること。
純朴な村人に向かって言葉巧みに野望を植え付けていく王様がなんとも素敵。悪意のないところがまたいい。
今まで設定とかあんまり理解してみてなかったけど、ああいう感じで成り立ってたんだな。
ジェって人はよくあの大混乱の中で生き延びた。
どっか違うの国からやってきた人が国を作ったって設定って、確か守り人シリーズでもそんな感じだったような気がするけど、なんだかもううろ覚え…。
しかしあの監視の人も、わざわざ雪の中であんな長話をせんでも…。エリンが風邪引いたらどうする。

というわけで日記ですが。
突っ込みどころのほとんどない獣の奏者の後に、ガンダムAGEも見たです。
ゴセイジャーばりに言いたいことがあふれてくる…。

今週もまた、ウルフのシャワーシーンから始まったガンダムですが。
先週とほとんど同じ始まり方だったので、一瞬先週のやつを再生したのかと思ってしまった。
もういっそのこと、ずっとウルフのシャワーシーンからはじめてくれ。

今回もまた面白かったな。
先週よりもさらに面白かったと思うし、だんだん面白くなってきてると思う。
艦長とか魔少年とか、なんか企んでるような人が満載で楽しかった。
それと魔少年に翻弄されまくるフリットの情けなさがすごかった。
フリットのジェノアスが魔少年の乗るガンダムに思いっきり腹を蹴られてたのには笑った。
ただ相変わらず緊張感は無いな。
14年間まったく歯が立たなかった圧倒的な戦力の敵と相対してるというのに、なんかみんな余裕。

今日は、ファーデーンってコロニーに行って、可愛らしい声で「お兄ちゃん！」とか萌えキャラみたいなしゃべり方をする魔少年と出会う話。
なんだかいろんな意味で魔少年。
しかしフリットでさえ若すぎるのに、それよりもさらに若いというか幼い魔少年がガンダムを巧みに操ってしまった…。
少年の謎な感じ自体は面白かった。けど、もはやファンタジーの世界に入り込んでますね。
姿は幼いけど中身は天才なキャラってのはよくあるけど、それをガンダムでやらかすとはなー。
リアリティ…。
一体どういう理屈を付けるんだろうか。
生まれたときから強化されまくった悲劇の実験体とかだったらまだいいけど。
単にニュータイプ(的存在)だから、とかだったらなんか微妙だなぁ…。
多分次世代以降もこの魔少年は現役なんだろうな。そのための幼児設定なんだろうけど。
意外とラスボスになったりして。

あと「これをガンダムでやるとは」っていうと。
フリットの「もっと強くなりてぇ！」的な展開。
自分から率先してニュータイプ的な力をほしがる主人公って、長いガンダムシリーズの中においても初ではないか。
フラナガン機関あたり紹介してやってくれと（！？）

しかしフリットってそもそもパイロットじゃないんだし、MSの操縦はド素人ですよね。
ニュータイプ的な能力を「あれがあれば、もっと強くなれるんだろうか…」なんて考えるのは、文字通り十年早い。
もっと基礎を学べと。
下手だからこそああいう一発逆転的な能力をほしがるんだろうけど、フリットを諭してあげられる大人はいないのかな。
なんかもうみんなフリットを持ち上げるばっかりで…。逆にかわいそうになってきた。
ウルフも煽ってないでフリットを止めてやれよと。
フリットの危うさは、間近で見てるあなたが一番よくわかってるだろうに。

「母さんが僕にガンダムでみんなを護れって言ってる気がするんだ…」
ほら、みんながフリットのこと救世主扱いするから、この子ちょっとノイローゼ気味。
家庭の事情はそれぞれだと思うけど、普通おかあさんはまだ14歳の子供に戦争行って欲しいなんて思わないと思うんだけどな。
デバイスは託したけど、それはMS鍛冶としてだろうし。
それとも、ウッソの母親みたいな人だったんだろうか…。

あとフリットというと、ガンダムの私物化が回を重ねるごとにひどくなっていく。
もう完全に「ガンダムは僕のだ！」って言い切っちゃってるし。
どんなに主張しても、ガンダムは軍のものだろうに。おまえのお小遣いで作ったわけじゃないだろう。
そんなに自分の物にしたいなら、軍を相手に裁判起こせ！

しかし100歩譲ってフリットのものにするとしても、AGEデバイスだけは戦艦に預けとくべきですよね。
アレがないとガンダム動かせないんだし、フリットの外出中に敵が攻めてきたら他の人が困るだろう。
今回みたいに取られたり、なくしたりする可能性だってあるんだし。
フリットを暗殺してアレを奪ってしまえば、ガンダムが簡単に無効化できてしまう。
身の安全のためにも、戦艦に預けとけといたほうがいい。

そしてそんなフリットを巨人の星の明子姉ちゃんのごとく物陰から見守るエミリーですが。
今回はクルーデックさんにフリットを戦わせないように直談判。
クルーデックさんとは個人的に知り合いなんでしょうか。
なんかクルーデックさん、まるで自分の娘に語るような口調だったので、一瞬、身内？とか思ってしまった。

