こんにちは、ちょっと油断するとすぐぜじろぐ記事に穴があいてしまうスーダラ店主です。今回は、まあ、フツーにDVDの紹介コーナーであります。
少し前に名古屋でも映画「ディス・イズ・ボサノヴァ」という作品が公開されましたが、皆さんはご覧になられましたでしょうか。また、いかなるご感想をお持ちになられたでしょうか。ワタシもこういう仕事をしているものですから街で関係者に会った時など「どうだった?」とかよく訊かれるのですが、もう、なんというか、「ハハハ・・・」と笑って誤魔化すしかないって感じです。もちろん評価は人それぞれ。ボサノヴァフリークにはとてもためになる講釈やマニアックなエピソードをお楽しみいただいたことでしょう。反対にボサノヴァ初心者の方など観ている途中でつい舟を漕いでしまったときもあったんではないかとお察しします。店主個人としましては当時のボサノヴァアーティスト達の今のお姿をどアップで映すのだけは勘弁してほしかったですね。オジー・オズボーンのようなワンダ・サーとかね(でも歌と演奏は同じく出演していたジョイス並みにしっかりしていました)。レニ・アンドラーヂも結構迫力満点でした。何よりタイトルは「Coisa mais linda」という綺麗な原題から「ディス・イズ~」というあまりにベタなタイトルに変わっていたというのが最大の興醒めの理由かもしれません。ディス・イズって言われてもなあ。まそれはさておき。
さて、今回のDVD。店主は上記の映画の後、お口直しに観てしまいました。そのDVDの名は「Pure Brazil- Bossa in Rio」という、もう「ディス・イズ・ボサノヴァ」にだって全くひけをとらないゲロ甘なタイトル。五十歩五十一歩って感じです。まずBrazilの「z」が気に入らない。おまけにpureですよピュア。困っちゃいますね。ましてや「ボッサ・イン・リオ」なんて今どき使うことすら恥ずかしいフレーズ。中身も典型的なリオの街、丘、そして海岸といった風景がこれでもかとばかりに映し出されるお約束映像。だがそれがいい。どうにも抗えないリオの風光明媚。ここばかりはベタでいいのです。そしてBGMは以下のような感じのやつが流れるのです・・・。
Tom Jobim/ Samba do avião
Caetano Veloso/ Lindeza
Nara Leão/ O barquinho
Tom Jobim/ Garota de Ipanema
Sylvia Telles/ Você e eu
Marília Medalha/ Copacabana
Nara Leão/ Samba de uma nota só
Jorge Ben/ Menina mulher da pele preta
Emílio Santiago/ Domingo
Toquinho & Chico Buarque/ Samba pra Vinícius
Chico Buarque/ essa moça tá diferente
Gal Costa/ A rã
Sylvia Telles/ Balanço zona sul
Tom Jobim/ O morro não tem vez
Nara Leão/ Corcovado
Vinícius & Toquinho/ Carta ao Tom 74
「O morro não tem vez」あたりで、ファヴェーラの風景がおっかなびっくりな調子で収録されていたところなどちょっと可愛くて笑えました。大してアブナくない地域でサラッと録ったのがモロわかり(笑)。
ボサノヴァとリオが大好きで大好きで大好きで、もうホントややもすると畳の上をごろごろ転げ回ってしまいそうな方、それからブラジル系のトロピカルな映像を常時流している飲食店にはこれ以外ないというDVDでございます。ぜひ!
取っといてね。。。