ZEVEX~行動する自動車環境問題NGO~

手造りPHEVで、そしてプリウスPHVで二度の日本列島縦断を達成し、世界初EV南極点到達を目指し活動する冒険チームです。

滋賀県2台目のコンバートEV(WELD TRADING INC)

2010年11月11日 00時00分17秒 | ZEVEXの活動

先日の日記で、ZEVEX Racing Team所属の中野はじめ選手が、JAF公認競技として初めての「EVチャンピオン」に輝いたことをお伝えした、2010JMRC神奈川ジムカーナシリーズEVクラス。
この県戦ジムカーナに「EVチャンピオンシップ」を成立させる為、ZEVEXが用意したミゼットⅡEVの2号機が滋賀県に有る。チームが製作・管理する電気自動車としては6台目となるこのマシンは(他にERKの完成車が1台と製作中が1台)、滋賀県で2台目のナンバー取得コンバートEV(電気自動車)になるようだ(1台目は99年登録の「川端電設レオーネ」号)。現在このマシンはJR草津駅から程近い栗東市「WELD TRADING INC」info@weldinc.com
という自動車販売修理業を営む奥邨義昭隊員が管理している。

(ZEVEXが供給した青/白2台のミゼットⅡEVに、それぞれWエントリーの4名で開幕戦をクラス成立させた神奈川ジムカーナEVクラス)

この奥邨隊員、ZEVEX設立時からの隊員で、ZEVEXの母体となった「極限走破」を謳う4WDオフロード(クロカン)集団
「IRON BAR CUP」からの仲間なので、思えば20年以上活動を共にしている。

(富士スピードウェイ・ジムカーナコースを果敢に攻めるZEVEX白ミゼットⅡEV。ドライバーは私だな)

ZEVEXは交流モーターのコンバートEVもやっているが、この白ミゼットⅡはジムカーナに参加することを第一目的に、それ以外は奥邨隊員が自宅近隣で使用する下駄代わりになれば良いという設計目標で製作されたので、極低速のトルクに勝る直流直巻モーターを選んだ。
また、ジムカーナに参加する・・・とは言っても「JAFの世界に電気自動車のチャンピオンシップを創る」ことが目的だったから、コストを考えてバッテリーもコンベンショナルな鉛ー酸としたし、登録も日常使用の利便性を考えて2名乗車に仕上げた。
そんな優しい設計の改造電気自動車なのだが、ジムカーナでは、重心位置の関係でコーナーリング速度にやや勝る青ミゼットⅡEVを何度か破ることも有った。

(最終戦表彰式。最終戦の順位は自動車ジャーナリスト竹岡圭女史に次ぐ4位だったが、シリーズ順位では40ポイントを獲得し、竹岡選手を抜いて3位)

このZEVEX白ミゼットⅡEV、冬の間にちょっと大掛かりなカスタムを予定している。製作時には、ジムカーナのエントリー書にナンバーを記載する必要が有った為に、時間的な問題で妥協せざるを得なかった細かい部分をカスタムするつもりだ。
カスタムとはいっても、エクストラキャブ風に、わざわざカーゴモデルのレジンTOPを加工して取り付けたりしている、奥邨隊員の高感度なセンスは残すつもりだ。整備性を考えた各部品のレイアウトや、バッテリーマネージメントに有用な補機類の追加など、コンバートEVを造り始めて10年を越えるZEVEXのノウハウを加味したカスタムにしたいと考えている。

(バッテリーは2分割で搭載している。カーゴ部分に搭載したバッテリーを充電中)

(200Vを使えば、ガソリン給油口跡に設置したコネクターを使って、一括充電も可能)

もっとも、ERK2号機の製作も途中だし、何より本命のオフロード用4×4電気自動車「ARK-2」号の製作が押せ押せなので、限られたスタッフの力量をどう調整するかが問題ではある。

(EVジムカーナ第2戦で、パリダカ2連覇の増岡浩選手と)

コメント (8)
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