「フリットはまだ子供なんです！」と、同級生なのに保護者みたいな説得の仕方をするエミリー。
クルーデックさんは、UEの拠点を見つけ出したからそれを攻略する。攻略するには、ガンダムの力が必要だと言って、主張を聞き入れてくれない。
しかし「フリットが必要」とは言ってないんですよね。
ウルフをガンダムに載せてやれば、それで両者の思惑は一致するんじゃないかと。
フリットが「ガンダムは僕のだ！」とかだだをこねたら、修正してやればいい！(オイ)

というか、ド素人のフリットに拠点攻略は現実的に考えて無理だろう。未だ戦場で取り乱してる段階なんだし。
そりゃエミリーだって心配でしょうがないだろう。
「そんなのかってよ、勝手すぎる!」
と泣きながら外に飛び出していくエミリー。

しかしこれはガンダムAGEに限ったことじゃなくて、あらゆる物語でよくある展開だけど。
納得いかないからって、話してる最中に部屋を飛び出して行っちゃうってのは、実際どうなんだろう。
大抵それでうやむやになるし。本気で説得したいなら、机にかじりついてでもその場を離れちゃダメだよなぁ。
こういう展開見るたびに思ってしまう。おまえほんとに説得するつもりあるのかと。

それはともかく。
クルーデックさんは今回も手段を選ばないことをやってましたが。
「腐った連邦の代わりに、俺がUEに鉄槌を下す！　そのためには手段を選ばん！」って感じでしょうか。
それに付き合わされる人は正直かなり迷惑だろうけど、いちおう正義漢ではある。

でもいちおう軍法違反やってるんだし、最終的には裁かれないといけないよな…。
悪いコトするならそれくらいの覚悟で望んでくれないと、正直格好悪い。
いつのまにか初期の悪巧みなんて忘れさられて、何事もなかったかのように正義の味方になったりするのだけは勘弁。
ウラキ達だっていちおう裁判は受けたんだし。シナプス艦長なんて……！

クルーデックさんといえば、彼を拘束しようとしていた監察官の人。
拘束する人にあらかじめ予告するって、どれだけ間抜けなんだ。
普通は悟られないようにしつつ、コロニーに入ってきたところを一気に拘束！　だろうに。
相手は強力な兵器持ってるんだぞと。予告なんかしたらなにしでかすかわからんぞと。
実際思いっきり対策立てられてたし。
なんかすごくゆるい軍隊ですねぇ…。

あとあの拘束しにきた人もゆるかったなぁ。
なんか個人的なことで脅されて、クルーデックさん無罪にしてましたが。
いやいや…。
軍法会議は軍で決まったことだろう。あの人はお使いで来ただけだろう。
あの人説得しただけじゃ、まったく意味ないって！
あの人、軍法会議回避のために、帰ってから必死に立ち回るんだろうか…。無理だって！

それとゆるいと言えば、魔少年を簡単に戦艦に入れてたのもなんだか…。
あの戦艦、せめて入艦証のようなものは無いのでしょうか。
民間の会社だってカードがなければ入れないのが普通なのに。
セキュリティがゆるい、ゆるゆる！！！

あとなんであの魔少年を普通に出撃させてるんだあの戦艦は。
カタパルトの扉、最初は閉まってたのに一体誰が開けたんだか。開けるシーンだけカットされてたけど…。
ともかく不審者を戦艦の中に入れて、あまつさえガンダム強奪されかけたフリットは謹慎な！
というかあんな不審者を捕まえもせずに逃がした戦艦の人たちもみんな謹慎！　謹慎!！

そして最後に出てきた、黒いローブのあやしげな集団。仮面の男もいる。
あの魔少年は「エデンの住人」に認められた人みたいですが。
五人いたから、四天王とその親分でしょうか。
魔少年がガンダムにがっかりしたみたいなこと言ってたので、もっと強いMSを持ってるのかも知れませんな。
どうせ戦うなら、UEよりもこっちの人たちのほうがいいなぁ…。
あの爺さんが魔少年のことを「フリットと似てる」とか言ってたので、実はアスノ家もエデンの住人だった…とかになるのかも知れない。

そして来週は、ファーデーンの光と影。
ファーデーン繁栄の影で、それに取り残された貧しい者達もいる、というような話でしょうか。
ザクみたいなＭＳが出てきますな。なんか色々仲間が増えそうな予感。

ガンダペディアでは「量産型」の説明。
しかしわざわざ説明しなきゃいけない言葉かな。
自分はいつごろから知ってたか定かじゃないけど、少なくとも小学生のころは普通に知ってたと思う。
ガンダム知ってて「量産型」の意味知らないちびっ子はいないと思うし。
ガンダムに馴染みなく育つと、意外と知らなかったりするんだろうか。見当がつかん…。