ZEVEX~行動する自動車環境問題NGO~

手造りPHEVで、そしてプリウスPHVで二度の日本列島縦断を達成し、世界初EV南極点到達を目指し活動する冒険チームです。

ホンダインサイト ハイブリッドのモーター駆動

2009年09月20日 23時42分33秒 | NEWS

長く電気自動車の活動をやっていると、色々と質問をされることも多い。特に一時期自動車雑誌に連載を書いていたりしたこともあるので尚更だ。
一昨日もHONDAのHYBRID車「二代目INSIGHT(ZE2型)」がモーターだけで動くらしいんだけど、その時エンジンはどうなっているんだ?・・・という話になった。

(二代目インサイトZE2型。走り出しはモーターだけで動き出す・・・んだと思っていたら、走り出しでは全気筒休止はしないそうな。一度試乗して来ないと駄目だな。)

疑問に感じるのも無理からぬ話で、ホンダのハイブリッドはモーターがエンジンのすぐ隣にくっ付いているから、モーターが回る時はクランクシャフトも回って、クランクシャフトが回る以上
ピストンは上下することになる。
それでも二代目インサイトにはモーターだけで動く瞬間が存在する。

プリウスには遊星ギアが入っているのはよく知られた話なので、詳細までは知らなくても、EVモードが有るのは、きっとこの遊星ギアが何かやっているんだ。・・・程度のことは車好きなら想像が着くのだが、ホンダのハイブリッドはシステムがシンプルな故にちょっと想像がつき難い。

実はホンダのハイブリッド(IMAと呼ぶ)のモーター駆動に関しては、エンジンも動いているといえば、確かにエンジンも動いている。ピストンはちゃんと上下しているのだ。ただ、エンジンが燃焼をお休みしていて出力を出していないだけなのだ。
このシステムを
VCM(Variable Cylinder Management)とか呼んでいて、ホンダのWEBサイトには、アニメーション満載の親切な解説ページが用意されている。
http://www.honda.co.jp/tech/auto/vcm/index.html

この気筒休止が行き着いて、全部の気筒を休止しちゃったのが二代目インサイトのモーター駆動モードなのだが、その有効性はこの辺
http://www.honda.co.jp/tech/auto/vcm/detail/index.html
に説明してあるし、
VCMを成立させる「肝」になっているシリンダーヘッド周りの細工に関しては、この辺に特に念入りにアニメーションで解説されている。
http://www.honda.co.jp/tech/auto/vcm/vcm02/index.html

かつてマスキー法をクリアしたCVCCも、エンジンバルブ周りの細工は精緻且つ見事だったが、そんなホンダのエンジンバルブ周りの細工に対する自信を感じさせるような、なかなか懇切丁寧なWEBページの造りだ。

(こちらはモーターのみでの駆動モードは無い初代インサイトZE1型。モーターのみでの駆動は無いけど、5速MTが有ったんだよなあ~。一度だけ運転したなあ。)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする